銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

ひとの気配なく、あったのは・・・

2015年06月28日 | Hの生きる喜び、それは

「京都、鞍馬の山の向こう、芹生の里へ行く
絶好のハイキングルートがあります、皆さまも是非!」

とサロン会員様に紹介していただき、来月ツアー本番に備えて、
「芹生の里」へ下見に行って来ました

芹生の里とは、『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』の物語で
大きな山場となる四段目「寺子屋の段」。
その舞台になっているのは貴船から芹生峠(680M)を越えていく静かな隠れ里です

隠れ里、歌舞伎の舞台、京都の裏側・・・
うーん、これは興味をそそられます!

・・とは言うものの、調査をすすめていくと、
「人の気配は一切なく、とてつもなく寂しいところ」
「京都の隠れ里というにふさわしい、異次元の世界に迷い込んだような
不思議な気が流れているところ」
「杉林が広がり、昼間でも鬱蒼として暗い」
「ひとりで行くのは・・・あまりおすすめできません、特に雨の日は真っ暗です」

と、何だか怖いアドバイスばかり

しかも、天気予報は雨

あ~あ、何かに取り憑かれるかもな

そう思いながら、どん曇りの中、京都へレンタカーを飛ばしました

貴船に近づくにつれ、空気はひんやりしてきました
でも、ここはさすがの観光地

観光客がぞろぞろぞろ・・・ 車の離合で渋滞が発生するほど

それでも絵になるような風景が続きます

貴船神社から、奥社をこえて、さて、ここから芹生峠を越えていきます

昼間か!?と思えるどす暗さ、急坂、荒れた林道、

あ~ これは まずい、こんな中歩けない!
そう思い、当初歩く予定でしたが、
怖くなって、ヘアピンカーブが続く急坂を車で走りぬけ、ようやく芹生峠へ

ここまで来ると、ようやく杉林が終わり、明るくなってきました

おすすめルートはここからでした
苔むした木々、清流が流れるすぐそばを、ゆっくり下りながらのルート
不思議な空間です


ひっそりとしていますが、不思議と怖さはなく
忘れられた楽園のような場所でした
ここがあの喧噪の貴船を少し越えただけの場所だなんて、意外

思わず、車を降りてぶらぶらと歩き始めました

ここから芹生の里までは30分ほどの、のんびり下りルート
むせかえるようなコケの緑に包まれてのハイキング

良い場所、見つけました

そして降り立った芹生の里

消えかかった道標

古民家のような建物はあるものの、人の気配はなし

超A級の隠れ里です!でも、好きかも、こういう雰囲気、私

誰もいない里をぶらぶら歩き、
川沿いに下りて、おやつでちょっとブレイク
古民家をチラリとのぞいて見るものの、やはり人の気配なし
昔話の世界に迷い込んだような里でしばらく過ごし
じゅうぶん満足し、さあ、帰ろうかと車に乗り込みしばらくすると・・・

足首に違和感

ちょっと、かゆい、蚊かな?と

車を停めて、足首を見ると・・・

小指の爪の先ほどの小さい黒いものが付着

取り払おうと思って触るも取れない、もしや、コレは・・・

Oh No HIRU!

あー 私も初めてやられてしまいました

確か、これを無理矢理とろうとするからだめなのであって、
お腹いっぱいにさせてあげると、自然とポロンと落ちるばずだと

気持ち悪いながら、そのまま足につけて、再出発

10分たって、20分たって、・・・1時間たって!
ようやく、小豆大になり、
「ごちそうさま!(ニヤリ)」とポロンと落ちていきました

なんでしょう、その後、すごくスッキリしています
私の中の毒素を吸いとってくれたのでしょうか

その後、私の足は、痛くもかゆくもなく、傷口も一切なく
何もなかったようにきれいなまま

あのHIRUは・・・

取り憑かれたのは、物の怪でも妖怪でもありませんでした

不思議な里山でした

*HIRUは川の水際まで行かないかぎり遭えません
ツアー本番は川の近くまでは行きませんのでご安心ください

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