銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

身内びいきですが

2012年11月02日 | のほほん同志Aの日常

行楽の秋です。
怒涛の10月が終わりました。

わずか1ヶ月の間に、
茨城、群馬、秋田、京都、長崎…と宿泊ツアーの添乗がつづき、
朝ベッドで目覚めては天井を見つめしばしの空白。

「あれ…ここどこだっけ??」
考えこむのが毎朝の日課に。

珍しくプライベートでは遠出しないまま
一年で一番心地よい季節は過ぎていきました(涙)。

そんななか唯一出かけたのが、姫路のとあるカフェ。

実はこの場所、5年前に亡くなった祖母の住まいだったところ。
おばあちゃんっ子だった私が祖母の生前、
しょっちゅう入り浸っていた思い出の地です。

東京で暮らしていた5歳年下のいとこが
この夏、お嫁さんとともにユーターンし、
古くなった祖母の家を建て替えてカフェをオープンさせたのです。

おせっかいな母はオープン以来、何度も顔を出して
あれこれ口出しをしていたようですが(設計段階からも!)
私はようやく開店3ヶ月目にしての訪問となりました。

仕事柄、レストランやカフェは訪ねているほうでしょうから
やはり、どうしても辛口になってしまいます。

店をぐるりと見わたし、
メニューをしげしげと眺め、
ランチをいただき、
食後の豆乳コーヒーを飲みながら…。

「メニュー、もっとこう変えたほうがいいよ」
「出てくるの遅すぎ。関西人はイラチなんやから」
「あの骨付き肉のスープ、食べにくいし」

と、あれこれダメだしをしながらも、
それを補ってあまりあるなぁと感心したのが、
いとこ夫婦の「感じの良さ」でした。

大々的な結婚式をしないラフな家系ですから(?)
お嫁さんに会うのは、実は初めて。

お店の扉を開けるとき、
あの子が選ぶのはどんな人だろ? とか
カフェやるなんて、ほんまに本気なん? とか
あ~おばあちゃんち、本当に無くなってしまった…とか
やや複雑な、斜めにかまえた気持ちがあったことを白状します。

ところが。

「初めまして! お話はよく聞いておりました」

満面の笑みで出迎えてくれたお嫁さんとお会いした瞬間、
いろいろなもやもやは…霧散していました。

「想像していたよりも、うんと感じの好い方ですね」
思わず本音がぽろり。

メニュー考えなおさなあかんよ、とか
もっと手際よく料理できるんちゃうの?とか
外野の気楽さでぽんぽん出てくる私の注文にイヤな顔もせず
「あ、がんばります…」と頭をかいているいとこと
うしろでにっこりしているお嫁さん。

ふたりが醸し出す自然な「感じの良さ」は
身内ながらなかなかのものでした。

そして、実はそれこそが一番たいせつなのだと、
自分が仕事上で出会った人たちを思い返してそう思います。

 
そういえば、まだ開店祝いをしていませんでした。

がんばってね。

今度は100%の応援の気持ちをこめて、
歩き始めたばかりのふたりに何を贈ろうか思案中です。


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