地元のロータリークラブさんの、
天橋立への日帰りバス旅行にご一緒してきました。
銀ステ創業2年目ぐらいからずっとご利用いただいているので、もう5年近いおつきあいですが、
いつもながら驚かされるのは、皆さんの「楽しみ上手」ぶり。
天橋立を通り伊根の舟屋へと抜ける1時間のクルーズは、あいにくの荒れ模様。
それでも、肌寒い風に負けじと、2階デッキに踏んばる人あり(多数)、
カモメに必死でかっぱえびせんをやる人もあり(多数)。
海産物の土産物屋に立ち寄れば、いま話題の爆買い。
お店の方が、「すごい買いっぷりですね。何の団体さんですか?」と私にこっそり訊いてくるほど。
ご昼食場所の、日本海を望む創作料理のオーベルジュでは、入るなり、
「わ~、おっしゃれ~」「ステキ~」「え~感じ~」の大合唱。
お店の方の意気もあがるってもんです。
2時間半はたっぷりかかるお食事の間、添乗員の私は別室で待たせてもらいながら、
でも持ってきた文庫本を読みこむほどには気持ちも落ちつかず、
手帳に挟んだメモや新聞記事のあれこれを
ぱらぱらと読みかえしながら時間をつぶしていました。
目に止まったのがこちら、
「あなたにとって創作とは何か」と問われての草野心平のことば。
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わたしは母に教えてもらったことがひとつだけありまして、
それは、きれいなものを観たときはきれいなだぁと言える心をもって
生きていきなさい、ということです。
おもしろいものを観たときはおもしろい、さびしい時はさびしい。
すると、きれいなものを探しているおもしろい人たちとお酒を呑むようになります。
わたしは飲み過ぎだよ、それさえなければ心平さんは出世したのにとよく言われましたが、
結局のところ、わたしが一番長生きして、
おもしろい人たちが放ってくれたおもしろい言葉の輝きのなかで、
楽しく日々を過ごせたような気がします。
創作とは、わたしの場合、このようにして、ただ一度きりのしょうがいのなかに、
きれいなものやおもしろいものを見つけていくことでした。
そしてそれは、わたしたちのような人間のなかにも、
小さな小さな一匹のカエルの目のなかにも、等しくある世界だと思われます。
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そうなのです。
おもしろいものを観たときはおもしろい、さびしい時はさびしい。
斜に構えるなんて逆にかっこ悪い。
ロータリーの皆さんを見ていると、
主体的に楽しもうとするから楽しいんだ、そう思えてきます。
しっかり飲み食いしたあとは、
「さぁ、あとは寝るだけや!」とバスに乗りこんだかと思うと、
さっきまでの賑やかさがウソのような爆睡タイム。
よく食べ、よく飲み、よく笑い、よく寝る。
そうしてリフレッシュして、明日からまたきっと、よく働かれるのでしょう。
「楽しんでこそ人生」
銀ステの寓話 にも込めたそんなメッセージをこの日、
改めて受け取ったような気がしました。
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