銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

亀の瀬地すべりとの闘いがここにある

2019年03月13日 | Hの生きる喜び、それは

「亀の瀬」と言う聞き慣れない言葉を初めて知ったのは昨年でした

思いつきで受けた奈良まほろば検定の問題のひとつに、こんなものがありました

「亀の瀬地すべり」地帯を形成し、大阪湾に注ぐ川はどれか
1、大和川 2、室生川 3、宇陀川 4、北山川

正解は1、大和川

その答えより「亀の瀬地すべり」とは何だろう、試験の問題になるほど有名なものなのかと
そちらの方が気になって調べ始めたのがきっかけでした

亀の瀬とは、奈良県と大阪の県境にある大和川に沿った地域で、
太古の昔から頻繁に地すべりが起こっていました

日本国内で、地すべりの危険性がある箇所は、なんと1万ヶ所以上あるそうです
その中で、特に危険とされる地域には国交省が対策を行っており、
全国で9ヶ所あり、亀の瀬はそのうちの1ヶ所です

試しにパソコンで「地すべり」と検索すると
国交省の「地すべり」紹介ページが一番上に出てきますが、
そのページ内で真っ先に紹介されているのが、ここ「亀の瀬」であるぐらい
日本でも「地すべり」と言えば「亀の瀬」と言っていいほど有名です

こんなことで有名になっても仕方ないですが、
危険と判断される限りは、何か手を打たないといけません

年間いったい、どれだけの予算をかけて、この対策事業を行っているのだろうと思えるぐらい
様々な巨大な杭や装置を埋め込み、地すべりを止めていました

その技術は世界最高とも言われています

表向きは、何事もなさそうなおだやかな風景ですが、


地中には、何百、何千というパイプや排水工がうめられ満身創痍

でもそのおかげで、大阪平野、又は奈良盆地が浸水することもなく、おだやかに暮らせるようになりました

排水工

集水井をのぞきこむ皆さん

旧大阪鉄道 亀の瀬隧道(当時の崩落面がそのまま残されています)
昭和7年の地すべりにて圧壊されたと思われていましたが
80年の時を経て発見されました

プロジェクトXの黒部ダムでも見ているよう・・・

今でこそ、こうやって、特別見学会として一般客が見物にくることができますが、
驚くことに、現代の感覚では信じられないのですが、
昭和6年から7年の地すべり被害が新聞報道された後、
復興工事を一目見ようと毎日1万人から2万人もの見物客が訪れたそうです

そこには見物人向けに飲食店や土産物の出店まで出て、地すべりを撮影した絵葉書が大人気だったとか

このお祭り騒ぎは、被害が甚大なわりには死者が出にくい、いう地すべり被害だからこそといえるかもしれません
 
ちなみに、「土砂崩れ」と「地すべり」はまったく別物です
土砂崩れとは、30度以上の急こう配の傾斜地で起こるもので、
限定的なエリアで突発的に発生します
突発的なために、逃げ遅れて巻き込まれ不幸な死者を生むことがあります
 
それに対して地すべりは30度以内の緩やかな傾斜地で、継続的で大規模に発生するものです
これは予兆を伴いゆっくりと進行するため、めったに人的被害が出ることがありません
 
世界最先端の地すべり対策技術に関しての説明を聞いた後の質問タイムでは
「では、もう地すべりの心配はないのですか」
「奈良盆地が浸水する恐れは??」
 
そりゃあ、やっぱり心配です
 
担当者「想定内の災害に対しては、何の心配もありません、万全です
でも、想定外(過去最大級)の災害やとんでもないことが起こることも限りません
ですから、100%大丈夫とは決して言い切れません
いつでも、逃げ出せる準備や、災害に対する備えは必要です」
 
ここ、亀の瀬地すべりは、国交省による対策が行われています
ほぼ、工事は完結したと思われた矢先、同じ亀の瀬地域内の別の小山で
年間数ミリ程度の土塊移動が確認され、地すべりと判定されました
 
地すべりとの闘いはまだ、つづいています

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〈3月のおすすめツアーのご紹介です〉

・3/18(月) いなべの梅・・・出発決定!

下見報告はこちらをクリック!

・3/27(水) 美山荘の摘み草料理・・・出発決定!

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バス旅行、ハンドメイド旅行のご相談は…
銀のステッキ旅行
TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
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お客様の間で話題になっていた梅を見に

2019年03月13日 | 眼力Kの圧、ハンパない

以前、ツアーでご一緒したお客様に見せていただいた1枚の写真。

それは噴水のごとく咲き誇るしだれ梅の写真でした。

 

「銀ステで連れて行ってもらったのよ、

あの一面のしだれ梅は本当によかった。すごく感動したんだけど、

どこだったか場所が思い出せないの」

 

その時、入社したての私はその写真がどのツアーで撮られたものかわかりませんでしたが、

のちに「鈴鹿の森庭園のしだれ梅」だということがわかりました。

 

それからも添乗中にお客様の会話からたびたび「鈴鹿の梅」というワードを聞きました。

どうやら銀ステのお客様の記憶に相当、印象を残した場所のようです。

 

そんな鈴鹿の森庭園のしだれ梅を、本日見に行ってきました。

 

ツアーのタイトルにもあった通りそこはまさに「桃源郷」。

これ以上にぴったりの言葉は見つかりません。


 

ちょうど満開の見頃を迎えていて、昨日ふった雨のおかげで地面にはピンク色の絨毯が敷き詰められています。

 

鳥のさえずりが聞こえ、甘い花の香りに包まれ、

ほわーんと夢見心地で私の足は地面から少し浮いていたかもしれません。

 そう思わずにはいられないほどの別世界が広がっていました。

 

今回参加のお客様もバスに戻ってこられると、うっとりと幸せそうな表情で戻ってこられました。

 

「一生のうちに来れてよかった、これを見ないなんてもったいないわ」

そう口々に言っておられるお客様。

皆さんが虜になるのも納得です。

だって私もそのひとりですから。

 

写真を見せていただいたり、

お話聞かせていただいたて良いところなんだろうなと思っていましたが、

実際に自分の目で見て、音を聞いて香りをかいで、本当の感動が込み上げてきました。

特に自然ってそうですよね。

 

だんだん暖かくなってきました。

銀ステでは梅や桜のツアーをたくさんご用意しています。

このブログの写真だけではなく、ぜひご一緒しませんか?

 来週は、梅の海とも言える「いなべの梅」を予定しています!

 



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さて、今月は、バス車内に「募金箱」を置かせていただいております。

毎年皆さまにご協力いただいております、東北大震災復興支援。
今年は、6月実施予定「三陸鉄道の旅」で、スタッフが直接手渡ししてまいります。

ぜひ、ご協力をお願いいたします。

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〈3月のおすすめツアーのご紹介です〉

・3/15(金) 京都御所特別公開・・・出発決定!残席1、

・3/18(月) いなべの梅・・・出発決定!

下見報告はこちらをクリック!

・3/27(水) 美山荘の摘み草料理・・・出発決定!

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TEL 0797-91-2260(平日9:00~17:00)
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