銀ステ根なし草

銀のステッキ旅行・スタッフの雑記帳

さようなら、夏の日

2016年08月31日 | 見かけだおしNのつぶやき

涙があふれる悲しい季節は
誰かに抱かれた夢を見る
泣きたい気持ちは言葉に出来ない
今夜も冷たい雨が降る
こらえきれなくてため息ばかり
今もこの胸に夏は巡る♩


夏をくたびれるほど満喫して、いよいよ秋がくるのね、

と少しセンチなった頃、当時流行っていたこの曲が、

気分をググッと盛り上げてくれました。

 

サザンの名曲「真夏の果実」


メロディのせつなさが、夏の終わりにぴったりで、

ああ、私の夏が、いま終わるのねぇ、と

恋もしてしていなかったのに、

終わった我が恋を夢想して、そのこと自体に酔っていたことを思い出します。

 

学生時代、晩夏の海に行く、とても憧れました。

思いっきり泣きに行こう!そうだ須磨海岸へ!

これ、夏の終わりに、友人としばらく続いた合言葉でした。

若さって、気持ちいいほど馬鹿です。

ドラマチックな夏の思い出も一切なかったのに・・・ううっ

 

今日の旅を、8月の最終日に企画したのも

若気の甘い思いが浮かんだからかもしれません。

 

宿題を気にすることもなく、

本日は、大人の夏休み最終日。

 

赤穂にナポリを訪ねました。

 

瀬戸内海を望む絶景のロケーションにたつ、

ナポリピッツァのお店「さくらぐみ」へ。

 

お食事の内容は、もちろん本場ナポリ、

量も、本場なみ?お腹がはち切れるボリュームです。

 

さざ波のようにゆっくりした時間が過ぎて行きました。

赤穂時間?いえ、ナポリ時間です。

 

気どることなく、皆でガヤガヤ、会話も景色も

南イタリア料理の正しい食べ方ですね、きっと。

 

波打つ海、遠く見える島々、行き交う貨物船、

それら全てが、このお店のための演出のようでした。

 

お腹いっぱいで、フウフウ熱を発してお店を出たら、

 

ふうっと、海風が、ほてった身体を吹き抜けました。

 

あっ、今、初秋が私を抜けてったのね。

 

過ぎ行く夏を想うにふさわしい赤穂の、いえいえ

ナポリの休日でした。

 

それにしても・・・

晩夏は、何でしょう、枯葉舞う日とはまた違う哀しみを

人にもたらすものですね。

きっと、四季の国は、何度も許してくれるのでしょう。

ふたたび季節が変わります。

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