純粋文化

文明は文化を持つ。
だが東洋では、純粋直観の作る純粋文化がある。
これが魂の文化である。

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中国では、漢詩がそれを担う。
でもすべての漢詩がそういうことにならない。
体制漢詩もある。

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日本では例えば、俳句である。
芭蕉は非体制俳句だ。
魂の世界の俳句だ。

他に職人芸も魂の世界に属する。

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これら純粋直観による純粋文化だ。

紫式部は純粋文化だ。
これを文明が読むと、恋愛ものとなる。
だが魂が読むと、人類文化となる。

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民芸を含む職人芸は、実に魂の純粋文化だ。

ドイツのマイスターの文化、英米のテクニシャンの文化も、魂の世界だ。

文化にも文明の文化と魂の文化がある。

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西洋は、魂のない文明を作った。
これがベクトル文明だ。

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東洋は権力文明とそれと独立した魂文化を持つ。
権力と文化は、交わる場合と交わらない二つになった。

魂文化は、文明文化に属さない。
証明終わり。

システム自殺

日本ばかりか、東洋は権力を自殺させる。
それが権力の合理的破壊だから。

一方、魂を生きる人々は、殺されても殺されても、魂を守る。
これが中国五千年の生き方だ。
そこに近代までの殆どの大発明は、中国の魂の成果だ。

だが数学により、西洋は、ベクトル・システムを作り、世界制覇した。
この反作用は、地球の破壊である。

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日本の歴史を見ても、権力は好き勝手をして、自殺した。
それが権力の合理的殺し方だから。

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アメリカは、ゼロ戦を自殺装置といった。
グラマンの一発の銃弾で、火の玉となり墜落するからだ。

生命の尊厳のない日本の宿命だ。
この反作用が、靖国の英霊だ。

靖国の英霊は、生命の尊厳がないことのトートロジーだ。

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そう言えば、戦艦大和も、自殺装置であった。
巨大砲弾は、天を撃った。
一発の対空砲弾も撃たなかった。

日本の自殺装置としての戦艦大和であった。

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将軍たちは、自殺もせず、連合国に殺された。
彼らを靖国に祭ることこそ、彼らの慰霊だ。

宮崎駿もゼロ戦賛歌を歌い始めた。
ゼロ戦には、生命の尊厳がない。
これが作用と反作用の法則だ。

ゼロ戦を美しいこととする。
自殺を称えた宮崎駿だ。

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美しい日本の反作用は、自殺である。

この発振回路を遮断することが、問題の根源だ。
日本人を自殺装置としないことが、世界の潮流である。

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そういえば水俣病も日本人を自殺装置としたことだ。
即ち、国のために、美しく死ぬ。
これが作用と反作用の法則だ。

だが指導者は、自殺しない。

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指導者は自殺せず、国民は自殺させる。
これが日本の作用と反作用の法則だ。

結局、指導者は外国に殺されるか、国民に殺される。
これが作用と反作用の法則だ。

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だがこの世界は、神の創造だ。

魂は、虚数であるから現実に実現しないが、魂は文化となって昇華する。
これが神の理論＝Prigogine理論だ。
証明終わり。