ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

学級崩壊寸前です。教室を立て直すことはできるのでしょうか? 2

2008-05-10 20:18:54 | 番外
その女の子の言動があまりにも目立つので
問題の原因が全てその子にあるようにも見えるのですが、
お友達によれば、
その子がクラスを騒がしくさせているだけでなく、
クラスの雰囲気がその子の問題行動を
誘発しているようにも見えるそうなのです。

クラス全体が、常にフワフワして落ち着いていません。
授業中は、先生がその子を注意するためにに何度も中断するし、
その子以外にも、出歩いたり、
ロッカーをたたいたりして音を出し続ける子がいるそうです。
その女の子に向かって、話しかけたり、椅子を揺らしたりする子も多く、
集中とはほど遠い授業風景です。

そうした騒がしさを鎮めてほしいと訴える子がいると、
「放っておきなさい。」と言われるようです。
それでは…と子ども同士で解決しようとすると、猛反撃に合ってしまうそう…。

こうした「授業のなりたたなさ」は、
日々、加速してひどくなっていて、
暴言、立ち歩き等は、授業参観でも目に余るものが
あったようです。
教室はこれから立ち直っていくのか?静かに授業を受けられるときはいつか来るのか…お友達は気を揉んでいます。


このお話をお聞きしたとき、
この問題は、ひとりの女の子だけに原因があるものでも、
先生の指導力だけに原因があるものでも
ないように感じました。
さまざまなことが、複雑に関係しあっているので、
誰かに責任を押し付けたり排除したりして 解決しても、
また同じような問題が、
別のクラスで繰り返されるだけのように思えました。


まず、学校でこの女の子のように、暴言を吐いたり素行の悪い子が
いると親の育て方や家庭環境が
原因として疑われます。
しかし この女の子の場合、幼稚園時代は正義のヒーローのような
存在でもあったのですから、
この子の問題行動の原因は、家庭環境というより、
社会性の未熟さや認知のゆがみからきているもの
と考えた方が良いような気がします。

ですから、担任の先生は、そうした視点からその子の行動の意味を問い直す
必要が出てくると思います。
そうして、
その子に、理解できる形で、
指導しなくてはならないと思います。

それから、その子ばかり叱ることで
見えなくなっていた
そうした問題を抱えてないにもかかわらず、
面白半分に騒ぎに参加している子たちに、
しっかり善悪を教えなくては ならないでしょう。

私も工作教室で、暴れまわる子の相手をすることが
何度かあった
ので、先生の大変さはとてもよくわかります。
ただ、その時、経験したのは、
子どもに振り回されて、
怒りや無力感に囚われるのではなくて、
問題を起す子に根気良く愛情深く接していたら、
問題を起す子の行動そのものは変わらなくても、
それを見守る周囲の子どもたちは、
まじめで優しく大人びた態度を身につけていくということです。
子どもたちは、そうした「問題」からも、
多くの良いものを学ぶことができるのですね。

こんな出来事もありました。子どもは素直で、学習する存在です♪


 
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学級崩壊寸前です。教室を立て直すことはできるのでしょうか?

2008-05-10 17:41:38 | 番外
遠方に住むお友達のAさんから、
こんなお話をうかがいました。

Aさんの娘さんの幼稚園時代のお友達で、
正義感にあふれ、
先生の言うことや道徳的なルールを守っていないと気が済まない
タイプの子がいました。
しっかりしているので、幼稚園ではリーダー格。
たまに行き過ぎがあって、
周囲を自分の思いやモラルに従わせるために
相手を言葉で追い詰めだすと、
そうとう しつこくなったちゃうこともあったようです。

周囲の大人にすれば、
物言いがきつくて「自分ルール」を主張する子であっても,
間違ったこと言ってるわけでもないし、
ちびっこ先生みたいなこの子を、気にもかけていなかったようです。


大人びたその子に歯向かえる子がなかったため、
幼稚園では、その子のおかげでクラスがまとまっているようにも
見えたそうです。

けんががあれば、先生が仲直りをさせて、抱っこして…
子どもの気の済むまで付き合って…
そんな幼稚園の対応の中では、その子は、何の問題もない子だったようです。


ところが小学校に入学したとたん、
困った事態が起こりました。

学校の場で、その子の「自分ルール」に合わないことが、
たくさん増えてきたのです。

授業中に手を挙げても思うように指されないし…40人手を挙げていても、子どもは3回に1回は当たるくらいに捉えてますから…

答えを間違うと、みんなから「違いま~す!」と言われたり…きまりなので…

気に入らないことがあって机につっぷしてても、席を立っても、
だれも機嫌をとってくれない~!!

やりたくない係や清掃分担やら、嫌いな科目や宿題やら、
自由遊びの時間が少ない、など
幼稚園とちがうことが多すぎる~
幼稚園のときのルールが通用しない!!
などなど。

同じように、はじめての学校生活にとまどっていた子どもたちが、
どんどんそうした生活になじんでいく中で、
その幼稚園ではしっかりもので通っていた女の子だけは、
新しい環境のルールが受け入れられず
どんどんかたくなで反抗的な態度になっていったようです。

入学当初は気に入らないことがあったら泣いていたその女の子は
今では暴言や暴力に訴えるようになってしまったそうです。
目が合っただけで「何見てるんじゃ、コラ! 見るな!!」
「それはダメだよ」と注意された程度で、
切れて物を投げたり、
教室を飛び出したり…。

ふてくされているのを慰めようとすると
「ほっとけ! こっち来るな! どっか行け! 出て行け!」

相手が女の子でも男の子でも先生でもかまわず
「おまえ」と呼び殴る・蹴る…。

常に誰かをいじめや仲間はずれの対象を探している。
「○○のこと嫌い」、「あいつ仲間はずれにしよう」
「○○のこと嫌いな人、手を挙げて~」が口癖。

お友達の話では、周囲の子が自分の不満のはけ口や
ストレス発散のために、
その子の粗暴な行動力を利用し始めているとのこと…。

相手が上級生であろうと担任の先生であろうと校長先生であろうと
自分が嫌だと思うルールには従わず
言いたい放題…。

そんな毎日を過ごしているので
クラスの子は少々授業中によそ見をしようが
後ろを向いてしゃべろうがOKな雰囲気になっているそうです。
「A子ってムカつくよね~」とか、
「禁止されている遊びをしよう」と誘いかけて、
女の子を乗せて、先生に見つかりそうになると
自分たちは隠れてしまうような子たちが
増えてきたそうです。
そんな時、叱られ役は
その女の子です。
先生に向かって、
「そんなことなんでおまえに言われなきゃいけないんだ!」とか
「カンケーねえ!」とか
「遊んでたっていいじゃねぇか!」
と歯向かい続ける模様…。

お友達いわく、
女の子には、

★気持ちや場面の切り替えが苦手
★価値観の多様性を認めることができない
★他人とうまく人間関係を構築できない
★感情の高ぶりを自分で処理できない
★空気を読めない
★他人から見た自分を意識できない
★ほかの子が理解できない部分にいつまでもこだわる

といった軽度発達障害の子にありがちな特徴がたくさん見られるのです。
しかし、
学校側の対応が、

単に問題児、困った普通の子という扱いで、

叱ったり、お説教したり
クラスで問題行動について話しあったり、
罰を与えて…という

その子の行動の理由や原因にスポットライトを当てないまま、
対処療法を続けてきたために、

その子を筆頭にクラス全体がどんどん悪い方向に悪い方向に
流れていっているらしいのです。

長くなったので、続きは次回に書きますね。
 
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先生とぶつかって、仲直りした話 2

2008-05-09 13:46:58 | 番外
はじめ私は、
先生は子どもに完璧を求めすぎているんじゃないか?
トータルでみると、
どう考えても問題児とは言い難いし……。
人間、ひとつくらい苦手があってもいいんじゃないか……?

と先生の言葉に反発していました。

宿題もちょっと量が多すぎる気がしていました。
また、算数は担任の先生が評価しているのではないのですが(算数専門の教師がいました)、
数学が得意で灘中の問題でも自力で解いてしまう息子が、
公立小の通知表で算数がBと言うのも、(テストも答えそのものは全て正解しているのに、先生に習った通りの手順を式にして解いていない……自分の考えで答えにたどり着いているというものは、数学としては正しくても全てバツでした)
腑に落ちない気もしていました。
それも含めて先生の息子に対する捉え方に、
悪意すら感じていたのです。

が、先生と何度か話し合ううちに、
いくつかお互いに誤解があることに気づきました。

6年にあがった時点で、先生には、(お願いする書類もあったので)
私立中に行きたがっている旨を伝えてありました。
たった1年の学習期間しかないので、3教科入試を考えていることも話していました。
しかし、それを伝えたために、
息子の社会科に対する
いい加減な学習態度が、
「受験に出ない教科はしなくていい」という発想から来ているもの…
と感じていたようなのです。
しかし実際は、息子はあまりできることのキャパシティーが広いタイプでなく、
ある部分、がんばると、必ず手薄になるところがでてくる…
アマちゃんなのです。
それで、いろいろがんばりすぎたあげく、
苦手な社会の授業は、ぼ~っとしちゃっていたようなのです。

また、私が、受験させる気持ちは伝えながら、
塾に入れるでなし、夜間にパートに出たりもしているので、
子どもに対してあまりに無責任にな態度ではないか…?と
疑問に感じていたようです。
先生とすれば、陰ながら息子を応援してくれていたんですね。
で、この親なんだろう…??と怒りすら感じていたのでしょうか…

そこで、私は、あれこれ事情を説明したり、
親子ともども、
ワーキングメモリーに問題を抱えているので、
気をつけていてもうっかりが多いことなどを
話しました。
とりあえず、受験を優先して、学校をなめているのでないことだけは、
わかってもらわねば……。

そして、帰宅した後、よくよく今回の問題について
考えてみることにしました。

すると、6年生になった息子には、
そろそろ厳しさが必要なこと。
本当は、私がそろそろ引き締めていかなきゃならないところ、
先生が厳しくしてくれてるんで、
それなら……とその上であぐらをかいている自分がいたことに
気づきました。
そろそろだれか厳しいこと言わなきゃならない時期がきていたんですね~。

すると、
私自身が甘めな教育をしてきたため、
結局、まじめな先生が肩代わりしてそれを引き受けている……
という それまで見えなかった事実が
見えてきたんですよ。

私が甘めの教育をしてきたことは、
それまで息子にたくさんのプラスの効果を与えてきました。
学ぶ喜びや、自分への自信を持って、
くじけずチャレンジする心を育ててこれたのです。

しかし、中学生になろうとする息子には、
そろそろ社会の期待に応えていく心構えが必要となっていました!!
(受験勉強がしんどいからと、社会の授業中よそ見しているようでは困ったもんですよね)

先生が、たとえ自分が悪者になってでも、
厳しく教育してくださろうとしているときに、
親が子どもを抱え込んでしまってはいけないなぁ!と反省。

そこで、先生には、
「本来、親がしつけるべきところを、
先生に肩代わりさせてしまってすいません。
今は、わからなくても、先生に指導していただいたことに
あの子が、感謝する日が来ると思います。」
といった内容の話を伝えました。

その後、その先生と私は、とても親しくなりました。

実際、その先生は、非常に子ども思いで、
その熱心さが厳しさとなっていたのです。
親しくなってから、私は、その先生の不器用なほど一生懸命な姿が、
よく見えるようになりました。

その後、本人が希望していた学校の合格はかなわなかったものの、無事、受験に合格した息子は、
公立での厳しさなんてものの比でない厳しい生活にどっぷりつかり……
ちょっとだけ、大人になったのでした。

話し合うことって本当に大事だなぁと感じた出来事でした~
 
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先生とぶつかって、仲直りした話

2008-05-09 08:20:52 | 番外
息子が小学生だった頃の話です。
息子は人づきあいが上手で、ユーモアのある優しい気性で、
親の私には育てやすい子でしたが、
学校の先生との相性は、良い時と悪い時の開きが、とにかく極端……
懇談に行けば、先生の口から出るのは、
息子の欠点のオンパレード!!なんてこともありました。

どうも、テキパキ動けない、忘れ物が多い……という特徴
(自分なりにこの問題を乗り越えようと格闘してきた結果、現在は、その辺、かなりしっかりものだけど、時々あれっ?というドンミスのある子という捉われ方をしているようです)
は、
学校という集団の場では、
短所などというスケールの小さいものではなく、
その子全てが真っ黒な存在に見えちゃうくらい先生にダメージを
与えるものらしいです…ね

6年生になる直前に、いきなり「私立中学に行かせてほしい!」と
言い出した息子。
でも、当時、ちょうどダンナがリストラに合って
次の就職先を探している最中で、
経済的に本当にそんなことが可能なのか……?
疑わしい状態だったんですよ。
そこで、昼間、近所の子の勉強を見たり、子どもを預かったりして、
ちまちま小銭を稼いでいた私が、
夜間も郵便局のパートに行って
なんとか入学金を作る決意をしました。

仕事の前に、夕食を作って出かけるのですが、
冷めた食事を温めなおして食べることなどしたことない うちの子たちは、
私が帰宅する10時過ぎまで食事に手をつけず
自由に過していることが多かったです。

息子は自分なりに受験勉強をがんばっていましたが、
学校の宿題をし忘れて、
そのまま寝てしまっている日もありました。
そんな風に、うまくかみ合わない部分も出てきた我が家でしたが、
目標を見つけてがんばり続ける息子の姿を見ると、
多少のほころびは出ても、もう少しこのまま行こうか……?と
迷いつつ過す日々でした。

そんなとき、学校から、
「息子が社会の授業をきちんと聞いていない……。
授業の邪魔はしないけれど、ぼんやりしている。」と
苦情が来るようになりました。
6年生の担任は、とてもまじめできちんとした方でした。
それで、私が、
「息子は今、慣れないことにあれこれチャレンジしているものですから、
いっぱいいっぱいになっているのかもしれません。」
と、あまり深刻に受け止めていないような
対応だったもんですから、
その問題がこじれてきて
先生と何度か話し合いの場をもたなければ
ならない事態にまで発展しました。

長くなったので続きは次回に書きますね。
 
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0歳の時に自閉症の兆候を見つける研究

2008-05-08 20:58:16 | 自閉症
1歳前の子の自閉症の兆候を見つけるという研究がすすんでいます。
自閉症児の弟や妹は遺伝的に自閉症を発祥しやすい素因を持っているので、
そうした子を対象に、
視覚や言語、他人とのコミュニケーション能力の
発達具合を調べているそうです。

自閉症の兆候は、最初とても判別しにくいものの
かなり早い段階から見られるようです。

自閉症は早期に発見されるほど、
脳の再訓練ができ、子どもによりよい人生を切り開くチャンスが
与えられると言われています。

研究途中のデーターですが、
0歳~1歳前半子の自閉症の兆候とされてることを紹介します。

後に自閉症と診断される子も、
生後6ヶ月の時点では、たいてい周囲の大人と目を合わせるそうです。
ただし、他の子どもよりおとなしかったり、
受動的だったりという例が多いようです。

物に手を伸ばす、お座り…などに遅れが見られるときがある。

1歳頃、見慣れない玩具や初めての遊びにひどく動揺する子もいる。

同じ動作を繰り返したり、目の前の物体を凝視したりする。

一緒に遊んだときの反応が鈍い
いないないばぁをしてみせても、表情が乏しく、
相手を見ようとしないときがある。
こうした遊びで感じる「あれっ?」という困惑が欠如している。

生後6~14ヶ月の間に急激に頭のサイズが大きくなる。
(脳に新しい神経回路ができたとき、
いらないものを捨てていく働きがうまくいかないのかもしれない…
と言われています)


自閉的傾向には幅があります。

自閉症(言語障害。他人に興味をしるさない)
アスペルガー症候群(言葉を使う能力が高い。興味の対象に執着する)
特定不能の広汎性発達障害PDD-NOS
(自閉的だけど、深刻な社会性の欠陥はない)
小児崩壊性障害CDD(2~4まで正常。その後、自閉症的な症状が出る)
レット症候群(CDDと似ているが、早期に発病)

全米では 166人に一人が自閉症だそうです。
男の子 対 女の子 の比率は 4対1です。

もし気になって病院で見てもらったとしても、
PDDーNOSなどの場合、発見されない場合もあるかもしれません。
早期発見、早期の治療開始のために、
ちょっと気になる…という親御さんの勘を大切にする必要が
あると思います。


引用は 0歳からの教育 Newsw e e k 阪急コミュニケーションズ


 
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人間はうそをつくことがある…

2008-05-07 14:31:05 | 発達障害児に教える基本
前々回に紹介したIQ130の4歳の☆くんの
お母さんからコメントをいただきました。
一部を紹介させていただきます。

…帰りに、たこやきを食べながら息子に「博物館と先生とどちらが楽しかった?」と尋ねたところ、「先生、また大阪に行く」と答えていました。「人間はうそをつくことがある」との先生の言葉に、「どうして?」と何度も質問をしてきました。

この「人間はうそをつくことがある」という言葉は、☆くんと
お茶犬の人形セットで遊んでいたときに、
私がお茶犬村の長老役の犬に言わせたせりふです。

はじめ、私は、
お茶犬のおもちゃの湯飲みを隠して、☆くんに
広汎性発達障害の有無を調べるテストにあたる
「サリーとアンの課題」にチャレンジしてもらいました。
この問題に何とか合格した☆くんは、
すっかり「湯飲みを隠す」という遊びが気に入って、
ドールハウスの後ろに湯飲みを隠してニコニコしていました。

そこで、私は、お茶犬たちにいろいろなせりふを言わせて、
寸劇のようなものをすることにしました。

「ねえ、ねえ、お茶がないんだけど知らない?」
と一匹のお茶犬が、他の犬たちに聞いてまわります。
みな口々に「知らない」と言います。
お茶犬たちが顔を見合わせて、困りきっているとき、
中の一匹が「そうだ! 長老の すかいらーくの店長犬 にきこう。
あの方は賢いから、きっといい答をくれるはずだ!」
と言うのです。
さっそく呼ばれてきた すかいらーくの店長犬 は、
「みんな知っているか?このお茶犬の世界の外には、
人間というものが住んでいるんだ。
その人間なら、きっとこの問題を解決してくれるはずだ。」
と言います。

そこまでのお話の展開を見ていた☆くんは、
もううれしくってたまりません。
ニコニコしながら、照れまくっていました。

そして、お茶犬に、
「人間さん、お茶がどこにあるのか知りませんか?」と聞かれると、
「ここですよ~」と教えました。

このお芝居がよほどおもしろかったと見えて、
☆くんは、ふたたびお湯のみを隠しました。
お茶犬村では、また会議です。
こんどは、宝のつぼを人間にプレゼントして、
お湯飲みのありかを教えてもらおうという話になりました。
そして、☆くんに、
「人間さん、この宝のつぼを差し上げますから、
どうかお茶のありかを教えてください。」と頼みました。
すると、☆くんは、
笑いながら、「知りませんよ~」と答えました。
今度は、本当にお茶がなくなってしまったと、
お茶犬たちは大騒ぎ。
そこで長老の すかいらーくの店長犬 が、
騒いでいる犬たちにさとしました。
「みんな、人間というのは、うそをつくことがある。」
「え~!!」
「だから、人間が知りませんよ~と言っても、知っていることがあるのだよ。
さあ、もういちど聞いてみよう。」
そうして、もう一度、お茶のありかをたずねると、
☆くんは正直にお茶の隠し場所を教えてくれました。

こんな風に、☆くんとわたしのごっこ遊びは展開しました。

☆くんは、この日、お茶犬の
「人間はうそをつくことがある…。」と言ったせりふが、
よほど印象に残ったらしく、
「どうして?」という質問を繰り返していたそうです。

 
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100マス計算は、本当に学力アップにつながるのでしょうか?

2008-05-07 09:58:05 | 計算
世の中、100マス計算ブームですね。
実は、私が小学校のころも、100マス計算が「夢の学力上達法」として、
教育現場で脚光を浴びていました。
これが苦手で苦手で、
高学年になっても、
ミスは連発するわ、タイムは上がらないわ…で、
家でもたっぷり100マス計算を練習するノートを準備されていた私は、
毎日、泣く泣くチャレンジしていました。

ADD傾向のある私にすれば、
縦横を交差させながら、順番に単純計算を繰り返す作業は、
苦行でしかありませんでした。
それに、競争とつくものが大嫌いな性格です。
時間に追われる感じも苦痛で苦痛で…。

その頃、私は近所の本屋さんで、
「プール女学院?(確かそんな名前でしたが…記憶の彼方)」の私立中学の過去問題が売り出されいるのに、
興味を惹かれていました。プールという名前が気になったのかもしれません。
そこで、好奇心から、おこづかいでそれを購入してみました。
国語のテストにチャレンジしてみると、
今まで感じたことのないおもしろさでした。
それで、算数の問題も解いてみると、
よくよく考えてみないとわからないものばかりです。
公式をまったく知らなかったのであたり前なのですか、
その日以来、すっかり受験の算数問題のとりこになってしまいました。
パズルのように感じたのだと思います。
ゆっくりじっくり取り組む楽しさを満喫しました。

そこで、おこづかいをもらう度に、
他の中学の受験問題も買って、
こそこそと解いては勉強机のうしろに隠していました。
なぜ隠していたかと言うと、
「100マス計算もせずにそんなものをしている!」
と注意されるのではないかと、ビクビクしていたからです
中学に入ってからは、数学は得意科目になりました。


それから20年あまり経って、
息子が小学生になったとき、
息子もやっぱり100マス計算が大の苦手でした。
小3になっても、ミスが多く、タイムも縮まりません。
ただ、息子の数学的な能力はかなり早熟で、
小3のときには、
私が中学生に教えている横から、習ったこともないのに、
解き方を言い当てたりしていました。
そして、高校生となった今も、数学は得意科目です。

そんな私や息子の100マス計算との付き合いから考えると…
100マス計算は、基礎学力をつけるのに
有効な手段ではあるけれど、
100マス、100マスと祭り上げて、
それができないと算数も数学もダメだ…と決め付けるのは、
ちょっと偏った考え方じゃないかなぁ?
と思います。

100マス計算は、算数の力をつけるためのたくさんの選択肢のひとつとして、
適度な位置づけをしてはじめて
価値が出てくるものではないでしょうか?
 
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IQ144 の軽度発達障害の4歳の子 2

2008-05-06 22:39:43 | 学習障害児の親子レッスンから
(私のミスで、IQの検査結果の書き間違いがありました。130→144です。)

4歳の時点で、それまで目立っていた問題がほとんど見られなくなり、
知能面も対人関係も申し分ない☆くんを
はたして発達障害児と呼べるのか?
親御さんにもとまどいがある様子でした。

ただ、この☆くんには、個性の範囲内で、
アスペルガー症候群やADHDの子にありがちな特徴が
少しずつは見られました。
大変記憶力が良く、周囲のものが忘れても覚えているところ。
(ストレスを溜める原因になります)
知能に対して、社会性に幼い面があって他人の言葉を鵜呑みにするところ。(いじめられたり、事件に遭いやすいです)
簡単なものと、苦手なものが混ざっていると、できる部分もできなくなってしまうところ。(能力があるのに、いきなり勉強ができなくなったりします)
いじめられたときに、自分で解決するすべを持っていないところ。
などです。

それらは、幼児や4歳児の特徴でもありますが、
☆くんの場合、一般的な4歳児よりそうした傾向は強いように感じました。
また、
虹色教室に来る前日に、科学館に行かれたらしいのですが、
あまりに夢中になって、
2時が過ぎても食事もほしがらずに科学の実験機械に熱中していたという
エピソードをお聞きしました。
それに対して、療育の場での障害の重い子以上に集中できなかったという
エピソードとの落差は、
やはり軽度発達障害の子ならではの
もののように思いました。

私は、レッテルを貼る意味ではなく、
☆くんの才能を存分に伸ばすために、
これから先、大きくなっても、
軽度発達障害という視点を持って、
☆くんがぶつかるであろう問題を解決していく方が、
良いように思いました。
軽度発達障害の子はたとえ頭がとても良くても、
他人にだまされやすかったり、
まじめすぎてストレスをひとりで抱え込んだりします。
そうしたときに、
ふつうになんでもこなせるからと、
周囲がその子の困難を軽く捉えていると、
「え、なぜ?」
と首をかしげるような理由で、
社会からリタイアしてしまう場合もあるからです。

☆くんのような状態の子に、
○○障害とつく診断名を押し付けたり、
そういったまなざしで見ることに抵抗のある方は多いと思います。

それでも乳幼児期にあきらかな発達の問題があった場合、
軽度発達障害は 病気のように治るものではなく、
一生つきあっていく脳のタイプだとわかっていた方が良いのではないでしょうか?
そうしてていねいな子育てをしていけば、
その子の持つすばらしさは、
大きく花開くものと思います。



 
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IQ144の軽度発達障害の4歳の子 1

2008-05-06 16:36:44 | 学習障害児の親子レッスンから
(私のミスで、IQの検査結果の書き間違いがありました。130→144でした。)

☆くんは4歳の男の子。
2歳前に「軽度発達障害の疑いがある」と診断され、
4歳になるこれまで、療育教室に通い、
保育所や家庭で、楽器演奏や学習などさまざまな取り組みを
してきたそうです。

検査のために測った知能指数は、病みあがりの体調が悪い時に受けさせたため
途中できちんとやらなくなったにもかかわらず、
IQ144というかなり高い数字だったそうです。
「これからどうした点に注意して育てていったらよいのか、ヒントをもらいたいと」
遠方から親子レッスンにいらしてくださいました。


☆くんとは、はじめ、積み木やロックンロールプラスといったおもちゃを使って、ピタゴラスイッチに似た遊びをいっしょにしました。
☆くんの遊ぶ姿からは、さまざまな場面で、
IQの高さがうかがえました。
ただ単にビー玉転がしという遊びを超えて、
傾斜を工夫したり、先を予測したりして、熱心に組み立て続けます。
まるで物理の運動の研究をしているように、遊びを展開していました。

「ピタゴラス」という「9歳~」のゲームを教えたところ、
すぐにルールをマスターして、
楽しく遊べました。
また小学校受験の問題も、
中でも難問に分類されるものを、てきぱき答えていきました。

☆くんは、おだやかで優しい性質で、
保育所でもお友達と遊べているようですし、
虹色教室でも、私と協力しあいながら遊べています。
強いこだわりや、感覚過敏も見られません。
会話もごく普通の4歳児です。
多動もみられず、集中力は一般的な4歳児より高めです。
「心の理論」も理解できている様子です。

なら、どこが発達障害…??
と疑わしいような様子なのです。
☆くんの母さんのお話では、
1~3歳の時は、いっときもじっとしておらず、
高いところにのぼっては、陶器の皿などを割っていったり、
療育の場でも、ひとりだけ落ち着きなく動き回ったり、と
とにかく限度を超えた多動があったようなのです。
他にもたくさん発達障害の兆候があったそうです。

☆くんは、早期の療育等のおかげで、
良くなったのでしょうか?
今は問題がないのですから、普通の子として育てていけば良いのでしょうか?

少し長くなったので続きは次回に書きますね。


 
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発達障害がある子 成績アップの急所 3 (中学生)

2008-05-05 23:41:58 | 教育論
前回まで、
私の経験から、広汎性発達障害の子、
ADHDの子の成績アップにつながった急所だと思える部分を
紹介させていただきました。
そして、今回はLDのある子です。

軽度発達障害があってもしっかり社会でがんばっている方々はたくさんいます。
そして、自分の経験から、学校で特別な配慮がなくても、
人間何とか適応していくもの…
と考える方がおられます。
こうした考えは、けっして間違っておらず、
子ども時代に守りすぎるよりも、
たくさん失敗させて、生きる力を身につけさせることは、
確かに大切なことではありますね。

先生方の間にも、さまざまな考えが交錯して、
軽度発達障害児に対する支援の形は、なかなか整わないのが現状です。
それでも、何とかなってるじゃないか…と感じているかもしれません。

しかし、軽度発達障害児の何パーセントかは、
自然の成長に任せれば何とかなったとしても…
LDがある子についてだけは、他のケースと一線を引く必要があると思います。

LDのある子には、学校でも家庭でも、
その子のLDの状態に合わせたきめ細やかな学習支援が、
必ず必要です。
放っておいたら、知能に問題がないにもかかわらず、
小学校の基礎知識すら身につける事ができません。

今、海外では、LDの研究は進んできていて、
どんどん新しいことがわかってきているようです。
かつては、読字障害の子は視覚障害と誤解されて、
大きな文字の教材を与えられていました。
しかし、今は、音の最小単位である音素を把握できないことが、
読みのLDの原因とされています。
読みのLDについては、脳の分析でもたくさんわかってきていることが
あるそうです。
それにあわせた指導のカリキュラムも整ってきています。
そうした知識を、子どもに関わる人が共有して、
LDの子が、
ハンディーゆえに、学習の初歩の段階でつまずいてしまうのを、
助けてあげることは、
教育の義務だと思います。
初歩でつまずくということは、
その上に積み上げていくはずのものが、
永遠につめなくなってしまうのですから…。

LDがあることが、中学になってはじめてわかることは、
辛い現実です。

LDの子の成績アップの急所となることは、
周囲の大人が、子どもの困難を正確に調べ、
正しいLDに関する情報をたくさん集めて、
その子に合った教え方をすることにつきる
と思います。
LDがあるのに、「ちゃんと勉強しないから、できない。」とか、
「もっとがんばりなさい。」と、注意したり、
安易に自分のやり方を押し付けたりするのは…

それが親でも教師でも、
無責任な指導であるような気がします。


 
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発達障害がある子 成績アップの急所 2 (中学生)

2008-05-05 19:54:05 | 教育論
ADHDやADDがあって、
好きなことは天才的にすごい!んだけど、
勉強はさっぱり…という子には、
最初に説明した「なくす」問題を本気で解決することが大事なのではないでしょうか?
ADHDがあって、
ADHDと広汎性発達障害が両方ある子以外は、
広汎性発達障害の子と正反対ともいえる教え方が効果的かと思います。

基礎が大切だから、まず教科書を読みなさい、漢字や計算の練習をしなさい、
といった指導は、
ADHDの子が学習に魅力を感じなくなる原因になります。
ADHDの子の成績を上げるには、

最終段階を見せること。
まず全体を把握させること。
高すぎるほどの目標を設定させること。
一夜漬けへのこだわりを、なくさせること。
先送り癖のせいで、
美術や家庭科などのテストと関係ない提出物のために
試験直前の時間がほとんどつぶれる…をなくさせること。
↑は、ADHDの子の場合、毎定期試験ごとに、
そのパターンに陥っている子がいます。
自己流でなんでもする子がいて、他人の言うことを軽く聞いている場合が多いので、試験に出ると言われたところを、まずする!最低限する!必ずする!
を守らせます。

ADHDの子は、もし勉強に魅力を感じれば、
クラスの落ちこぼれが、いきなりトップに!!という
マンガの世界を地でいく子もいます。
いったんエネルギーを注ぐぎだすと、とどまることをしらない
ところがありますから…。
でも、たいていは、本人が、今魅力を感じていることに夢中で、
「試験前日以外勉強したことがない!」と自慢して終わっている
と思います。

「ドラゴン桜」のような夢のようなサクセスストーリーは、
ADHDの子に読ませるのにピッタリだと思います。
「こんな話は、ありえない…。」など、常識を持ち出して批判する方もいますが、
「勉強がわからない」ことができない原因ではなく、
「勉強に興味が持てない」からできない…ADHDの子には、
インパクトの強くて、
やる気をあおってくれる何かが必要だと思います。
 
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発達障害がある子 成績アップの急所 (中学生)

2008-05-05 08:33:05 | 教育論
まず テストの点を上げる急所は、
どの子にも共通するものではないことを理解してくださいね。

広汎性発達障害の子
ADHDやADDでLDがない子
LDのある子
では、急所となるポイントはずいぶん違います。

広汎性発達障害の子は、機械的記憶力が優れている子が多いです。
それで、社会科だけは得意!!という話を
よく聞きます。
しかし、数学や英語がとことん苦手な場合がよくあります。

ここで、なぜ数学や英語が苦手なのか…?ということを
考えてみると、
暗記が得意なので公式を当てはめて解くのならできるけど、
中学の問題は、公式を当てはめるだけではとけない場合もあるので、
さっぱりわからない…。
ということのようです。

社会の問題は、ほぼ全て暗記で解く問題です。
数学の問題は、暗記で解くものと、応用して解くものが
混ざっています。
この混ざっている…!!というあたりが、
広汎性発達障害の子には、あいまいで捉えにくい印象を与えるようです。
また、英語の文法のように、
これまで経験したことのないパターンを
直感的にマスターするのがとても苦手な子がいるようです。
その証拠に、教室に最近来た中3の男の子が
「先生!すごいことがわかりました。疑問文に変えるとき、
ここを(be動詞)前に持ってくればいいんですね~」と、
誰もが中1で理解しているものと思っている基礎の文法知識を
大発見!!
という様子で教えてくれたことがありました。

つまり、広汎性発達障害の子のテストで点を上げる急所となるのは、
暗記と応用が混ざっている分野の学習から、

あきらかに暗記で解ける部分を取り出してあげた問題

です。
この取り出す作業、見分ける作業は、
本人には難しいです。
そうした見分け方を教えていくことが、
発達障害のある子が、学習面で自立していく手助けとなります。

次回はADHDとLDの子について記事に書きますね。

 
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発達障害がある子の成績アップ術(中学生)

2008-05-05 07:17:05 | 教育論
前回、発達障害のある中学生が、
定期テストで悪い点を取ってくる原因の盲点となる部分について
書かせていただきました。

○○をなくす…

というのが、続くと、どんだけやる気ないの…?
テストでいい点取りたいという気はあるの…??

と問いただしたい気持ちはわかります。
これが定型発達の子でしたら、
なくすのは、そのまんま、テストなんてどうでもいいと思っているから…
と周囲からもわかりやすい理由でつながっています。

しかし、発達障害の子の場合、
実際の学習以上に、
学校でもらった「最重要プリント」を、

かばんの中に放置している「ほけん便り」とか、「PTA総会のお知らせ」
といっしょにぐちゃぐちゃにしないで、
「大事なものだから…。」と取り分けておく

という作業が苦手な場合が多いのです。
まじめに、いい点を取りたいと思っていても、
何らかの外からの支援や、
その問題への気づきがないと、
なかなか改善されないようです。

こうした習慣の問題を解決するには、
本人に強い学習意欲が湧かないと難しいです。

「点が悪いから、家庭教師を頼んでみようか?」といった
親が主導のテスト対策をしている段階で、
いくら口うるさく「プリントを整理しなさい!」と言っても、
本人はいっこうに動こうとしません。

虹色教室では、どうしているか…? というと、
まず基礎力アップとかより先に、

少し頑張れば、
直接テストの点につながる急所となる学習を優先的に
やらせて、まず目に見えて、点が上がっていることを
実感させます。

そして、点が上がっているという肯定的な気持ちから、
テストに欲がでてくるように、繰り返し励まします。

悪い点を取る子の点を上げてあげたいと心では思っているのに、

点につながる急所を押さえてあげなかったり、
点が悪いことを指摘してはっぱをかけようとしたり、

とテストの点を下げるための働きかけをする方が多いです。

こうした働きかけが長いほど、子どもの点は上がりにくくなりますので、
自分の心をコントロールするのが難しい…と感じても、
がんばって子どもの悪い部分に目が行くという悪習慣を
克服してくださいね。

少し長くなったので、点につながる急所の押さえ方は、
次回の記事で書きますね。

それから、「ゴールデンウィークと母の日のプレゼント」の記事でリンクのミスがありました。関係ない記事に飛んでいてすいません。なおしておきました。
 
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発達障害がある子に 自分で学ぶ方法を教えるには?(中学生)

2008-05-04 20:13:32 | 発達障害児に教える基本
発達障害を持っている中学生の子は、
定期テストで、
目も当てられないような点を取ってくる…という子は多いです。
そこで、
塾に行かせたり、家庭教師をつけたりしたものの、
少しも点数が上がらなかった…というお話を、
よく耳にします。
学校の補習に出ても、できるようになる気配がないし…
もうどうすればよいのかわからない
と お困りの親御さんがいらっしゃることと思います。

どうすればよいのでしょう…?

まず盲点になっている「悪い点の原因」をチェックします。

テストの点がすごく悪い子は、
勉強がわからないから点数が悪いにちがいない…と考えがちです。

でも実際は、

テスト範囲を書いてある紙をなくす。
その紙をテスト前日まで、かばんに入れっぱなしである。
定期テストの70~80パーセントがそこから出題される
はずの白いプリントなどをなくす。
↑プリントを提出日まで、かばんにつっこんでいて、答を丸写ししたため、大事なプリントの問題に目も通せなかった。
テストの中心的なテーマから離れた、
計算練習や漢字練習を学習だと考えている。


といった、知能とは別の問題が、
原因であるケースが多いのです。

長くなったので、続きは次回に書きますね。


 
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[ふつうじゃない~!!」の怒り

2008-05-04 10:47:25 | 番外
先日、パソコンでニュースを読んでいたときのこと、
背後から、「また、無視して~!!」という娘の怒り声が、
聞こえました。
実は、無視して~の前にも、娘は私にたくさん話しかけていて、
私は相槌をうったり、
一瞬、娘を振り返ったりしていたらしい。

文字を集中して読んでいるときは、
耳に言葉が入っても意味に変換してくれない…という
やっかいな脳を持っている私は、
これまでも家族から、この手の苦情を、
しょっちゅう受けています。
その度に、謝ったり事情を説明したりしているけれど、

「無視する」という表現は、違う…というあたり、

はっきりさせたくて、言い合いになってしまうときもあります。

娘いわく、
「話しかけてて、ふつう、聞こえないなんてことは、
ありえない。
第一、本当に聞こえてないなら、何で相槌がうてるわけ?
それは、ふつう、わざと無視しているって
取られて当然なのでは…?」という意見。
まあ、ごもっとも…。
ふつうは…

でも、これまで生きていて、私の辞書に、
「聞こえているのに、
わざと無視する」…という対応はないんですよね
無視しているように見えるのは、
本当に聞こえていないからで…
ちょっとでも、聞こえた(理解できた)時点で、
「えっ、何?」と問い返しています。
と その返事が、
「もう、いいよ!!」
「えっ、何のこと?」
「こんだけ無視されて、何で話さなきゃいけないの?
それほど大事なことでもないし…。」
まあ、それもごもっともです…

それにしても、やっぱり「無視」という言葉は誤解です~。
私が家族以外の人の前で、文章を読みながらその人の話を聞けるのは、
意識して集中力を耳と目に分けているからで、
やろうと思えばできるんですよ。
しかし、無防備に字を目で追っているときは、
自動的に他の機能をシャットダウンしているので、
「ふつう」の基準が満たせていないんですよね。

私はこの「ふつう」でない機能のおかげで、
効率よくできることもあるし、
「私らしさ」を作るもとにもなったと感じています。

写真は、小6のときの「夏休みの記録」です。
子供時代を通して、読書記録の欄だけは、びっしり隙間がありません。

読んでる本は子供らしい児童書なんですが、ページ数はかなりの
ボリュームだったはず…。(中高も怖いほど読みました。)
でも、読み終わるまで、一切、音もなければ、お腹もすかず、
疲れたも何もない世界に没頭できたこと…。
それは、このやっかいな脳のおかげです。

今の私に、多くの財産を残してくれていると思います。
しかし、そのせいで、誤解は受けるし、
「ふつうじゃない…」とか人間失格みたいなレッテル貼られるし…。
やれやれです…ね
多数派が「ふつう」というのは、どうなんでしょうか?


 
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