NPO京都ハートネットワークさんたちが企画されている
淡路島旅行に行って来ました。
身も心もリフレッシュできるすばらしい旅行でした。
kyotoさん、良い機会を与えてくださってありがとうございます。
旅行先でも話題になったのですが、
今、医師は軽度発達障害の診断をくだすことに
非常に慎重になっているようです。
2年くらい様子を見て、ようやく診断にこぎつけるか、
いくつか症状が出ていても、はっきりとしたことは告げられないままになってしまったり…。
それには、これまでは医師の間でもきちんとした広汎性発達障害についての
知識が共有されていなくて、誤診も多かった…という事情があるのでしょう。
診断に慎重になること自体は
もっともなことで、
誤診を防ぐ上で大切なことなのですが…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuri_5.gif)
何か釈然としないものが…
たとえば感覚過敏やこだわりが強くて、買い物に連れて行けばパニックを起し
幼稚園に通わすと集団になじめていない様子…
そんな子がいたとして、
親御さんがどうやって子育てしたら良いのかわからなくなって
周囲の勧めもあって
意を決して医療機関を訪ねたとします。
そこで
医師に告げられるのが
「様子を見ましょう」だったり、「まだはっきりしません」だとしたら、
「診断にくるほどのことじゃなかったのかな? うちの子には発達障害がないんだな」と早とちりする方もいるでしょうし、
診察するように勧めてくれた幼稚園の先生や周囲の人に「うちの子は発達障害なんかじゃありませんでした」と報告する人もいるでしょうし、
やっぱり自分の育て方に問題があったんだ…と悩む方もいるでしょう。
「まだ気になる事があるから」と複数の医療機関を訪ねて
お金や労力を消費する方もいるでしょうし、
何をすれば良いかわからなくなって、わが子を叱ってしつけていくしか手がなくなる方もいるでしょう。
さまざまな人から聞いたところ、幼児期の診断があいまいなため、ADHDの子へも知的障害の子へもアスペルガー症候群の子へも同じような対応、同じような働きかけになっている療育の場が多いのだそうです。
それに
親御さんが子どもへの接し方を学ぼうにも
何を参考にすればよいのか、
わからないままになってしまいます。
「様子を見ましょう…」と言われて待つうちに、
そのまま病院から足が遠のいてしまう方もいるでしょう。
アスペルガー症候群の診断が正確にくだせるのが学童期だったとしても、
学童期から急に特徴が現われるわけではないんですよね
学童期にアスペルガー症候群と診断される子は、
幼児期だってアスペルガー症候群の子だったわけです。
医師が診断名をつけにくかっただけで、本人のハンディー自体は
かわらないのです。
本人がこだわるものを無理やり取り上げたり、
感覚過敏の子に、叱り付けて苦痛を我慢させても良いわけではありません。
診断の有無にかかわらず、
特徴をよく観察して
アスペルガー症候群の子に適した対応をとらなければならないはずです。
とすると…何か…不親切なんですよ…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/dog_sad.gif)
世の中の親が、みんながみんな、医師が言葉をにごして何も言ってくれなくても、
自分で本やネットで調べて、
子どもに良い対応をスピーディーにとれる人ばかりじゃないと思うんですよ…。
医師が「様子を見ましょう」と言うのは、今の医療に
こうした事情や線引きがあるからで、
子どもの問題が軽いからではないんだな…と理解する人もほとんどいないと思うのです…。
すべてがあいまいなままハンディーを持つ幼児を育てる親は、本当に大変です。
医療機関にしても、市の教育センターにしても、
その大変さをよく踏まえた上で、
アドバイスをしたり療育のシステムをととのえていって欲しいな!
と思っています。
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