ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

モンテッソーリ教育の文字が書けるようになるための教具をお家にあるもので…

2008-02-29 11:13:04 | 不器用
モンテッソーリ教育では
押しピンで絵柄の枠を刺していき
型抜き遊びをすると
文字が書けるようになる(準備となる)と
すすめてくれています。

でもそのために 特別な教具を買うのはどんなものか…と考えたあげく
どこの家にもありそうなもので代用する方法を考えました。

材料はダンボールの箱(発砲スチロールの板でも可)
押しピン
塗り絵やいらなくなったワーク

箱を下敷きにすることで
プスプス押しピンが刺さりやすくて 作業が楽です。
イラストに慣れたら 文字を刺していくのも面白いです。

文字を書くための手の力をつける
集中力を育てる
文字の形を捉えやすくなる

など文字学習の準備段階にぴったりです♪
こうした遊びの見本が見たい方はヤフオクで「モンテッソーリ教具」で
検索して見るといいかもしれません。


 
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自閉症が疑われるサイン

2008-02-28 20:52:37 | 自閉症
次のようなサインはありませんか?
たくさん気になる点があるようなら、広汎性発達障害(自閉症)の疑いが
あります。

人と目をあわせない
人の表情に興味を持たない
遊びの種類やおもちゃの好みが とても限られている
両親に愛着をしるさない
抱き上げるといやがる
呼びかけてもふりむかない
他の子と遊ばない
不機嫌なときが多い
感情をコントロールするのが苦手

唐突に怒りだす
遊んでいるとき 笑わない
友達に共感をしるさない
自分勝手な振る舞いをする
音をとても不安がる
興味あるおもちゃや 知っている人に囲まれているときは落ち着いているのに初めての環境で感情を爆発させるときがある
匂いに敏感
遊び道具でないものに興味をしるして いつまでも遊んでいる
ドアを何度も開け閉めする
回転するいすで遊びたがる
商品のラベルを好む
扇風機をじっと見ている
小石を並べるのがすき
偏食がひどい
好きなものを暗記するのが得意
仕分け作業が得意

   
人や物事の呼び名を理解せず
相手の服を引っ張ることで意思表示する
言葉をしっていても 自発的に使わない
単語を理解するのが苦手
文字や数字 記号への強い興味と幼すぎる行動
発達水準に相応した 変化にとんだごっこ遊びや物まねの欠如
興味のあるものを見せたり 持って来たり 指をさしたりしない
いつも同じ道を通りたがる
「そのへんでちょっと待っていて」などあいまいな表現をされることが苦手
緊張が高まるとパニックをおこす
聴覚が過敏で 自身も声が大きくなりがち
見て調べる前に手を出してしまう
靴下や靴をいやがる(触感が意識にのぼる)

大人びた話し方をする
記憶力はあるのに推察力がない
相手の気持ちを推し量るのが下手
場の雰囲気がつかめない
言葉の裏が読めない
物事の要点がつかめない
身だしなみに気を使わない
動きがぎこちない
言葉は達者なのに指示にしたがえない
とつぜん記憶がよみがえってくる様子(タイムスリップ現象)

子どもさんが 幼すぎるとわかりにくいかもしれません。

こうした特徴をたくさん持っているな と感じたら
まず自閉症について 少し勉強してみることをおすすめします。
気になることが多い場合
専門家に相談してみる方がいと思います。
そうすることで 不安が解消されたり(取り越し苦労だった場合)
早期に療育がスタートできたり
2次障害を防げたりするからです。

周囲の理解や支援があれば 自閉症であっても
元気にすくすくと成長している子どもさんは たくさんいます。



引用は 自閉症の全てがわかる本 佐々木正美 講談社
アスペルガー症候群との接し方 榊原 洋一 講談社
自閉的といわれる子どもたち 石井 葉 すすき出版



 
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大らかに子育てしたい…でも不安はぬぐえない。うちの子 自閉症なの?

2008-02-27 10:06:04 | 自閉症
よその子と比べず 大らかに子育てしたい!
でも子どもと過ごす日々の中で
どうしても不安がぬぐえない…という声を聞きます。

祖父母に相談すると
「うちの孫が障害児のはずがない。もっとかまってあげなさい。」という
アドバイス。

何だか よその子と育ちが違う…
私が神経質なのだろうか?
自分の愛情が足りないのだろうか?

そんな悩みや迷いの多い子育てをされている方がいます。
私も少し前まで乳幼児をお預かりする有料ボランティアをしていた時に
続けて5組も 
2歳0ヶ月女の子 1歳8ヶ月男の子 3歳、1歳の姉妹
4歳男の子(他にも1歳代の少し心配な子がいました) 

何だかおかしい…自分の気にしすぎ?…ただ成長がゆっくりなだけ?
数年前にお預かりしていた軽度発達障害のある女の子の幼児期に似ている…
と不安を覚え
いろいろな本をしらべたり
専門家に相談してみたりしました。

すると 私が不安を覚える理由のほとんどが
「自閉症の特性をあらわすサイン」として
関連本に明記されていました。
それにしても続けて5組も来たのはなぜか…というと
親御さんが病院などの用事で出かける際
連れて行くのがとてもたいへん!
だからこそ有料ボランティアに預けるのですが
そうした子育てが難しい子の中には
高い確率で自閉症の特性を持った子が集まりやすかったんですね。

もちろん私は そうした判断をする専門家ではありませんし
自閉症の特性があるから 自閉症である
とは限りません。

ただ発達障害の特性は

周囲がいつまでも気づかずにいると
その後の経過が悪くなる

と言われているので
いくつか引っかかるサインがあるのなら
まず情報集めだけはした方が良いように思います。
そして心配なことが少しでもあるなら 安心を得るためにも
専門家をたずねてみるのをおすすめします。

しかし0~2歳半くらいまでは
専門家であっても正しい判断をくだすことが難しいようです。
現在4歳で親子レッスンに通って下さっている自閉症のお子さんも
2歳代で専門の先生に「障害はない」という判断されました。
安心して暮らしていたら
後に 中度の自閉症とわかったため 
療育のスタートが少し遅れてしまったようです。

自閉症は誤解の多い障害です。
かつては 反応性の情緒障害と考えられ
子どもを叱らず受け入れると良いと考えられていました。
(心の病気)と考えられていたんですね。

また重度の自閉症の子=自閉症という
偏ったイメージもあって
外から見ただけでは おしゃべりも行動も
自閉症だとはだれも気づかない アスペルガー症候群や高機能自閉症
について 正しく把握している人は
教育者であっても少ないように思います。

子どもにレッテルを貼るためではなく
子どもの困難を軽くし
幸せに生きていくことをサポートするために
障害のサインに気づき 今するべき一歩を踏み出すことが
大切だと思います

次回は 障害のサインにどのようなものがあるのか
具体的に書いていきますね。
 

 
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引用は 自閉症のすべてがわかる本 佐々木正美 講談社健康ライブラリー

家庭でできる才能の支援の形2

2008-02-26 17:11:43 | 番外
算数にLDを持つ小2の☆ちゃんは
絵を描くことが上手で 
物づくりに意欲的なかわいい女の子です。

学校での学習への不安から
一時期は 何をするにも自信を失い
できていたことまで 緊張してできなくなっていました。

しかし お母さんや妹さんといっしょに
得意なことや好きなことに取り組むうちに
次第に笑顔を取り戻し
学校の課題にも前向きに取り組めるようになってきました。

写真は ☆ちゃんのお母さんが
虹色教室通信のブロック遊びや理科実験 算数遊びの記事を参考に
家庭でした取り組みを
記録されているノートです。

どのページからも
☆ちゃんが楽しんでいるのが
伝わってきます。

☆ちゃんは 数に関わることや
文字の読み書きは 同年代の子より理解に時間がかかります。
けれども イラストやデザイン力 仕事の丁寧さ
ノートにまとめる作業への意欲
といった面では 
高い能力や才能が感じられます。
今は お母さんに手伝ってもらいながら こうした記録をつけていますが
いずれ自分の世界を育てながら
発表していけるようになるのではないか
と考えています。

これからも親御さんたちといっしょに
☆ちゃんの成長を応援して行きたいです♪

家庭でできる才能の支援の形1

 
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全然授業についていけなかった中学生君 成績が上がりました♪4

2008-02-24 20:45:20 | 発達障害児に教える基本
前回の続きです。
内容をシンプルにする
方法を紹介します。
学力が一向に伸びない子…
特にアスペっ子
同時に2つのことをしたり
柔軟に考える
紛らわしいものを整理する
ことが すごーく苦手です。

ですから 証明問題を教えるのでしたら
図から合同な三角形を見つけ
それが 3辺が同じ
なのか 2辺とその間の角が同じ
なのか 1辺とその両端の角が同じ

を指で指して 判断させる作業だけを練習させます。

それとは別に 証明問題の言葉の扱い方を
段階別にていねいに教えていきます。
これは 言葉を暗誦して丸暗記する要領で練習します。

どうしてこんな教え方をするかというと
2つの作業を同時にしようとすると
頭がフリーズして まったくできなくなってしまう!!
からなんです。
でもそうした原因で出来ない子は
「問題の解き方を発見して口で説明するだけの作業」と
「解き方の手順に沿って 実際といていく作業」に
分けて練習すると
それなりにできるようになってくるんです。

証明問題だけでなく 数学の他の分野や
英語の学習でも同じことが言えます。

英語教科書のまま学習するのは
ごちゃごちゃしすぎてわからない!!
という子には
まず教科書の英単語をいくつか書き出させて
主語と動詞だけのシンプルな英文をくりかえし練習させると
少しずつ英語をマスターし始めます。

学習中になるべく変化するものを除いてあげることが
上達のコツです。

変化するもの?
…???

「変化するもの」とは つまり 英語の教科書のようにストーリーになっていると
疑問文も命令文も
簡単なものも難しいものも いっしょになって並んでいますよね。
それだと簡単なものもマスターできなくなる子がいるんです。

いったん 単語 英文疑問文に変える
という同じ繰り返しの流れを作って教えると
理解し始めるんです。

シンプルにすること! それが教えるコツです。


 
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全然授業についていけなかった中学生君 成績が上がりました♪3

2008-02-23 11:57:19 | 発達障害児に教える基本
まったく授業についていけなかった中2のAくんの成績が
あがりだしたのには2つのきっかけがあります。

ひとつは 思い切って
未診断のAくんに 「どうしても学力が伸びないのには
Aくんの努力とは別なところに原因があるのかもしれないので
自分で一度チェックして見る?」
とアスペルガー症候群のチェックリストを渡してみたことです。
私の目から見ると どの項目も引っかかるA くんですが
自己診断では「通常の範囲でした。」という報告をくれました。

私は この件はそのままそっとしておいたのですが
その日以来 1分ごとに しゃべったり 動き回ったり
「暑い~」「寒い~」「のどが渇いた~」「何か音がした~」
と集中したためしのなかったAくんが
必死で自己コントロールをしはじめました。
客観的に自分を眺めることが苦手なAくんが
どういう行動に問題があるのか
言葉で目にしたことが その後の勉強の大きなプラスとなったようです。


もうひとつのきっかけは 図形の証明問題や確率など
記号を扱うより 言葉を扱う部分が多く
広汎性発達障害があっても
さほど困難でない分野の学習で
自信をつけさせたことです。

定型発達の子は方程式はできても 図形の証明は苦手だったりします。
言い方がまどろっこしさや堅苦しさ
嫌がる子が多いからです。
けれど広汎性発達障害の子の多くは
変化に富む計算ルールはいつまでも覚えられないのに
証明問題の長い言い回しは
しっかり記憶できたりします。
そうした部分に得意を持つ子が多いんですね。

しかし 通常 中学では
それまで
0点近い点ばかり取ってきた子は 
できないという思い込みから 本当はできる分野に入っても
できないままのことが多いようです。
それに発達障害の子にとって
学校の教科書は 混乱しやすい構成で
自分で読んで理解に至ることは難しいようです。

周囲の大人がその子の出来ることに気づき
内容をシンプルにして
支援してあげることが大事です。

内容をシンプルに…??

わかりにくいですね。
次回はそれをもう少し具体的に書きますね。

 
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全然授業についていけなかった中学生君 成績が上がりました♪

2008-02-21 14:37:12 | ADHD
中学生の多くが一番授業についていけなくなる教科は
数学と英語のようです。
数学は 1年で習う方程式(X)でつまずき
その後 すべてさっぱりわからない…となるケースが
よくあります。

発達障害のある子の中には 
このXのように 「変化のある記号」の理解が
とことん苦手な子がいます。
虹色教室のAくんもBくんも そうでした。

ですから 学校で2年間くりかえし習い
夏休みの補習にも通っていたにもかかわらず
3X=6の答えがX=2という
初歩の問題すら解けないままだったのです。

そんなわけで AくんもBくんも 学校では同じようなテストの点でした。
しかし テストの点が同じだから
2人の能力が同じで 同じように教えたら同じように伸びる
わけではありません。
学習障害があるかないかで その伸びの差は10~30倍くらいの差が
あるのではないかと思われるからです。

そこで虹色教室では 先々 問題を理解していけるか測るために
学校のテストとは別に
簡単なチェックテストをしています。


写真のようにカードを並べ カードの横面と下面に数字を書き
(横面の数字 、下面の数字)を言って
カードをめくらせます。(3,3)のように…
いつもこの遊びは3,4歳の幼児としています。
でも バカにならないのは これが簡単にマスターできる中学生は
いくらつまずいていても 教えれば関数ができるようになります。
これに時間がかかりすぎる子は
できるようになるまで 何ヶ月間も 少しも進歩しない状態が
続くようです。


また5-8=-3を
数直線を見ながら きちんと答えられる子は
たとえ0点でも 教え方に気をつけたら 伸びていきます。
これを数直線を見ながら
何度も間違える子は
やはりできるようになるまで時間がかかります。


「長い 中くらい 短い」の辺からなる同じ3角形2枚を
ひっくり返した状態で描きます。
同じと思う辺を
長い長い 中くらい中くらい 短い短い
でスムーズに指差せたら
図形問題や証明問題がそこそこできるようになると
思われます。
そこで間違えてばかりだと かなり時間がかかると思われます。

Aくんは3のどれも
きちんとできませんでした。
特に2で毎回混乱し
4-(-3)ができるようになるのに
4ヶ月かかりました。

Bくんは3は間違えましたが あとはゆっくりですができました。

こうしたテストをしてから教えると
その子のできない理由が
聞いていないからか?
努力が足りないのか?
どこかにどうしてもできない原因があってできないのか?
判別できます。
お家でしている遊びは何か? TVゲーム(DS)をしているのか?どんなゲームか?
漫画は読むか? どんな漫画か? をたずねるのも
先の理解度を測る手がかりになります。

私の経験から判断すると
「テレビゲームをしない」「漫画も読まない」
と答える学力不振の子は
ゲーム好き 漫画好きの子より 学力が伸びにくい気がします。

ゲームや漫画を楽しむには 
そこそこの知力や好奇心や根気が必要で 
ゲーム好き 漫画好きの子=賢い子とは
いいがたいけれど それができるなら中学レベルの学習は
教え方を工夫すればきちんとマスターできると言えるからです。
しかし「テレビゲームをしない」「漫画も読まない」という
子の中には LDゆえに 「しない」のではなく「できない」「楽しめない」
子がいるのです。

まず子どもの能力について
なるべく正確に把握する努力をした上で
その子にあった教え方をしていくと 成績はあがりはじめると思います。

次回はもう少し具体的な教え方を記事に書きますね。 

 
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全然授業についていけなかった中学生君 成績が上がりました♪

2008-02-21 09:19:12 | 発達障害児に教える基本
以前 このブログで記事にさせていただいた
いくらがんばっても いっこうに基礎的な計算(分数のかけざん等)が
身につかなかった中2のAくんの成績があがりはじめました。

実力テストでは 学年の平均を上回りました!!
学校で先生に褒められることも多くなったようです。

同じように中一の初めごろから
いっさい授業がわからなくなり
3X=6のような簡単な方程式や
This is a pen.を疑問文に変えるといったことができなかった中2のBくんも
スムーズな伸びを見せてくれています。

このふたりの中2生が できるようになった道筋や教え方のこつを
紹介させてもらいますね。

ふたりに共通するのは 
想像力の欠如と
紛らわしいものがあると混乱してわからなくなる
ということです。
数学の公式 英語の文法 のふたつは
特に困難を極めていました。

あるひとつの段階でわからなくなると
それを応用させた問題で 何とかつじつまを合わせて理解にいたる…
ということはありません。
1がわからないと2~10はまったくわからないまま
過ごします。
じゃあ 学校で何をしていたの…とも
思いますが おそらく
チンプンカンプンなまま 不安と絶望感を募らせていたのでは
ないでしょうか?

教え方は 少し長くなるので何回かの記事に分けて
書かせていただきますね。



 
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奈良エリート少年自宅放火事件と広汎性発達障害の関係

2008-02-19 20:41:16 | 社会性
先日 知人から「奈良エリート少年自宅放火事件」について
書かれた本をお借りしました。

「僕はパパを殺すことに決めた」 草薙厚子著  講談社 です。

全国で屈指の進学校 東大寺学園に通うIQ136の天才少年が
自宅に放火し継母と2人の異母弟妹が犠牲になった事件です。
この少年の父親は 子どもがまだ赤ちゃんの時から
毎日能力をチェックしたりして
異常なほどに教育熱心だったようです。
少年の実母の教育法が悪いと言って 暴力をふるうこともよくあったそうです。
少年が4歳の時両親は離婚。少年は父に引き取られます。

父親は 息子を医者にすることを決意し
常に監視し マンツーマンで勉強を教えます。
その際 父から子への暴力が だんだん日常化し
エスカレートしていく様子が 本にはつづられています。
少年は 父に叱られるのを恐れて試験結果でうそをつき
それが父にばれるのを恐れて 事件をおこしてしまいました。

この事件をおこした少年は
佐世保で同級生を殺害した小6の少女と同じく
広汎性発達障害の特徴があったそうです。

このように広汎性発達障害の子の犯罪が
世間の注目を集めると
発達障害=犯罪
と結びつけて考えられがちです。
しかしほとんどの広汎性発達障害の方は 攻撃的ではなく
犯罪とは無縁です。

広汎性発達障害がクローズアップされるのは
その犯罪形態が極めて異常なケースがあるからだそうです。

広汎性発達障害の基本的な特徴は
「対人相互的反応性の障害」と「強迫的傾向(固執 こだわり 反復)」
とに要約できるそうです。
教室にもこうした特徴を持つ子は何人かいますが
年齢より幼く見え 
試験の点数や偏差値に偏ったこだわりを見せたりしますが
反社会的な傾向はほとんどありません。
定型発達の子より 素直で優しい印象です。

広汎性発達障害の子が 犯罪に手を染める原因は
環境によることがとても大きいようです。
子どものハンディーを無視し
「普通」を求め続けることは
子どもに過大なストレスを与えているかもしれません
周囲の人が障害に理解をしるし
子どもと良い関係を作るなら
このような悲しい犯罪は少なくなっていくかもしれませんね。

 
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1000までの数が わかる! 体感する学習

2008-02-17 17:50:24 | 算数
今日は算数のLDがある☆ちゃんのレッスン日でした。

今 学校で習っている「千」や「万」といった大きな数が
理解できないという話でした。
3つ年下の妹さんは
説明の必要もなく 大きな単位を理解していきます。
が ☆ちゃんには こうした新しい概念に入るたびに
それが壁となって 少しも前に進めなくなってしまいます。

そんなときは 遠回りなようでも
概念を体感させることが 一番です。

そこでレッスンの中で大きな数を体感する遊びを
いろいろしました。

写真は おりがみに 100ずつはんこを押して
「教室の生徒は100人よ。多いね~。」
と言いながら作った教材です。
「この教室が10あると1000人。
☆ちゃんの学校とどっちが多いかな?」と話していると
千という数のイメージが少しつかめた様子でした。

一度に1000まで作るのは大変なので
子どもといっしょにはんこを押しながら
あとは想像で…というのもOKです。


もうひとつのブログ
でも大きな数についての記事を書きました。
よかったら見てくださいね。



 


塗り絵をしたら簡単に 時計が読めるようになる方法♪

2008-02-15 20:52:20 | 時計の学習
時計って難しい!!
そう思っているお子さんはたくさんいるようです。

時計の読み方を教えるのは難しい!!
そう思っている親御さんは多いです。

どうして難しいんでしょう?

時計の読みにつまずく理由第一位!!は
短い針の位置から時間を推測するのが
難しい!!ことにあるようです。

短い針が3と4の間にあるとき
3時○分。
5と6の間にあるとき
5時○分。
は 子どもに混乱をまねくんですね。

そこで 紙皿を使って
短い針の読み方をマスターする塗り絵を
考えました。
1時の数を青で塗ったら 1~2の位置を青で塗ります。
こうして塗り絵をすると
記憶として残りやすく 意味も理解しやすいです。

時計が読めない理由第2位は
1なのに5分 2なのに10分と
数と読み方が一致しない 長い針!!です。

時間はかかりますが 一分ごとに 線と数を書き
色分けさせると 1時間は60分であることを理解します。
めんどうですが 一度作ると
いつでもこれを見ればわかる…という
長い針専用の時計ができますよ。

紙皿を4分の1に折って
おおまかに線を入れると 簡単につくれます♪ 

 

いじめは絶対許さない!!の残酷

2008-02-12 22:30:55 | 番外
いじめは絶対許さない!!
いじめはどんなに小さいものもダメ!
いじめられる子ではなく いじめる子が100パーセント悪い!
そうしたスローガンをきくと
だれもが「そう!その通り」と うなずきたくなりますね。

でも こうした明らかに正しいスローガンも
「発達障害」についての知識や理解がゼロの状態で
唱えるとき
それはある意味 残酷で 逆にいじめの構図を生むようにも
思います。

発達障害のある子は
軽い気持ちで相手の傷つく言葉を繰り返したり
暴力を振るってしまったり
することがあります
それは親御さんの育て方のせいでも
子どもの性格の悪さが原因でもありません。
そうした
相手にすれば「いじめ」としか取られない行動も
発達障害の子にすれば
ハンディーのひとつなのです。

「いじめられた」と感じた子の親が
相手の親に怒鳴り込んだり
集団でその子や親を無視したり 攻撃したりすれば
それもやはり「いじめ」と言えるのではないでしょうか?

発達障害の子を育てている親は
定型発達の子の何倍も たいへんな思いをして
子育てしています。
それなのに 周囲から白い眼で見られたり
しつけに文句を言われたり
「いじめっ子の親」というレッテルを貼られたりすれば
どうやって前向きにがんばっていけばいいのでしょう?

いじめは確かに悪いことです。
わが子がいじめられたとなれば 本気になって怒りたくなる気も
わかります。
でも 「いじめは絶対許さない!!」と思うときには
子どもを守りたい思いが
新たな「いじめ」を生んでいないか…注意が必要なのでは
ないでしょうか?