ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

「今時の親は…しつけをしない…。」と言われたら…?

2008-05-27 20:08:50 | 番外
先日、年配の女性を含む7名の知人とお茶を楽しむ機会がありました。

その時、一人の女性が、
「最近の若い親は、しつけをしない。」という話を
されました。
その後、給食費を払わない親の話や、
しつけのなっていない子らの話になったので、

思わず、

仕事で、若いお母さん方にたくさん会うけれど、
私の親世代とはちがうバランスの取れた考え方を持っている方が
けっこういます。
人間関係においても、一方的に相手を責めるのではなくて、
より大きな視点に立って解決をしようとする方や…
障害児を育てるようなたいへんな仕事からも、
多くを学び、自分を成長させている方にもよく会います。

ただ、しつけの問題は、
外出中、目だってしつけが悪く見える子の中に、
軽度発達障害という しつけることが、
とても難しい子どもである場合もあるんですよ。
そうした子を育てている親御さんは、本当に一生懸命、
子どもと日々、向き合っているんです。
現実にしつけをしない子どもっぽい親御さんも
いるんでしょうけど…。

といった内容の話をしました。
そこにいた方々は、軽度発達障害やアスペルガー症候群といった
言葉は、初めて聞いたという方ばかりでした。

一人の方が、
「うちのマンションにもそんな子がいる。
いっしょにエレベーターに乗らないようにしているけれど、
その子が暴れまわるんで、
うちの子が、けがをしないか怖いのよ。
あちらの親御さんだって、けがをさせたとなったら、嫌でしょうし…。
差別とかじゃないけど、近くづかないようにしているの。
向こうのお父さんは、だまっているんだけど、
ちょっと一言添えたら、良いのにと思う時があるわ…。」

とおっしゃいました。

おそらく、重度の自閉症の子の話ではないかと思いました。
その子のお父さんも、毎日毎日、
言葉を添えなくてはならないことの連続で、
うまく表現できないときがあるのではないか、
と胸が痛みました。

そうして、お茶を飲むうち、

最初、今時の親は…とこぼしていた方も、
周りの方も、
知的に問題がないのに、社会性の発達に弱さを持つ子がいるとは
知らなかった。
特に自閉症というのは、どういうものか全く知らなかった。
そうした子を持つ親は本当に大変だし、
そんな中で懸命に子育てしている親達は偉い!
そうした子育てから、学んだり、自分を成長させている方がいるとは、
今の親は、前の時代の問題を反省し、
それにしっかり取り組んでいるんですね。

ということを、心のこもった言葉で、おっしゃるようになりました。

楽しいお茶の時間に、反対意見を言うのは勇気がいるけれど、
言いたいことを伝えられて良かった~
と感じたひとときでした。

 
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