ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

自閉症のふたごちゃん♪ 社会性の発達を助ける

2008-11-02 08:38:39 | 自閉症児の親子レッスン
5歳になったふたごちゃん。
4歳の時に比べて、ずいぶん成長したように思えます。
どこが変わったかと言えば、何か欲求があるときは、
こちらの目を見て話せるようになったことです。
本当によく目が合うようになりました。

相手の目を見て話す

は、自然に身についたものではなくて、ふたごちゃんのお母さんの努力の
たまものです。
ふたごちゃんは、壁や家具に視線を注いだまま、
「お母さん、○○~!!」と欲しいもの(ジュースなど)を欲求していました。
ふたごちゃんのお母さんはそういうときは、
すぐに聞いてあげたいのをぐっと我慢して、知らんふりして、
きちんと目を見て言えたときに
要求をかなえてあげていました。
(ヒントを与えて、目をみるようにうながします)

そうやって繰り返し学習する中で、

声を出す時に相手の目を見る

ということができるようになってきました。
そして、人の目を見て、欲求を出すようになったことで、
コミュニケーションの質が上がり、
他にもさまざまなことを学べるようになってきました。

ふたごちゃんのひとり…ちゃんは、人への興味が高まり、
小学生のお兄ちゃんに引っ付いて回り、
さまざまなまねっこをするようになりました。
そのため、かつてついていた診断名が
少し軽いものになったそうです。

次回に続きます♪
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自閉症のふたごちゃん♪ それぞれに適した教え方

2008-11-01 16:44:15 | 自閉症児の親子レッスン
5歳になる自閉症のふたごちゃんとカルタをしていた時のこと、
どちらかというと発達がゆっくりに見えるちゃんが、
物の影を見ただけで、めがね、三輪車、とんぼなどを
見分けてさっさと取っていきました。

ちゃんは物を見分ける力が高そうだなと感じました。
漢字を見分けることができるのではないかな?と思ったので、
漢字カードを見せて、「よーい、どん」で取りにいくゲームをしました。
このゲームを理解して、カードを取りに行けたのは、
ちゃんだけだったのですが、
ちゃん、漢字は3問中、1問しか覚えていませんでした。
ちゃんはルールがわからず、途中でリタイアしたものの、カードを
近くで見せると、「猫」「犬」「鳥」のどれも覚えていました。
瞬間的に見て覚える能力が、やはり高いようです。
お家でも、カードを使って学ばせていくのが良いのではないかと思いました。

ちゃんは、「しっかり見る」のは少し苦手なようで、
繰り返し「これなあに?」と物の名前をたずねてきます。
が、自分でたずねているものをきちんと見ていません。

そこでカセットテープを出してきて、
公文のたしざんの歌を手遊びしながら歌って、
いっしょにテープに吹き込みました。
これは、ちゃんにもちゃんにも大ヒットで、
何度も何度も「もいっか~い」と催促して
いっしょに歌っています。しまいにカセットの操作も覚えてしまいました。

人の声に無関心な自閉症の子は、
カセットテープから聞こえる機械を通した声だと
とても集中して聞くようです。
自閉症の子が親の声より
テレビのコマーシャルのフレーズをよく覚えたりするのも
こうした特徴からくるものだと思います。

機械を通した音が好き!!という
広汎性発達障害の子はよくいます。
小学生にかけざんを教えるときに
オリジナルかけざんカセット作りをすると
うまく教えれる場合があります。

ちゃん、ちゃんに同じ教え方で勉強を教えていると、
一人の子は覚えても、
もうひとりはさっぱり…となりがちです。
耳で聞くのが得意か、目で見るのが得意か、
その子その子の学び方の個性をよく見極めると、
とても意欲的に学んでくれるようになりますよ。
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自閉症の☆ちゃん♪ かかわりたい気持ちを引き出すコツ

2008-10-25 22:23:30 | 自閉症児の親子レッスン
5歳の自閉症の☆ちゃんは、ひとりごとを言いながら
自分の世界に入りこんで遊んでいることが多いです。

☆ちゃんは人に対して無関心で、
遊んでもらうより、ひとりで遊ぶ事が好きで、
褒めてもらってもうれしそうな顔はしません。

お母さんやお父さんが大好きで
甘えるし、時々ニコッと笑いますが、
言葉のやりとりを続けるのは難しいです。
最近になって、
「○ちょうだい」
「はい」
「○と●のどっちがいい?」
「●」
といった簡単なやり取りならなりたつようになってきました。
しかし、機械的でよそみをしながら返事をする場合がほとんどで、
そのあとのコミュニケーションが続きません。

虹色教室で、お人形の家でひとりごとをつぶやきながら遊んでいる
☆ちゃんに、ねこのぬいぐるみを「はい」と渡すと受け取って抱きしめました。
さらに鳥のぬいぐるみを渡すとそれも受け取りました。
そこで、
「ねこちゃん、ちょうだい」とたのむと、「はい」とねこを返してきました。
「鳥さん、ちょうだい」とたのむと、「はい」と鳥を返してきました。

そこまでは、ちゃんと指示には従えているのものの、
視線は、人形の家の方を向いていて、機械的にやり取りをしているだけ…
という☆ちゃんでしたが、
次の瞬間、「ねこ!ねこ!」とぬいぐるみを返すように催促しはじめた☆ちゃんに
鳥のぬいぐるみを渡すと、困惑した表情をして、
じっと私の顔をのぞきこみました。
それから、さらに大きな声で「ねこ!」と催促しました。

そこで、ねこを渡しながら、
即座に「ねこちょうだい!」とたのんでみると、
すっとねこを差し出すものの、私の顔をのぞきこみながら、
「ねこ!ねこ!」と繰り返します。
ふたたびちょっといじわるして鳥のぬいぐるみを渡すと、
☆ちゃんはニッと笑いながら、鳥を受け取ってから、「ねこ!」
と催促しなおしました。
☆ちゃんの表情は、私とのやり取りを楽しんでいます。

そのやり取りの中で、私は☆ちゃんに必要な二つの課題に気付きました。
簡単なやりとりでもいいので、
まったくの一人遊びではない、相手の目や表情を見ながら行なう
遊びの回数を増やす。 
時間、バリエーションを増やす。
自分の頼んだものではなかった場合、
「ちがうよ」と言えるようにする。

次回に続きます。
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自閉症の子に新しい遊びを教えていく方法

2008-03-20 19:44:43 | 自閉症児の親子レッスン
今日は4歳の自閉症の☆ちゃんのレッスン日でした。
前回に会ったときより
とてもしっかりして
会話が成り立つことが多くなっていました。

今日 ☆ちゃんが一番喜んでいたのは
お人形遊びです。
犬のお人形を
トイレに行かせたり お風呂に入れたり
バスに乗せたりして楽しく遊びました。

小さなお座布団を並べて
犬の人形を乗せていくと
☆ちゃんは きちんと1対1に対応させながら
残りのお仕事をしてくれました。
その上 お座布団の数に対して何匹犬が足りないのか
きちんと把握している様子でした。

写真のように
犬の写真合わせて 同じ犬のお人形を選ぶ遊びでは
すばやく正確に人形を写真の後ろに置いていくことができました。

お家では 文字を読んだり書いたりする学習も
スムーズに進んでいるそうです。

☆ちゃんは自閉症とともに知的障害もあるという診断を受けているのですが
ご家庭の療育のおかげか
順調に知能が伸びている印象を受けました。

☆ちゃんは何でも同じことを繰り返すことが
大好きです。
例えば お人形遊びをしているときも
☆ちゃんは「おしっこ おしっこ」と言いながら
何度も何度も
お人形をトイレに行かせていました。
そこで
私も 毎回 「おしっこ おしっこ」と言って
お人形をトイレに行かせてから
「幼稚園に行ってきま~す。バスに乗って~」とか
「おふとんかけて寝ましょ!」と言ったりして
遊びの新しい展開に誘いました。

自閉症の子に何か新しいことを教えてあげようと思ったら
まず
その子が 何度もやりたがることを
こちらもして見せて 興味を惹き付けたあとで
するのが良いようです。

☆ちゃんも 新しく学んだことを取り入れながら
楽しく遊ぶことが出来ました。




自閉症の子に 気持ちを教える方法

2008-01-07 20:32:38 | 自閉症児の親子レッスン
4歳の☆ちゃんは 知的障害のある自閉症の女の子です。
☆ちゃんの障害は重いけれど 家族の愛情深い療育の結果
時々なら 目を合わせることもできますし
少しの間 こちらの話を聞いてくれたりもします。
ひらがなを読んだり 書いたり 数を唱えたりもできるのです。 

☆ちゃんの成長ぶりを見ていると
早期療育の必要を強く感じます。

☆ちゃんは たいていひとりごとを言いながら もくもくと一人遊びに興じています。
☆ちゃん お人形遊びが大好きなんです。
ぬいぐるみ2体を向き合わせて
人形劇をするように「遊ぼうよ!」「遊ぼうよ!」
「こんにちは」「こんにちは」
と会話させると
とても気にいったようでした。

自分でも両手に2体のぬいぐるみを持って
「こんちは~」「こんちは~」と
やってみせてくれました。

そこで「あ~ねむいな~ベッドにねかせてよ。」
とぬいぐるみを使って話しかけると
最初はしらんぷりしていた☆ちゃんが
「はいはいはい‥」とベッドに寝かせて おふとんをかけてくれました。
「おなかすいたなぁ~何かたべさせてよ。」
「疲れちゃった。」
「悲しい」
等 人形に気持ちを告げさせると
他人の気持ちにはまったく無頓着に見えた☆ちゃんが
時々なら きちんとその相手をしてくれるようになりました。

遊びの途中で 疲れてきたのか☆ちゃんは
すっかり自分の世界に入ってしまって
呼んでも振り返らなくなりました。
{
そこで ☆ちゃんの喜びそうな目新しいおもちゃの入った箱を
出してきました。
すると☆ちゃん 私のひざに座って
目新しいおもちゃを物色しはじめました。
少しですが ちゃんと会話しながら
遊ぶこともできました。

もしかして 箱入りの新しいおもちゃのおかげでしょうか?
☆ちゃんは遊びなれたおもちゃを前にすると
お母さんの存在すら忘れたように
ひとりごとを言いながら遊び続けるのです。
気持ちをこちらに向けるために
遊び道具を小出しにするのも
いいのかもしれません。

この日 私が☆ちゃんの能力に驚いたのは
おもちゃのレジのボタンを
一回見本を見せるだけで
きちんと覚えて 使いこなすことができたことです。
この能力を生かして
☆ちゃんのできることを ひとつでも増やしていけないだろうか?
これは今後の課題として
じっくり考えてみることにしました。


自閉症の子への 親子レッスンの記事を整理しました。

2007-12-25 20:05:17 | 自閉症児の親子レッスン
自閉症の子への親子レッスンの様子です。
毎回が手探り状態です。子どもの笑顔が見れるとうれしいです。

自閉症の4歳のふたごちゃん‥できないところよりできるところに注目する

できないところよりできるところに注目する2

自閉症の子に言葉クイズを解かせるコツ


同じことばかり繰り返してしまう自閉症の子



同じことばかり繰り返してしまう‥自閉症の子

2007-11-19 20:29:23 | 自閉症児の親子レッスン
前回の記事で紹介した方法を
もう少しくわしく
説明しますね。

親子レッスンに来た自閉症の☆ちゃんは
同じ動作や遊びを
何度も繰り返します。
周りが療育に結びつくような遊びに
無理やり誘っても
ますます自分の世界に入ってしまうばかりです。

こういう時には 周りの方が
☆ちゃんの
繰り返し遊びの世界に参加して
その遊びが療育につながっていく工夫をすると
いいようです
写真は前回も紹介した漢字カードです。
☆ちゃんが ひもを引っ張っては「ながーい」と言って
喜んでいるたので作りました。
カードを作るとき 反対語のカードもいっしょに作ると
理解が進みます。
漢字を教える目的だけでなく
耳からの情報が定着しにくい子に
たくさん記憶の手がかりを与える意味もあります。

こうしてちょっとひと工夫すると
同じ遊びを繰り返しを
学習のチャンスに変えれます。

例えば 引き出しを何度も開ける子
「開ける」「閉める」「引き出し」の漢字カードを作ります。
引き出しを開けようとしたら
カードを軽くたたいて「開ける」と言って開けさせてあげます。

たくさんの文字の見分けができるようになると
小学校に上がったとき
音読や書き取りを嫌がらなくなります。

無理やり教え込むのでなくて
たくさん目にすることによって
自然に覚えていけるといいですね。

市販の漢字カードだと
単語のカードばかりになりがちです。
「歩く」と「寝転ぶ」
「笑う」と「怒る」など
子どもがしょっちゅうする動作のカードを作っておくのも大事です。
派手なジェスチャーで教えると
比較の中で覚えていくようです。

また小学生用の問題集をチェックして
「何番目?」
「どちらが多いでしょう?」
「あわせていくつ?」
といった 決まり文句もカードにし
子どもが繰り返しする遊びの中で使えないか
考えてみるのもいいですよ。

例えば 物を並べるのがこだわりの子
「消防車 何番目?」とカードを指しながら
毎回聞きます。
「あー1.2.3.3番目だー!」と
言っていると 聞いている気配がなかった子も
だんだんわかってくるようですよ
 





自閉症の子に言葉のクイズを解かせるコツ

2007-11-18 19:33:44 | 自閉症児の親子レッスン
4歳の知的障害のある自閉症の☆ちゃんのレッスンで
簡単な言葉の問題を学んでもらいました。

お家での療育のおかげで
言葉をかなり覚えていますし
一人遊びも上手なかわいい女の子です。

うまく教えてあげれば
さまざまなことを 学んでいける力は十分ありそうなのに
ネックとなるのは次の2点です。

目と目が合うことが少なく
目が合う時間がとても短い。
声をかけても聞いていない場合がよくあり
集中して人の話を聞く力も弱い。

無理に子どもをコントロールしようとすると
勝手にひとりごとを言いながら 一人遊びをはじめて
うろうろするばかりになります。

そこで☆ちゃんの注意を私の言葉に集中させて
学習に取り組みやすくする工夫を
することにしました。

写真は 人形劇の舞台です。
(ダンボールをくりぬいただけでもOKです。)
人形劇の舞台から お人形や小物を見せると
☆ちゃん テレビでも見ているように
喜んでみています。
お魚のおもちゃを見せるときに
「お水の中を泳いでいるよ。さ のつくもの
なあに?」と聞くと
「しゃかなー」と元気な答え。
ハンバーガーをちらりと見せながら
「は のつく食べ物です。」
と言うと
「ハンバーガー!!」
こんな具合に コップ プーさん
なども当てることができました。

こうした穴から 顔をのぞかせると
向こうものぞきこんでにっこり!
少し長い時間目が合いました。

こうした人形劇の舞台(テレビの枠を作ってもいいですね。)
で教える他に
☆ちゃんが 繰り返し触れたがるものを使って
触れるたびに学びにつながるように
カードを作りました。

長いジャラジャラいう音のするひもを
箱から引っ張り出す遊びを何度でもしたがるので
次のものを準備しました。

短いひも
「長い」と「短い」の漢字カード(手作り)

そして長いひもを引き出すときに
「長い」のカードを見せて
「長い!ながーいね」と言い
短いひもを触っているときは
「短い」のカードを見せて「短い!みじかーい!」
と言いました。
☆ちゃんは 何度もその遊びを繰り返し
「短い」のカードをちゃんと見分けている様子でした。
ひもを首にかけると危ないので
「ブッブーあぶない!」と言いながら派手なジェスチャーを
すると くびにひもをかけてみては
お母さんの表情と私の表情をうかがいます。
それから
「ブッブーあぶない!」と言って
ニコニコ笑っていました。

最後にお人形のプーさんが
「ねむいなあ!」と言ったら
おふとんをかけてあげ
「おなかすいたなあ」と言ったら
食べさせてあげ
「靴を履いてお散歩に行きたい!」と言ったら
靴(赤ちゃん用室内履き)をはかせて
連れ歩く遊びをしました。

少しずつ コミュニケーションをとりながら遊ぶことを
楽しめるようになってきた☆ちゃんです。


できないところより できるところに注目する(2)

2007-10-23 06:26:22 | 自閉症児の親子レッスン
「新しい」という言葉を使えるふたごちゃんなら
古いかばん 赤いくつ きれいな服‥ 
高いビル 遠い 
熱いお茶 冷たいジュース
そうした言葉を 実物を見せながら
繰り返し教えたら理解できるのではないか?
と思えました。

ひとつのことができると
それが「たったひとつの言葉」でも
次の「できる」につながりやすいです。

たとえば  
「1,2,3,4,5」と数えられるようになったら
「1の次の数は‥2」「2の次の数は‥3」「3の次の数は‥4」
と唱える練習ができます。
そして それができるようになったら
「1+1=」「2」「1+2=」「3」「1+3=」「4」
と唱える学習につながります。

そのように できるところに注目して
できることを少しずつ広げる形で教えていくと
確実に一歩一歩前に進んでいけますね 

今朝 TVを見ていたら 重度の自閉症と思われる男性が
料理屋さんで一生懸命働く姿が
映っていました。
会話はまったくと言っていいほどできない方でしたが
職場の方の暖かい指導の下で
掃除から 料理の下準備 皿洗いまで
自分の仕事にまじめに取り組んでいました。
その方のお母さんが
「4年生の時から いつも洗い物をしてくれているんです。
それが 仕事につながるとは‥」
とうれしそうに語っていたのが印象的でした。





できないところより できるところに注目する♪

2007-10-23 06:26:05 | 自閉症児の親子レッスン
発達の遅れのある子を世話していると
できないところ
同じ年齢の子なら もうできていると思われるところに
目がいきがちです。
でも いろいろ手をつくして
教えようとしても
まったく受け付けないケースの方が多いのではないでしょうか?

私がそうした子と接するときは
どんな小さなことでもいいので
できることに注目します。

前回紹介した4歳の双子ちゃん(自閉症 多動 知的障害を伴っています)

周囲の大人が言葉を教えると
それを適切な場面で
(会話のような形で)使わず
「ひとりごと」として 単なる言葉の羅列として
使用する姿が見られました。

あるとき ふたごちゃんのひとりが私を指して
「新しい先生!新しい先生!」
と言いました。
私は その子の中から
そんな形容詞が飛び出してきたので とてもびっくりしました。
ついうれしくなって
「新しいがわかるんですね?古いはどうでしょう?
きたない‥とか他の形容詞はどうでしょう?」と
ふたごちゃんのお母さんにたずねました。

公文の反対語のカードは教えていて 少しだけならわかるものがある‥
というお話でした。

引っ張ってしまって 悪いのですが
少し長くなるので 続きは次回に書きますね。




自閉症と知的障害のある子のレッスンから

2007-10-21 17:18:45 | 自閉症児の親子レッスン
軽度の自閉症 多動症 知的障害がある子の
親子レッスンの様子です。

4歳の双子ちゃんは
お家での取り組みのおかげか
重複している障害にもかかわらず
瞳が生き生きしたしっかりした印象を受ける
子どもたちでした。

ひらがなは読めるけれど
単語としては 読めない。
聞き取り能力が弱く
会話がなりたたない‥というお話でした。

確かに言葉も独り言が多く
自分の要求を言葉にしたり
聞いた言葉を理解して行動するという様子は
ほとんど見られませんでした。

遊びの最中に
お父さんが「これなあに?」とたずねると
「○○」と答えるシーンがありました。
「これなあに?はわかるんですね。」とお母さんに言うと
「わかる時もあるけれど わからない場合が多く どこ?だれ?
などは ぜんぜんだめです。」
というお話でした。

そこで お兄ちゃんやお父さんに布をかぶってもらって
「だれかな?だれかな?」と
たずねては 「ばぁ!」として「お兄ちゃん」「お父さん」
という遊びをしました。

また「どこかな?どこかな?プーさんどこかな?」と
大きな指差しのジェスチャーをしながら
「どこ」という言葉を理解させる遊びもしました。

聴覚だけでは言葉の理解がすすまない
視覚優位の子も
こうしてはっきりわかるジェスチャーをしながら
会話をすると
少しずつわかってくるようです。

双子ちゃんは おうちで「プリキュアはどこ~?」としょっちゅう
さがしているそうです。
そこで 好きなおもちゃを個別に箱に入れ
大きく「プリキュア」と書いてもらうことにしました。

文字に意味があることを理解し
1語読みを卒業できるように
次のようなお家での取り組み方を提案しました。

好きなおもちゃや食べ物の
漢字や言葉のカードを作って
カードを指したら
そのおもちゃや食べ物を出してあげます。
遊びとして何度もしていると
ちゃんと読めるようになるはずですよ。

重複した障害を持っている子は
普通の子なら1回でできることを
100回以上は繰り返さないと
できるようにはならないようです。
それでも100回以上繰り返せばできるのならば
できないままでいるより ずっといいですよね