ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

先生とぶつかって、仲直りした話 2

2008-05-09 13:46:58 | 番外
はじめ私は、
先生は子どもに完璧を求めすぎているんじゃないか?
トータルでみると、
どう考えても問題児とは言い難いし……。
人間、ひとつくらい苦手があってもいいんじゃないか……?

と先生の言葉に反発していました。

宿題もちょっと量が多すぎる気がしていました。
また、算数は担任の先生が評価しているのではないのですが(算数専門の教師がいました)、
数学が得意で灘中の問題でも自力で解いてしまう息子が、
公立小の通知表で算数がBと言うのも、(テストも答えそのものは全て正解しているのに、先生に習った通りの手順を式にして解いていない……自分の考えで答えにたどり着いているというものは、数学としては正しくても全てバツでした)
腑に落ちない気もしていました。
それも含めて先生の息子に対する捉え方に、
悪意すら感じていたのです。

が、先生と何度か話し合ううちに、
いくつかお互いに誤解があることに気づきました。

6年にあがった時点で、先生には、(お願いする書類もあったので)
私立中に行きたがっている旨を伝えてありました。
たった1年の学習期間しかないので、3教科入試を考えていることも話していました。
しかし、それを伝えたために、
息子の社会科に対する
いい加減な学習態度が、
「受験に出ない教科はしなくていい」という発想から来ているもの…
と感じていたようなのです。
しかし実際は、息子はあまりできることのキャパシティーが広いタイプでなく、
ある部分、がんばると、必ず手薄になるところがでてくる…
アマちゃんなのです。
それで、いろいろがんばりすぎたあげく、
苦手な社会の授業は、ぼ~っとしちゃっていたようなのです。

また、私が、受験させる気持ちは伝えながら、
塾に入れるでなし、夜間にパートに出たりもしているので、
子どもに対してあまりに無責任にな態度ではないか…?と
疑問に感じていたようです。
先生とすれば、陰ながら息子を応援してくれていたんですね。
で、この親なんだろう…??と怒りすら感じていたのでしょうか…

そこで、私は、あれこれ事情を説明したり、
親子ともども、
ワーキングメモリーに問題を抱えているので、
気をつけていてもうっかりが多いことなどを
話しました。
とりあえず、受験を優先して、学校をなめているのでないことだけは、
わかってもらわねば……。

そして、帰宅した後、よくよく今回の問題について
考えてみることにしました。

すると、6年生になった息子には、
そろそろ厳しさが必要なこと。
本当は、私がそろそろ引き締めていかなきゃならないところ、
先生が厳しくしてくれてるんで、
それなら……とその上であぐらをかいている自分がいたことに
気づきました。
そろそろだれか厳しいこと言わなきゃならない時期がきていたんですね~。

すると、
私自身が甘めな教育をしてきたため、
結局、まじめな先生が肩代わりしてそれを引き受けている……
という それまで見えなかった事実が
見えてきたんですよ。

私が甘めの教育をしてきたことは、
それまで息子にたくさんのプラスの効果を与えてきました。
学ぶ喜びや、自分への自信を持って、
くじけずチャレンジする心を育ててこれたのです。

しかし、中学生になろうとする息子には、
そろそろ社会の期待に応えていく心構えが必要となっていました!!
(受験勉強がしんどいからと、社会の授業中よそ見しているようでは困ったもんですよね)

先生が、たとえ自分が悪者になってでも、
厳しく教育してくださろうとしているときに、
親が子どもを抱え込んでしまってはいけないなぁ!と反省。

そこで、先生には、
「本来、親がしつけるべきところを、
先生に肩代わりさせてしまってすいません。
今は、わからなくても、先生に指導していただいたことに
あの子が、感謝する日が来ると思います。」
といった内容の話を伝えました。

その後、その先生と私は、とても親しくなりました。

実際、その先生は、非常に子ども思いで、
その熱心さが厳しさとなっていたのです。
親しくなってから、私は、その先生の不器用なほど一生懸命な姿が、
よく見えるようになりました。

その後、本人が希望していた学校の合格はかなわなかったものの、無事、受験に合格した息子は、
公立での厳しさなんてものの比でない厳しい生活にどっぷりつかり……
ちょっとだけ、大人になったのでした。

話し合うことって本当に大事だなぁと感じた出来事でした~
 
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先生とぶつかって、仲直りした話

2008-05-09 08:20:52 | 番外
息子が小学生だった頃の話です。
息子は人づきあいが上手で、ユーモアのある優しい気性で、
親の私には育てやすい子でしたが、
学校の先生との相性は、良い時と悪い時の開きが、とにかく極端……
懇談に行けば、先生の口から出るのは、
息子の欠点のオンパレード!!なんてこともありました。

どうも、テキパキ動けない、忘れ物が多い……という特徴
(自分なりにこの問題を乗り越えようと格闘してきた結果、現在は、その辺、かなりしっかりものだけど、時々あれっ?というドンミスのある子という捉われ方をしているようです)
は、
学校という集団の場では、
短所などというスケールの小さいものではなく、
その子全てが真っ黒な存在に見えちゃうくらい先生にダメージを
与えるものらしいです…ね

6年生になる直前に、いきなり「私立中学に行かせてほしい!」と
言い出した息子。
でも、当時、ちょうどダンナがリストラに合って
次の就職先を探している最中で、
経済的に本当にそんなことが可能なのか……?
疑わしい状態だったんですよ。
そこで、昼間、近所の子の勉強を見たり、子どもを預かったりして、
ちまちま小銭を稼いでいた私が、
夜間も郵便局のパートに行って
なんとか入学金を作る決意をしました。

仕事の前に、夕食を作って出かけるのですが、
冷めた食事を温めなおして食べることなどしたことない うちの子たちは、
私が帰宅する10時過ぎまで食事に手をつけず
自由に過していることが多かったです。

息子は自分なりに受験勉強をがんばっていましたが、
学校の宿題をし忘れて、
そのまま寝てしまっている日もありました。
そんな風に、うまくかみ合わない部分も出てきた我が家でしたが、
目標を見つけてがんばり続ける息子の姿を見ると、
多少のほころびは出ても、もう少しこのまま行こうか……?と
迷いつつ過す日々でした。

そんなとき、学校から、
「息子が社会の授業をきちんと聞いていない……。
授業の邪魔はしないけれど、ぼんやりしている。」と
苦情が来るようになりました。
6年生の担任は、とてもまじめできちんとした方でした。
それで、私が、
「息子は今、慣れないことにあれこれチャレンジしているものですから、
いっぱいいっぱいになっているのかもしれません。」
と、あまり深刻に受け止めていないような
対応だったもんですから、
その問題がこじれてきて
先生と何度か話し合いの場をもたなければ
ならない事態にまで発展しました。

長くなったので続きは次回に書きますね。
 
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