「自閉症児の保育・子育て入門」 中根 晃 大月書店
という本の中で、
2歳の自閉症の女の子Bちゃんが、
あるきっかけで、短期間に非常に進歩したという
興味深い事例が載っていました。
Bちゃんは、1歳7ヶ月になると「パパ」と言って、壁を指すようになり、
2~3週間するとトマトの絵を見て、
「パパ」っというようになりました。
そして1歳10ヶ月には全ての言葉が消え、
視線が合わなくなり、手をひらひらさせたり、
同じ動作の繰り返しが目立つようになったそうです。
近所の公園で鳴り出すオルゴールの音を恐れたり、
壁のしみに顔を近づけてみるなどの行動が目立ちました。
Bちゃんが、3歳6ヶ月になったとき、
母親が大きな身振りでやってみせる手遊び歌の
動作を目で追うようになりました。
テレビの「お母さんといっしょ」の一連の動作のまねをして、
母親といっしょに走り回ったりするようになりました。
母親が描いた絵を視線でなぞるように追うようになり、
目が合うとにこっとするようになりました。
絵本が 気に入るようになり、
夜、お母さんのしてくれるお話に耳を傾けるようになりました。
また人形で遊んだり、お友達に興味を持ったりもするようになりました。
最初Bちゃんが壁のしみなどを恐れていたのは、
物を見るプロセスに障害があることを推測させる行動なのだそうです。
Bちゃんは、母親の手まねを見るようになって、
回復し始めました。
それは なぜなのでしょう?
それには、「視覚運動性の感覚入力」ということが、
関係しているそうです。
動いているものを良く見るというのは、
ひとりであるけるようになる前の幼児に見られる現象なのだそうです。
Bちゃんの知覚入力の障害は非常に深刻でしたが、
母親のしてくれる手遊びを目で追うという視覚運動系の
情報を通して、
その運動をしてくれる母親に目が向くようになり、
母の描く 絵描き歌を見ると言う「注視行動」がとれるようになり、
母に甘えるという「愛着行動」につながり、
母の声に耳を傾けると言う「傾聴行動」ができるようになった様子です。
長くなったので、続きは次回に書きますね。
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2歳の自閉症の女の子Bちゃんが、
あるきっかけで、短期間に非常に進歩したという
興味深い事例が載っていました。
Bちゃんは、1歳7ヶ月になると「パパ」と言って、壁を指すようになり、
2~3週間するとトマトの絵を見て、
「パパ」っというようになりました。
そして1歳10ヶ月には全ての言葉が消え、
視線が合わなくなり、手をひらひらさせたり、
同じ動作の繰り返しが目立つようになったそうです。
近所の公園で鳴り出すオルゴールの音を恐れたり、
壁のしみに顔を近づけてみるなどの行動が目立ちました。
Bちゃんが、3歳6ヶ月になったとき、
母親が大きな身振りでやってみせる手遊び歌の
動作を目で追うようになりました。
テレビの「お母さんといっしょ」の一連の動作のまねをして、
母親といっしょに走り回ったりするようになりました。
母親が描いた絵を視線でなぞるように追うようになり、
目が合うとにこっとするようになりました。
絵本が 気に入るようになり、
夜、お母さんのしてくれるお話に耳を傾けるようになりました。
また人形で遊んだり、お友達に興味を持ったりもするようになりました。
最初Bちゃんが壁のしみなどを恐れていたのは、
物を見るプロセスに障害があることを推測させる行動なのだそうです。
Bちゃんは、母親の手まねを見るようになって、
回復し始めました。
それは なぜなのでしょう?
それには、「視覚運動性の感覚入力」ということが、
関係しているそうです。
動いているものを良く見るというのは、
ひとりであるけるようになる前の幼児に見られる現象なのだそうです。
Bちゃんの知覚入力の障害は非常に深刻でしたが、
母親のしてくれる手遊びを目で追うという視覚運動系の
情報を通して、
その運動をしてくれる母親に目が向くようになり、
母の描く 絵描き歌を見ると言う「注視行動」がとれるようになり、
母に甘えるという「愛着行動」につながり、
母の声に耳を傾けると言う「傾聴行動」ができるようになった様子です。
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