NPO京都ハートネットの発達障害当事者グループの方々や
カウンセラーの方々といっしょに淡路島旅行に行ってきました。
とっても楽しい旅行でした♪
発達障害当事者グループの方々というのは
ほとんどが成人のアスペルガー症候群の方々です。
私の場合、ADD気味なので、
アスペルガー症候群の方のように対人関係の苦手さはないのですが、ワーキングメモリーの弱さとか、聴覚の過敏さとか、疲れやすさとか、アスペルガーの方と同じ悩みもいろいろ持っています。
私のハンディーなんてたいしたことないんでしょうが、それだけでも、日々、自分のADD脳に疲れ果てていますから……その大変さの一端はわかります~
一般にアスペルガー症候群って人の気持ちがわからない冷酷なイメージや
極端にわがままだったり、人間関係がとことん苦手で引きこもってる人なんてイメージが勝手にひとりあるきしているのですが……。
現実は、男の方は素朴でマジメで、一昔前の不器用で恥ずかしがり屋でただただ一生懸命生きてた典型的な日本人……という感じだし、
女の方は、顔立ちも話し方も
今時の芸能人にならいくらでもいるかわいらしい感じです。
旅行先での話し合いでテーマとなっていたのは、「親子関係」
と「就労問題」
まず「就労問題」について……
発達障害のある方々が、就職にこぎつくことの困難はもちろんなのですが、
「続ける」ことはさらに難しいことです。
続かない理由は、わがままとか根気がないとか……
人とうまくやっていけない……とか、
個人的な問題と見られがちです。
でも、
実際は職場環境や発達障害に関する誤った解釈や無知に
ある場合も多い気がするのです。
アスペルガー症候群の方は
「新しい環境」に非常に弱いのです。
仕事を覚え始める時は
実際の能力をほとんど発揮することができないし、
定型の人がかける厳しい指導向けの言葉を全て真に受けるので
がんばればがんばるほど空回りしてミスを連発することになることです。
しかし、その「初めての体験」という新しさを求められる時期を過ぎると、
「まじめ」で「几帳面」で、「ルール厳守」で、
面倒なことも嫌がらずにコツコツする性質ですから、
上司よりもパソコンなどの技術を正確にマスターして
仕事をこなしていくことができるのです。
当事者の方々と話していると、本当にまじめで一生懸命で
どんな仕事についていても、どんな学歴にめぐまれていても、
「自分はダメな人間だ」「他人に迷惑をかけてしまう」
「どんなにがんばっても普通にできない」という自己嫌悪に陥っていました。
自分を責めてばかりいると、当然、うつ病といった2次障害となってしまいますよね。
多くの方は、
そうして「うつ」になってしまって、
混乱して働く能力が弱まっている状態=アスペルガーの大人=仕事ができない
と捉えている気がします。
現実のアスペルガー症候群の方々は、できることであれば、120パーセント、200パーセントがんばり続ける
「純朴なまじめさ」が強みなのです。
それは実際会ってお話していればよくわかります。
大学院まで進んでいても「自分はできない、ダメな人間だ」と、周りから受ける評価を、自分の評価としている方もいました。でも、まじめでがんばりやでなければ、大学院まで進んだりできないですよね。
「できること」は全力でしたはずなのです。
でも「できないこと」ができなかったのでしょう。
定型発達の方も「できないこと」は、できません。
でもその「できないこと」が、一般的な大多数の「できない」とうまく重なるために、許容されるし、うまく他の人に頼れるのです。
でも、発達障害の人の「できない」は、
他の人には「当たり前にできる」ことが多いのです。
ですから、あとのことがどんなにできても、「そんなこともできないのか?」と
バカにされて、認めてもらえません。
「わからないこと」もそうしたズレから、教えてもらえません。
また、アスペルガー症候群の方々は、
他人に頼ったり伝えたりすることが苦手なので、すべてを抱え込んでしまうのです。
そうして、仕事を覚えて慣れるまでの「不安定な短い期間」を乗り越えられません。また、仕事の部署の変化に追い詰められていくのです。
それでも、みなさんがんばっていてすごいな~という印象でした。
旅行を主催しているNPO京都ハートネットの河原さんは、
「発達障害の幼い子を抱えて悩んでいる親御さんたちが、
ここに来たら、こんな大人に育っていくんだな~と安心する」といったことをおっしゃっていました。
確かに、アスペルガー症候群の当事者の方々って、マスコミが作り出す
アスペ=犯罪者のイメージと180度かけ離れていますから。
あえて言うなら、都会に染まっていないおっとりしたまじめな人、
四六時中、何とかちゃんとした人間になりたいと努力している人(そのために、かなりたくさんのスキルを持ってる人)という感じです。
私は、職場や周囲の人々が、発達障害の人が
「初めての環境」にとまどって、能力が極端に落ちている間、「育てる」気持ちで少し待つことが大事と感じています。
心の余裕を取り戻すことで、ある時期を過ぎたら、非常に生産的な
かけがえのない人材となるのですから。
これは、発達障害のある子が学校や幼稚園に入学するときにも
必要な周囲の態度だと感じています。
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カウンセラーの方々といっしょに淡路島旅行に行ってきました。
とっても楽しい旅行でした♪
発達障害当事者グループの方々というのは
ほとんどが成人のアスペルガー症候群の方々です。
私の場合、ADD気味なので、
アスペルガー症候群の方のように対人関係の苦手さはないのですが、ワーキングメモリーの弱さとか、聴覚の過敏さとか、疲れやすさとか、アスペルガーの方と同じ悩みもいろいろ持っています。
私のハンディーなんてたいしたことないんでしょうが、それだけでも、日々、自分のADD脳に疲れ果てていますから……その大変さの一端はわかります~
一般にアスペルガー症候群って人の気持ちがわからない冷酷なイメージや
極端にわがままだったり、人間関係がとことん苦手で引きこもってる人なんてイメージが勝手にひとりあるきしているのですが……。
現実は、男の方は素朴でマジメで、一昔前の不器用で恥ずかしがり屋でただただ一生懸命生きてた典型的な日本人……という感じだし、
女の方は、顔立ちも話し方も
今時の芸能人にならいくらでもいるかわいらしい感じです。
旅行先での話し合いでテーマとなっていたのは、「親子関係」
と「就労問題」
まず「就労問題」について……
発達障害のある方々が、就職にこぎつくことの困難はもちろんなのですが、
「続ける」ことはさらに難しいことです。
続かない理由は、わがままとか根気がないとか……
人とうまくやっていけない……とか、
個人的な問題と見られがちです。
でも、
実際は職場環境や発達障害に関する誤った解釈や無知に
ある場合も多い気がするのです。
アスペルガー症候群の方は
「新しい環境」に非常に弱いのです。
仕事を覚え始める時は
実際の能力をほとんど発揮することができないし、
定型の人がかける厳しい指導向けの言葉を全て真に受けるので
がんばればがんばるほど空回りしてミスを連発することになることです。
しかし、その「初めての体験」という新しさを求められる時期を過ぎると、
「まじめ」で「几帳面」で、「ルール厳守」で、
面倒なことも嫌がらずにコツコツする性質ですから、
上司よりもパソコンなどの技術を正確にマスターして
仕事をこなしていくことができるのです。
当事者の方々と話していると、本当にまじめで一生懸命で
どんな仕事についていても、どんな学歴にめぐまれていても、
「自分はダメな人間だ」「他人に迷惑をかけてしまう」
「どんなにがんばっても普通にできない」という自己嫌悪に陥っていました。
自分を責めてばかりいると、当然、うつ病といった2次障害となってしまいますよね。
多くの方は、
そうして「うつ」になってしまって、
混乱して働く能力が弱まっている状態=アスペルガーの大人=仕事ができない
と捉えている気がします。
現実のアスペルガー症候群の方々は、できることであれば、120パーセント、200パーセントがんばり続ける
「純朴なまじめさ」が強みなのです。
それは実際会ってお話していればよくわかります。
大学院まで進んでいても「自分はできない、ダメな人間だ」と、周りから受ける評価を、自分の評価としている方もいました。でも、まじめでがんばりやでなければ、大学院まで進んだりできないですよね。
「できること」は全力でしたはずなのです。
でも「できないこと」ができなかったのでしょう。
定型発達の方も「できないこと」は、できません。
でもその「できないこと」が、一般的な大多数の「できない」とうまく重なるために、許容されるし、うまく他の人に頼れるのです。
でも、発達障害の人の「できない」は、
他の人には「当たり前にできる」ことが多いのです。
ですから、あとのことがどんなにできても、「そんなこともできないのか?」と
バカにされて、認めてもらえません。
「わからないこと」もそうしたズレから、教えてもらえません。
また、アスペルガー症候群の方々は、
他人に頼ったり伝えたりすることが苦手なので、すべてを抱え込んでしまうのです。
そうして、仕事を覚えて慣れるまでの「不安定な短い期間」を乗り越えられません。また、仕事の部署の変化に追い詰められていくのです。
それでも、みなさんがんばっていてすごいな~という印象でした。
旅行を主催しているNPO京都ハートネットの河原さんは、
「発達障害の幼い子を抱えて悩んでいる親御さんたちが、
ここに来たら、こんな大人に育っていくんだな~と安心する」といったことをおっしゃっていました。
確かに、アスペルガー症候群の当事者の方々って、マスコミが作り出す
アスペ=犯罪者のイメージと180度かけ離れていますから。
あえて言うなら、都会に染まっていないおっとりしたまじめな人、
四六時中、何とかちゃんとした人間になりたいと努力している人(そのために、かなりたくさんのスキルを持ってる人)という感じです。
私は、職場や周囲の人々が、発達障害の人が
「初めての環境」にとまどって、能力が極端に落ちている間、「育てる」気持ちで少し待つことが大事と感じています。
心の余裕を取り戻すことで、ある時期を過ぎたら、非常に生産的な
かけがえのない人材となるのですから。
これは、発達障害のある子が学校や幼稚園に入学するときにも
必要な周囲の態度だと感じています。
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