ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

発達障害がある子に 自分で学ぶ方法を教えるには?(中学生)

2008-05-04 20:13:32 | 発達障害児に教える基本
発達障害を持っている中学生の子は、
定期テストで、
目も当てられないような点を取ってくる…という子は多いです。
そこで、
塾に行かせたり、家庭教師をつけたりしたものの、
少しも点数が上がらなかった…というお話を、
よく耳にします。
学校の補習に出ても、できるようになる気配がないし…
もうどうすればよいのかわからない
と お困りの親御さんがいらっしゃることと思います。

どうすればよいのでしょう…?

まず盲点になっている「悪い点の原因」をチェックします。

テストの点がすごく悪い子は、
勉強がわからないから点数が悪いにちがいない…と考えがちです。

でも実際は、

テスト範囲を書いてある紙をなくす。
その紙をテスト前日まで、かばんに入れっぱなしである。
定期テストの70~80パーセントがそこから出題される
はずの白いプリントなどをなくす。
↑プリントを提出日まで、かばんにつっこんでいて、答を丸写ししたため、大事なプリントの問題に目も通せなかった。
テストの中心的なテーマから離れた、
計算練習や漢字練習を学習だと考えている。


といった、知能とは別の問題が、
原因であるケースが多いのです。

長くなったので、続きは次回に書きますね。


 
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[ふつうじゃない~!!」の怒り

2008-05-04 10:47:25 | 番外
先日、パソコンでニュースを読んでいたときのこと、
背後から、「また、無視して~!!」という娘の怒り声が、
聞こえました。
実は、無視して~の前にも、娘は私にたくさん話しかけていて、
私は相槌をうったり、
一瞬、娘を振り返ったりしていたらしい。

文字を集中して読んでいるときは、
耳に言葉が入っても意味に変換してくれない…という
やっかいな脳を持っている私は、
これまでも家族から、この手の苦情を、
しょっちゅう受けています。
その度に、謝ったり事情を説明したりしているけれど、

「無視する」という表現は、違う…というあたり、

はっきりさせたくて、言い合いになってしまうときもあります。

娘いわく、
「話しかけてて、ふつう、聞こえないなんてことは、
ありえない。
第一、本当に聞こえてないなら、何で相槌がうてるわけ?
それは、ふつう、わざと無視しているって
取られて当然なのでは…?」という意見。
まあ、ごもっとも…。
ふつうは…

でも、これまで生きていて、私の辞書に、
「聞こえているのに、
わざと無視する」…という対応はないんですよね
無視しているように見えるのは、
本当に聞こえていないからで…
ちょっとでも、聞こえた(理解できた)時点で、
「えっ、何?」と問い返しています。
と その返事が、
「もう、いいよ!!」
「えっ、何のこと?」
「こんだけ無視されて、何で話さなきゃいけないの?
それほど大事なことでもないし…。」
まあ、それもごもっともです…

それにしても、やっぱり「無視」という言葉は誤解です~。
私が家族以外の人の前で、文章を読みながらその人の話を聞けるのは、
意識して集中力を耳と目に分けているからで、
やろうと思えばできるんですよ。
しかし、無防備に字を目で追っているときは、
自動的に他の機能をシャットダウンしているので、
「ふつう」の基準が満たせていないんですよね。

私はこの「ふつう」でない機能のおかげで、
効率よくできることもあるし、
「私らしさ」を作るもとにもなったと感じています。

写真は、小6のときの「夏休みの記録」です。
子供時代を通して、読書記録の欄だけは、びっしり隙間がありません。

読んでる本は子供らしい児童書なんですが、ページ数はかなりの
ボリュームだったはず…。(中高も怖いほど読みました。)
でも、読み終わるまで、一切、音もなければ、お腹もすかず、
疲れたも何もない世界に没頭できたこと…。
それは、このやっかいな脳のおかげです。

今の私に、多くの財産を残してくれていると思います。
しかし、そのせいで、誤解は受けるし、
「ふつうじゃない…」とか人間失格みたいなレッテル貼られるし…。
やれやれです…ね
多数派が「ふつう」というのは、どうなんでしょうか?


 
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