ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

マクドナルドのちらしで、大きな数の学習♪

2009-02-16 17:44:14 | 算数
マクドナルドのちらしや
ピザ屋さんの広告で大きな数の学習ができますよ♪

色画用紙で100円玉や10円玉を作っておくと役立ちます。

学び方

レベル1

チケットに書いてある数字を読んで
おままごとで遊びます。(560 ならごひゃくろくじゅう~と
読めることが大切です)

レベル2

チケットの数字通りに、色画用紙のお金を出します。

レベル3

チケット2枚分の筆算

レベル4

1000円を出しておつりがいくらになるか
筆算します。

ハンバーガーを折り紙で作ると
楽しさがアップします。

ミニティッシュの箱で作る工作♪ と算数学習

2009-02-15 13:24:44 | 算数
算数が苦手
絵を描くのが好きな3年生の☆ちゃんと
テュッシュ箱で工作をしました。

工作をしながら

ものさしが使えるようになる。 センチ ミリメートル を理解する
長方形、正方形 立方体 辺 頂点 がわかるようになる。
手先の巧緻性と集中力を育てる

を課題としています。
いつも心ここにあらず…といった様子で
課題から気持ちがそれやすい☆ちゃんですが、
工作の間中、「お母さん見て~!えんぴつ!見て~ふでばこ!!
見て~!」と興奮したようすで
無我夢中になって工作に取り組んでいました。

帰りは家で自分でも作りたいから…と
電子レンジに必要な材料を持って帰りました。

作り方は、
おふとんはティュシュを重ねて、
まわりをテープでとめただけ。

まくらはティッシュを丸めて、
折り紙かフエルトで巻きます。

ランドセルは、ティッシュ箱をランドセルの背になる部分を残して
切って、背負うひもにあたる紙を貼るとできあがり。

鉛筆は、楊枝を適当に切って、
先に色をつけると鉛筆のように見えます。

写真を見てもわかりにくいものは、ご質問をいただいたら、
もう少しくわしくお答えします。


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プリキュアの違いがわからない~ と割り算の困難

2009-02-06 12:58:07 | 算数
今日の記事の前に前回の記事にコメントをいただいたyumeさんに、ちょっとコメントのお返事をここで書かせてください。
yumeさんのブログに寄らせていただいて、長男くんの言動について
よく読ませていただいたのですが、軽度発達障害というより、
心のあり方が、内向型の思考タイプの子であったり、
学習タイプが、評価型の子で、内向性が強い子のような感じがしました。

ただyumeさんが1歳の時から他の子との違いを感じていることから、
ADDやADHDが少しあって、
小学校高学年くらいまで落ち着かない子なのかもしれません。 
集団生活でのつまずきが、広汎性発達障害によるものの可能性も
あるので、決め付けはできませんが、
とても賢い大きくなるにいつれ能力を発揮しはじめる子だと思います。
『ADDの贈り物』という本が育て方の指針になるかもしれません。

前回までの記事で登場してもらっている割り算で難儀している☆ちゃんのお母さんのブログ
で、プリキュアのちがいに混乱して
妹とけんかをする☆ちゃんの話を読みました。
(☆ちゃんのお母さん、とても素敵な方です。☆ちゃんへの接し方もいいですね♪)

確かに、私も間違えました。

「同一人物じゃないの?これ…同じ子たちが変身したとしか?」とブログの画面を指差しながら娘にたずねると、
「最近のアニメは手抜きしてるね~前のふたりの人気がすごかったから、使いまわしてるんじゃないの?」
という答え。
そりゃ、子どもが混乱するのもうなずけます。
そして、プリキュア、確かに、しつこいですね。

それはそうなのですが、ここでプリキュアの登場人物が同じ人なのか
別人なのかで…

すんなりこのややこしいシチュエーションを理解して
「別人」と判断した妹さんに対し、

「同じ子たちがパワーアップしたバージョンなのに、同じ画面に登場するのはありえない!」と言い張る☆ちゃん。

ここに、算数の壁を越える難しさが
あるんだろうな…と感じました。

数の世界は、このプリキュアのように
似て非なるものが次々登場して
パワーアップや変身を繰り返します。
「髪が青くて長いから、同一人物だ!」といった偏った
判断をしがちな広汎性発達障害の子には、

わけがわからなくなる世界なんですね。

(3+5)×2と 3+5×2はいっしょだよ~!!
と主張してしまうわけです。

写真は、☆ちゃんが帰宅した後、
☆ちゃんが理解できそうなことばで
割り算の筆算を教えるためにかいたものです。

当日は、別の説明をしましたが、☆ちゃんが1の位に数を立てるときに、
9÷6をしていたので、説明のしかたを改良しました。

割る数に「ねこちゃん」を描いてます。

左の問題

ねこちゃんは、ひとつめのドアに入れるかな?
トントン~!
ねこちゃんは6 ドアは8
ドアが大きいから入れるね。
割る数は、すぐ上のピンクの部分に書きますよ。

右の問題

ねこちゃんは、ひとつめのドアに入れるかな?
トントン~
ねこちゃんは6 ドアは2
ドアが小さすぎるよ~
入れないね。
じゃあ、となりにひろげて
大きな大きなドアにして(29を囲ってドアにする)
割ってみよう。答えは、となりの緑のところに書いてね。



実際、計算用紙をこぶしで、トントン
したりすると理解しやすいです。
数の概念ではわかりにくい子も
こうした日常の感覚でわかるストーリーに
計算方法をなおしてあげると、解けるようになったりします。

広汎性発達障害の子や算数にLDのある子には
2つのちがいがわかるように並べて書いたものを毎回作って
見ながら解かせてあげるのもいいですね。

たとえば
短い針 時間
長い針 分

など、まぎらわしいものは、
何度も忘れること前提で
見直して学べるシートを作っておくと便利です。


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割り算が苦手な広汎性発達障害の子 3

2009-02-04 08:32:36 | 算数
今回、☆ちゃんが超えられそうもないという

3ケタ÷2ケタの割り算 の前に

2ケタ÷1ケタの割り算をしてもらいました。
すると、意外なことに
1年生の算数学習にもあやふやなところが多い☆ちゃんが
だいたいの部分では、きちんと割り算の筆算ができているのです。

84÷6の1を10の位の位置に書くことはできなかったのですが、
そこにヒントさえ与えたら、その後、
1に6をかけて8の下に書き込んだり、
それを8から引いたりできているのです。

けれども、計算のたびに、最初の答えの数を何ケタ目の上に
書けばよいのか迷っていました。

この姿を見て、
私は☆ちゃんがなかなか暗記力がある子な上に
学校やおうちでの学習に懸命に取り組んでいることがよくわかりました。

自分のしている学習の大きな意味や流れはわかっていないけれど
部分部分で暗記できるところは、きちんと覚えているのです。
これは数を見るだけで混乱し、1年生の学習でつまずいている☆ちゃんにしては
すごいことです

☆ちゃんのかかえている困難は次のようなテストでわかるかもしれません。


ITIGO MERON BANANA

TYROUOUOBKRXJLT

上の2つのアルファベットをしばらく見て、あとで、
どれくらい覚えていたかテストするとします。

上のはできた!
下のはいったん覚えたけど、あとからわからなくなった…!

のではないでしょうか?
上のアルファベットの連なりはローマ字、果物、という
背後のルールのおかげで、文字の数が多くても
覚えやすいはずです。

算数の学習も、上のアルファベットの連なりと同じで、
背後のルールを感覚的にマスターしながら、
学んでいくものなので、どんどん新しいことを学んでも
はじめに習ったことを忘れていく…ということは
あまりない教科です。

しかし広汎性発達障害で算数の学習に困難を持つ☆ちゃんは
ルールを理解することが難しいようで
算数のすべてを
下のでたらめなアルファベットの連なりのように

暗記 暗記 暗記~

で処理してきたようなのです。
それは膨大な暗記量で、☆ちゃんは苦しくてたまらなかったことでしょう。

長くなったので次回に続きます。



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割り算が苦手な広汎性発達障害の子 2

2009-02-02 21:42:23 | 算数
☆ちゃんは、4+6といった計算も
手を目の前にかざすような仕草をしながら計算しています。

そこで、瞬時に計算できるものと、
手を使って計算しているものに分けるために、
簡単な足し算1+1から9+9までの木の札
答えを言いながら2つに分けてもらいました。

するとすべて手を使って計算しているわけではなくて、
瞬時に言えるものもたくさんあるのです。
けっこう大きな数の5+6や9+○も手を使っていません。

7+○や8+○の計算は、手を使ってもちょっと考えなくては
ならないようでした。

計算の木の札を分けてもらって気づいたのは、
けっこう難しい数の組み合わせを暗記している反面、
7+3といった大事な10の合成を覚えていないことです。

難しいことは暗記しているのに
「肝心な易しい部分、基本となるところ」を覚えていない
わかっていない…
ということは、他の問題に取り組むときも
たくさん見られました。

これは☆ちゃんの、広汎性発達障害による認知のゆがみに
よる部分が大きい気がしました。

時計が読めない原因も
5,10,15,20…と数えていって、「20分」と
長針の読み方を学ぶときには
すんなりマスターできた☆ちゃんが、
4年生の今となっても、時間は短い針、分は長い針という
見分けがごちゃごちゃになって時計が読めないのです。

☆ちゃんが微妙な違いを見分けることに困難を抱えていることに
気づいたので、
「短い針は☆ちゃんの針。☆ちゃんは、1,2,3,4、ってこの簡単なところを読むのよ。長い針はお母さんの針。お母さんは、難しいよ。このちっちゃい点を12345678910~って読んでくの。しんどいしんどい~」
とお話にして説明すると、理解した様子でした。

☆ちゃんのレッスンは次回に続きます。


☆木の札の変わりに、ワークを切り抜いたものでもOKです。



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何分のいくつ何割の概念は理解できるのですが、複雑な文章題で困ってしまいます3

2008-11-30 23:24:16 | 算数
裏面です。

表の問題が、全体を1と捉えた時、
どう表されるかだけを取り出してあらわしています。

1時間の4分の1
2キロメートルの4分の1などが問題になります。

こうしたカードで、100円の2分の1
1000円の2分の1
10000円の2分の1
のように比べやすいものをいくつか作ると、
全体を1と捉えることの意味が少しわかってくるかもしれません。

材料は、100円グッズです。
50枚100円のカラー名刺と、細長いタイトルシールを
使っています。

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何分のいくつ何割の概念は理解できるのですが、複雑な文章題で困ってしまいます

2008-11-30 21:55:40 | 算数
コメント欄で算数の教え方についてのご質問をいただきました。

何分のいくつ、何割、の概念は理解できるのですが、少し複雑な文章題になると困ってしまう。
全体を1とする、という基本を認識しずらい、ということだったので、そこを押さえてみようとも思うんですが・・・1に対して、こちらの物差しで18分の12になるなら、あちらの違う物差しでも18分の12になるというところで混乱するみたいなんです。

家から図書館まで歩くと30分かかり、走ると18分かかる。12分走って残りを歩くと、残り何分歩いたことになるか。という問題です。


この問題は大人でも頭がこんがらがってしまう問題ですね。

家から図書館までをあらわす一本の線を引いてみます。

頭がごちゃごちゃにならないように、この線を18分で走ることだけ考えます。
線を18に分けて、18分の1の歩幅の走る人形を別の小さな紙に書いて、
線上を動かしてみます。(写真)

1分~2分~3分~18分で図書館にゴールできましたね。

それでは、問題。
今度は、
12分のところまで走らせてストップ!!をかけます。
線の下に足跡代わりに12本の矢印を描いておくとわかりやすいです。

まだ、図書館まで距離がありますね。

子どもに「遠いね~。そんなことないか、あとちょっとか…じゃあ、今から
歩く人形に変えて進むよ」と話します。

歩く人形は30分の1(30分で図書館につく場合、1分で進む距離)
「ちょっとしか進まないね~とろとろしてるね…」と感覚をつかみやすくする
言葉をかけます。

そこからの理解は、とても難しいです。
18分の6という距離は、30分の1という距離の何個分か?

一番わかりやすいのは、分母をそろえてから考える…という方法です。

18分の6は3分の1で、30分の10ですね。

30分の1が10個分で18分の6という量になりました。
だから、残り歩いたのは10分です。

といっても、最後の部分???でよくわからない…
という子もいるはずです。

そんな時には、
写真の下側に2枚並べているような、
わかりにくい部分だけ取り出して学ぶシートを何枚か用意してみると
わかってくるかもしれません。

3分の1とは、8分のいくつのことなのか…
分母をそろえて、線を分けていきながら、目で見てわかるように整理します。

2分の1に分けたケーキは、4分の1に分けたら、
2個もらわないとダメだ!損になる~

私は、算数を教えるときに、子どもの日常の感覚に訴えるように
しています。
「損やなぁ~」「ちょっとやんか~」「ずる~」といった
言葉を加えると、子どもの理解力が急に上がったりします。

たとえば、100円の2分の1も、1000円の2分の1も
同じように捉えている子には、
そんな方を選ばせて、これは損だ、こっちは同じ2分の1でも大きい…
と感覚でわからせると、
後で計算を教えると、間違いません。

それにしても…今回の問題は、算数が苦手な子には
かなり難しい問題のように思います。
もしまだ引っかかる…と言うようでしたら、もう少しくだいた形で説明しますね。

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前回の補足です♪

2008-11-29 13:05:05 | 算数
手の甲に
「さんいちがさん~さんにがろく~」と唱えながら、
小さなお人形を乗せています。
かけざんを覚える時は、さまざまな方法でチャレンジしてみると
相乗効果で覚えられるようになってきます。

この日☆ちゃんは、子どもたちの声で吹き込んだ
かけざんのカセットテープを聞きながらまねすることもしました。

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かけざんを覚えるのがとても楽しくなる教具の作り方 4

2008-11-29 12:57:08 | 算数
表です。

サイドの切り込みはもう少し上にずらした方が良いです。
裏うつりして答がわかってしまうのが気になる方は、
裏面に紙などを貼ると良いかと思います。

左が問題 右が答でバラバラになるように書きます。
問題や答えの横に切り込みを入れます。
右上に穴を開けて、問題を全て解き終えるのに必要な長さの毛糸を結び付けます。

糸は後ろから回して、左の一問目からスタート。
答えに引っ掛けては裏を回って、次の問題のところに糸をかけます。
すべて解いたら、ひっくり返し、
糸が裏の答えどおりに交差しているかを調べます。

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かけざんを覚えるのがとても楽しくなる教具の作り方 1

2008-11-29 12:43:35 | 算数
前回の記事に、さまんささんから分数についてのご質問をいただいています。
ご質問の内容(ただ3分の1であることと、50分の3分の1であることのつながりがわかりにくい…といったことですね)は定型発達の子にもとても難しく感じる問題です。
認知に困難を抱える子が、それを理解するための楽しめる教材を折り紙ででも作ってみようと思います。少しだけ待っていてくださいね。


今日は、かけざんの九九を覚えることに困難のある小学生の☆ちゃんのレッスンでした。
☆ちゃんは数を扱うこと全般が非常に苦手です。
遊ぶことには熱中できる子ですが、
かけざんを唱えているようすを見ると、3つほど唱えたところで集中力がとぎれて
ぼんやりしています。

今日たまたま、
知人にいただいた海外の糸を巻きながら問題を解いていくパズルをしてもらったところとても喜んで熱心に取り組んでいたので、
さっそくそのパズルの形状を真似て、
かけざん用の教具を作ってみました。

すると思ったとおり、☆ちゃんにヒットしました。
かけざんを唱えながら、熱心に解いています。
最後まで集中して取り組み、再度やりたがりました。

作り方や、パズルの見本は次回に書きますね。

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1年生の後半の算数につまずきがある子に~2

2008-11-10 13:04:32 | 算数
10の合成がひと目でわかる「出席カード」の作り方です。

名刺サイズのカードにシールを貼ります。
写真は、9と1のカード。
裏に1枚だけシールを貼っています。
同様に8と2、7と3、6と4
のカードを作って、出席者の数から、欠席者を推測する道具にしています。

算数にLDのある子はとにかく数字だと覚えるのが困難なようです。
1と9のカードは「いくこちゃん」
2と8のカードは「にわとりちゃん」
3と7のカードは「さなえちゃん」
4と6のカードは「しろーくん」
5と5のカードは「ごーごーちゃん」
という語呂あわせをした呼び名を加えると、
覚えやすくなりますよ

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