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自閉症の3歳の子どもが劇的に進歩した事例 2

2008-05-02 14:25:51 | 自閉症
前回の記事でBちゃんという女の子が、
劇的に進歩していった様子を載せさせていただきました。

自閉症の症状をより良い状態に導くためには、
母子愛着行動を発展させる
幼児集団に入れて社会的行動を形成させる
といった 「アウトプット」のコントロールではなく、

知覚として情報を入力させる
「インプット」のコントロールのアプローチが
大事なようです。

なぜなら、自閉症の対人行動の障害は、
母子の愛にかかわる障害ではないからだそうです。

情報の入力過程や注意機構の障害という
インプットの障害だからなのだそう…。

Bちゃんのお母さんの、大きな身振りの手遊び歌は、
まさにインプットのコントロールであったのです。

虹色教室の親子レッスンには、双子の自閉症の女の子が
通ってくれています。
はじめて教室に来たころ、
二人ともまったく人に関心がなく、
コミュニケーションは不可能なようにも見えました。
ひとりごとと一人遊びとかんしゃくの連続でした。
しかし、数回通っていただくうち、
会話らしいものがなりたつようになり、
目に見えて進歩してきました。
いったい親御さんは、お家でどのような働きかけをされたのだろう?
と不思議に感じるほどでした。

が、Bちゃんの事例を読むうち、
この数ヶ月、双子ちゃんに対して、インプットを中心にした
働きかけができていたのではないか?
とも思えてきました。
双子ちゃんは、
教室の中で、箱の中から、ジャラジャラ音のする首飾りを
引っ張り出したり、
言葉を大きな身振りで表現すると喜ぶ様子が見られました。
お家でも、何でもオーバーにしてみてください!と
お願いしていました。
というのも、その時だけは、人の方をおもしろそうに見るしぐさが
見られたからです。
そうするうちに、双子ちゃんに、
言葉によるコミュニケーションを取ろうとする意志が、
見えてきました。
そして成長が加速されてきた様子なのです。

この双子ちゃんのお母さんもお父さんも、
とても育てにくくかんしゃくの多いお子さんに、
常に愛情深く接しながら、
さまざまな場所に連れて行っていらっしゃいます。
そうしたことも、成長に
良い影響を与えていると思います。

双子ちゃんのレッスンの様子です 1

双子ちゃんのレッスンの様子です2

双子ちゃんのレッスンの様子です3

 
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