なぞの旅人スーのブログ

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東栄町下粟代地区 花祭り

2011-01-09 23:44:48 | 日記

 今回が連続10回目の訪問となるので、気持ちが高ぶっていた。ここは神事を丁寧に行なう。到着時には「湯立て」の神事を行なっていた。やっぱり、ここの囃子が体に染みていて、神事でも体が動いてしまった(笑)


 上の方には「歌ぐら」の歌詞表がある。短歌調のもので、太鼓の人と「せいと衆」で唱えられる。私が通っている当地区や布川地区では「せいと衆」が「歌ぐら」を唱えている。「歌ぐら」が舞庭(まいど)で声高らかに唱えられると、より一層神人和合の境地に浸れる。

 
 会場の外を見ると、テレビカメラがあった。NHKが取材に来ていて、今月29日11:30~ NHK総合「新日本紀行 ふたたび」で放送される。今回の花祭りの様子が映るのも楽しみだが、40年前に放送した花祭りの映像を観るのも楽しみにしている。
 花太夫による「撥(ばち)の舞」。ここの花太夫さんは威厳があって、神事を行なっている姿をいつも畏まって見てしまう。


 ここでは奉納をすると接待が受けられる。早目に接待を受けた。地元の方もいらしたので、話をしながらお酒を飲んだ。けんちんがとても美味しい。
 「市の舞」が始まったので、舞庭に戻った。豊根の様に見物客の頭を榊で叩いて廻ったりはせず、粛々と舞われる。始めの方で行なわれるし、むしろが敷かれるので、舞庭を清める意味合い(この意味合いはどの舞にもあるのだが)が強いのであろう。


 続いて「地固め」。


 ここだけじゃないかと思う、消防団による「湯ばやし」。本舞ではないので、竃(かまど)の湯は掛けない。とても盛り上がる場である。ハチマキには舞手の願が書かれている。


 子ども達による「花の舞」。ここは前掛けが特徴である。


 「山割鬼」。照明も落とされ、神々しいお姿に魅入った。


 「三つ舞」。「やち」のところで、「榊鬼」の伴鬼をやる様に神部屋へ呼び出された。


 神部屋にいる部屋番は私と歳が近いので、お話しするのも楽しい。神部屋に祭具に使う紙で作ったこより(紙をねじったもの)が何本かこしらえてあった。でも、こよりを実際に使うのではなく、遊び心でこしらえられた様である。この地区は茶目っ気があって、親しみを覚える。
 伴鬼2番手で舞庭に出た。練習をしている訳ではないし、1年に1回やる事なので、さっぱり覚わっていない。メガネを外しているので目が見えにくいし。もう1匹が舞っている間の休憩中に目の前が真っ白になってきて、倒れてしまわないかと危なく感じたが、その間に戻ったので良かった。
 「榊鬼」が登場。とても大きい面で、威厳高い。伴鬼は竃に足を掛けて鉞(まさかり)振りかざす「山割り」の儀式を共に行なうので、大変な役を引き受けてしまっている(汗) 「榊鬼」が姿を消した後、再び神座(かんざ:囃子の場)の前で舞い、神部屋に戻った。
 装束を脱ぎ、すぐ舞庭に戻って「岩戸の舞」の見学。外は明るくなっていた。朝に合う、爽やかな笑いをもたらしてくれる。顔に味噌を塗られた。


 「巫女」。

 
 「ひの禰宜」。


 「四つ舞」。「扇」では扇を持つ前に「ゆわぎ(羽織っているもの)」を持って舞い、長い時間舞う。ところどころで一服の時間が設けられる。「ゆわぎ」が空中をダイナミックに舞う。毎年、この辺りは仮眠をとっているのだが、記念すべき10回目の訪問で、寝るのが惜しく、引き続き舞庭にいた。


 おじいさんが今年の干支であるうさぎの被り物をしてきた。茶目っ気ある可愛いおじいさんだなあ。
 この地区では、朝にも祈願舞として「花の舞」が行なわれる。ちっちゃい子ども達が舞うので、夜に行なわれる「花の舞」の前段階に位置付けられていると思う。


 「翁」。今年は町営バスに乗って出掛けようとするおじいの設定であった。「花祭り」の場で囃子方、観客に礼を述べてから出ないとこの先に行けないと問答役に言われ、そうしてから周囲を舞い、姿を消した。


 ここで「茂吉鬼」の伴鬼をやる様に言われたが、「榊鬼」で倒れそうになったのが怖かったのと、「茂吉鬼」を高校2年生の少年が担うと聞いていて、 見守りたかった。共に舞うのもいいとは思ったけど。代わりに伴鬼をやってくれる人を探した。去年も声を掛けたらやってくれた人に今年もお願いし、引き受けてもらえた。もう1人欲しいと言うので、この地区の花祭りが好きだという人に声を掛け、引き受けてもらった。
 久し振りに「湯ばやし」を見学。頭(こうべ)を垂れて、めいっぱい湯を浴びた(笑)


 「茂吉鬼」の伴鬼は3匹登場した。私が頼んでない1匹はけんたさんで、偶然にも3匹共私繋がりの人であった。






 「茂吉鬼」の登場。お父さんに導かれ、おじいさんに見守られ、見事に舞ってくれた。終わった後、担った少年と話をしたが、ほぼぶっつけ本番だったそうである。「蜂の巣」がどこにあるか、さっぱりわからなかったそうである。その「蜂の巣」であるが、残念ながら槌で落とされた賽銭を拾う事ができなかった。


 舞庭の締めの「獅子」。「茂吉鬼」の伴鬼が身体を引き続き担う。


 神返しの儀式が行なわれる中、片づけを行なう。楽しませていただいたお礼に、大した力添えにはならないけれど、手伝いをさせてもらっている。


 「しずめ」。花太夫が面を着け、印を結ぶ。


 片付けもひと段落した様だったので、できるだけ地区の人に帰る旨の挨拶をし、帰路に就いた。また来年もよろしくお願いします!途中、ドライブインに寄り、お土産を買っていった。


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2 コメント

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お疲れ様でした (なぞの旅人スー)
2011-01-10 19:28:59
伴鬼を引き受けて下さり、ありがとうございました。何故、こんな大役をよその人に担わせる仕組みなんでしょうね?最近、花祭りに参加する事に興味を抱いてくれる人が増えてきたかと思います。私が頼んだもう1人の方も、昨年も快く引き受けて下さいました。けんたさんが一緒だったのも心強かったことでしょうね。良い舞でしたよ。こちらこS、是非来年もよろしくお願いします!
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Unknown (だんきち(@アラフォー伴鬼))
2011-01-10 13:08:26
こっぱさま、こんにちは!
一昨日昨日、下粟代の花2日間お疲れ様&お楽しみ様でした!
私にとって5年目の下粟代、アットホームな雰囲気が大好きで、通い続けてきました。
これまでは、記録撮影を行っており、花に積極的に参加できず、たまに歌ぐらを囃したりしているくらいでした。
しかし、昨年秋ごろから、ネットを通じて多くの花キチと出会うことができ、以来、僕のスタンスもより花に近づいていきました。
そんな中、「下粟代愛」をご存じだったこっぱさんに、伴鬼を誘われた時は、正直嬉しかったです。
初めてで慣れない中でも、地域の方、伴鬼仲間、せいと衆の励まし助けをうけ、無事に務めることができ、感謝と達成感と嬉しさが残りました。
(写真で見ても一応様になってて安心しましたw)
来年以降も、下粟代へ来たら、伴鬼やりたいし、もっとせいと衆の側へ近づきたいですので、また誘ってください!
本当にありがっさま!!
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