盛り上がりが落ち着き、「三ツ舞(扇)」。せいと衆が太鼓の人が唄う歌ぐらの上の句を聴き、舞庭の上に貼られている歌詞を見ながら下の句を唄った。大抵、右から左へ歌が移っていくが。マイク、スピーカーを使う様になったので、太鼓の人がどの歌を唱え始めたか分かりやすかった。僕も歌ぐらを唱えた。歌ぐらは神楽らしさを醸し出す。歌ぐらをせいと衆が唄っていない地区もあるし、いつまでも歌ぐらが唄われていって欲しい。「三ツ舞」は神座の前で舞子が交差する所作が呪術的である。
やちの手。豊根と違ってゆっくりではあるが、やちをバトントワリングの様に操るところが好きである。
当地区は舞が始まるのが遅いので、「榊鬼」が外が明るくなる前位から始まる。今年は午前6時頃から始まった。僕のミスで伴鬼をダブルブッキングしてしまい、「山見鬼」で舞ってここでも舞おうとしていたH君に古戸地区の少年と替わってもらった。失礼なことをしてしまって申し訳なかった。もう1人は月地区のK少年で、東栄町で花キチ少年といえば彼を思い浮かべるくらいである。マイ面を被り、上手く舞った。そのそばでは友達が見守り、共に舞った。子ども同士のそういう花付き合いの光景がいいなあって思う。
照明が暗くされ、親鬼様の登場。当地区の面はホント大きくて、迫力がある。
年齢比べの問答。
伴鬼も親鬼様と共に竃に片足を掛け、鉞を上下する。伴鬼をやる時、自分も神の役割を担っているんだなあって実感する。
車の中でちょっと休んでから舞庭に戻ったら、「四ツ舞(やち)」をやっていた。
「翁」。下粟代の翁はお茶目なところがあり、これが下粟代名物第二弾である。今年は五郎丸選手ネタだった(笑) しっかりラグビーボールまで作ってるし。
ラストの盛り上がりどころである「湯ばやし」。歌ぐらの中の「こぎひろい」が一部唱われた。「こぎひろい」は舞では「湯ばやし」において唱われ、祭具の由来を説いている。これは歌詞が舞庭に貼られていないので、全然唄えなかった。僕が持っている花祭りを中心とした東栄町の祭り行事の本に歌詞が載っているので、それを写して来年持っていこうと思う。舞子じゃない少年も湯たぶさでお湯を振り撒き、1人の少年が湯たぶさを貸してくれたので、一緒にお湯を撒いた。
「茂吉鬼」。なんとか伴鬼を2人確保でき、初めて全ての伴鬼をお役御免となった。これについては、ありがたいことに「○○さんが今年鬼舞わなかったので寂しかった」、「なんで舞わなかったんだ?」という声があったが、共に初体験である伴鬼二匹を少年が指導する場面が生まれ、花祭りを継ぐ少年が注目されることになったので、結果として良かったと思う。1人は外人さんをスカウトした。イスラエルの人だそうである。下粟代で外人さんが舞うのは初めてではないだろうか。
さあ、どこに蜂の巣の中身が落ちるだろうか?例年通りの所かな?その通りだった。なんとか1枚祓い銭を拾えた。ライバルを増やしたくないので、落ちた場所は教えません(笑)
舞のラストは「獅子」。おかめの上に獅子が被さるかまけわざがあり、五穀豊穣、子孫繁栄を祈願する。また、湯たぶさを咥えてお湯を撒く。
神返しの神事と同時進行で片付けがある。お世話になったお礼として手伝っている。神事が終わらないと片付けできない状態まで片付いたので、「しずめ」を観た。花太夫さんの威厳が伝わってくる。
片付けが終わり、ご苦労振舞いをよばれた。飲食の前に会計報告、花太夫さんからのお言葉、保存会の1人からのお言葉があった。保存会の人の言葉で、「少人数だけどなんとか無事花祭りを終える事ができた」という話があった。当地区は特に戸数が少ない。よそ者としてはただただ存続を願うことしかできない。へぼ飯のおにぎりが美味しかった。苦手な人が多いだろうけど、僕は好きである。やはり、五郎丸選手ネタの事が話題となった。
お開きになった後、車の中で休んでから帰路に就いた。またひとつ思い出が加わった。変わり者の私を受け入れて下さっている地区の皆さんの広い心に感謝している。また来年の花祭りを楽しみに生きていこう。
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役割が少ない、それで移住した私ですが、
今が限界だなあって思います。
守れるように必死で頑張ります。
でも、そんな中で係って下さるスーさんは
集落の宝だと皆様は思っておりますよ。
これからもよろしくお願いいたします。
布川が終わって暖かくなったらお会いする機会を持ちたいと思うのですが、普段は土日にお会いするのは難しいですかね?
最初のは、祭りの躍動感とその場の様子がいいですね。
最後のは祭りの後の集まりという雰囲気があって、伝統・つながり・営みを感じました。
今までにない一枚で、スーさんと花祭りのつながりがじんわりと伝わってきました。