なぞの旅人スーのブログ

鉄道、旅行、花祭り、その他日記にしたい事を書いていきます。実際の面識が無い方からのコメント、歓迎。荒らしや誹謗中傷は×。

夏の「青春18きっぷ」の旅 京都 2日目②

2018-08-05 23:59:41 | 日記

 次は高台寺に。行きたい寺のエリア内にあり、「百鬼夜行展」開催期間中だったので行くことにした。寺の名前をこれまで知らなかった。豊臣秀吉の妻・北政所(ねね)が開創したそうである。


 ここにも見事な庭園があった。


 観月台。中には入れなかった。


 方丈で百鬼夜行絵巻を見た。色々な物が妖怪として描かれていた。
 開山堂。ガイドがいて、前の天井は秀吉が使った船の天井を、その奥の天井は北政所の御所車の天井を用いていると解説してくれた。


 霊屋。先程のガイドが移動していて、北政所が今でも眠っているそう。


 傘亭と時雨亭。時雨亭は階段を昇ったところに茶室があるのが特徴である。




 セット券を買ったので、圓徳院にも入った。人が少なくてのんびりできた。ここにも百鬼夜行絵巻が展示されてたし、幽霊の掛軸も展示されていた。縁側に腰掛けて庭園を眺めていると、肩の力が抜け、無風の時は気温に対する感覚が無くなり、そよ風が吹くと涼しく感じた。




 セット券でさらに掌美術館に入れる。豊臣秀吉の母の肖像画には「ごきそ村出身」と書かれていた。難読駅名の「御器所」だね。僕としてはインパクトある駅名だけど。
 しばらく歩いて建仁寺へ。栄西が開山したそう。方丈が拝観受付である。


 受付で「写真撮影は可能です」と言われ、名の通った寺としては珍しかった。入ってすぐの間の風神雷神図屏風(複製)。


受付に御朱印帳を預け、見学した。一部の襖絵は現代の芸術家作とのこと。昔の襖はどうしたのだろう?


 ○△□乃庭。禅宗の四大思想(地水火風)を、地=□、水=○、火=△で象徴したものと言われているそう。あれっ「風」は?パンフレットに「言われる」と書いてあるからそこそこ昔に造られたのだろうけど、名前からして古くはないだろう。


落ち着ける間。
 

 十一面観音菩薩像が御本尊。


 いくつかの庭園に接する縁側各々で観光客がのんびりしていた。




 スリッパを履いて法堂へ。天井に青龍図が書かれていて、これも近代芸術家作とのこと。




 本尊釈迦如来座像、脇侍迦葉尊者、阿難尊者が祀られている。


 三門。大正12年に静岡県の安寧寺より移建したそう。法堂は1765年に上棟されたそうで、近代のお堂があり、現代芸術家の作品を用いてたり、建仁寺にはその「時」を受け入れる姿勢があるのかもしれない。
 勅使門。勅使門から法堂までは直線だが、まっすぐ通ることはできなかった。


 最後の寺は六波羅蜜寺。規模は大きくないけど、国宝十一面観音立像といくつもの重要文化財を有している。開創者の空也上人の空也上人立像が有名である。




 身体の悪いところをさすると治るという、なで牛。


 弁財天。ここでご朱印を頂いた。銭洗い弁財天でお金を洗い貯えておくと金運アップに繋がるそうだが、後で調べたらその場で御守を作ってもらうそうである。それと、5円を洗ったのだが、財布に入っていたもう1枚の5円と区別がつかなくなってしまった(汗)


 本堂に上がって宝仏殿へ。空也上人立像の必死に訴える様な眼に見入った。

 
 バスで京都駅に向かい、伊勢丹で京野菜と京惣菜を買った。




 汗を流しに、近鉄、地下鉄竹田駅近くの銭湯に行った後、帰路に就いた。清水寺で頂いた本に法話に関する話があったので読んだ。法話で話された昔話について書かれていた。ある僧が旅の途中で僧の幽霊が現れるという荒寺に泊まった。旅の僧が座ったまま眠っていると僧の幽霊が現れ、「淋しい荒寺に僧がひとりもいない」と囲炉裏の灰に書いた。旅の僧は返句で「風がほうきとなり、月がともしびとなっているではないか」と詠んだ。すると、僧の幽霊は消えたという。これで「空即是空」の方もなんとなく意味を感じれた。
 乗っていた普通列車が岡崎駅到着前に緊急停車した。理由を放送で言わないので「地震があったのか?」と携帯で調べたら、そんな情報は無かった。「じゃあ、人身事故か?」と思い調べたら、そうだった。乗っていた列車はその場所を過ぎていた様で、じきに運転を再開した。岡崎駅で特別快速に追い越されるのだが、特別快速は来ずにそのまま普通列車は岡崎駅を発車した。そのまま遅れて最寄駅に着いた。命を絶った人は「この先生きていてもしょうがない」、「自分の命なんて価値が無い」とか思ってたのだろうが、今朝の法話を聴いていれば、そんなことに至らなかったはずだと思った。

















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夏の「青春18きっぷ」の旅 京都 2日目①

2018-08-05 23:56:04 | 日記

 今年も旅行する先、日にちを決め、宿の予約をした後に、行ってみたいと思う寺の行事を知った。清水寺で毎年8月1~5日の朝6時から「盂蘭盆法話」をやっているそうである。
 タクシーで5時15分頃に仁王門前に到着した。


 今日は今年の漢字で有名な森清範貫主が話す日で、日曜日ということで大勢聴きに来ると予想していた。会場の大講堂円通殿に入ると既に30人以上いた。




 続々と人が集まってきて、最終的に300人以上いたのではないだろうか。
 5分前に何人か僧侶が来て、般若心経が唱えられた。子どもの頃は暗記してたんだけどなあ。その後法話が始まった。まずは清水寺に関する話として、現在改修中の本堂の話や随求堂の秘仏・大随求菩薩像の話があった。清水の舞台の柱は欅で、欅を調達するのに苦労しているそうである。「ご家庭に欅がありましたら是非○○~(清水寺の電話番号?)までご連絡下さい」と笑いを誘った。
 するすると話が進み、法話の題名である「空即」の話に入った。般若心経の「空即是色」についてである。まずその前に、対になっている「色即是空」の話からだった。「色」は「ある」であり、「空」は「ない」であるそう。「『ある』は『ない』」???難しい内容である。物事は変わり続けていて、無常である。人もどんどん老いてゆく。という話だった。話を聴いていて僕がイメージしたのは、「もし僕の身体を高速連写で撮影したら、どれひとつ全く同じ写真は無いだろう」ということだった。「旦那さんは奥さんを、奥さんは旦那さんをアテにしていないか?人は老いていくからアテにならない。しかし、一番アテにならないのは、自分の鼻を指で指して下さい。自分です」という話だった。「色」はサンスクリット語で「ルーパ」と言うそう。
 そして、「空即是色」の話になったけど、例えに使った昔話もあったけど分からなかった。最後は「帰ったら旦那さんは奥さんに、奥さんは旦那さんに『おおきに』と言いましょう」という、ありがちであろう締めであった。でも、悶々とした感じを抱かなかった。なんとなく心が少し進んだ気がした。
 ウチでいう「おごく」として、パンと牛乳が頂けたが、なんと貫主さんの新しい本がプレゼントされた。写真が多いために今日の日記を2つに分けるが、次のページでその本が「空即是色」が少し分かることに繋がったことを書く。
 まだ観光客が少ないうちに廻れるところを廻った。三重塔と西門。


 本堂入口。本堂は拝観料がかかるが、6時から入れる。朝に参拝するのを勧める。


 本堂をお参りしてから音羽の滝へ。3つのうちひとつの水を頂けばいいとのことなので、向かって右の水にした。柄杓を殺菌する装置に驚いた。柄杓に水を受けると、腕が下にもってかれた。

 
 印刷してきた境内図を見ながら廻ったけど、「順路」の案内通りに進むとおかしな方へ向かう気がした。音羽の滝の前を進んでいくと、右手に子安塔に繋がる道があった。途中から本堂の方を眺めた。




 坂を登って御影堂へ。手前から京都の街を眺めた。


 御影堂。


 そこから見る本堂。


 御朱印を頂ける場所は8時からで、廻ってきてちょうどの時間だったので頂いてきた。次に時間で開くところは9時からなので、一旦外に出た。馬を繋ぎ止めておく馬駐。


 月照が住職となった成就院。特別公開期間で中を見学でき、庭園が素晴らしいらしい。でも、外からでも「寂」を感じて、いい雰囲気だった。上にあるのは櫓?




 拝観券を見せて本堂に再入場した。地主神社。縁結びの神様。




 色々と参拝するところがあり、全部は参らなかった。


 最後は随求堂で胎内巡りをした。善通寺で体験した戒壇巡りと同じである。真っ暗闇の中を数珠の連なりを左手で握りながら進み、途中にある光にうっすら照らされた石を回しながら、ひとつだけ願い事をする。「これからも良い旅ができます様に」と願った。旅できるということはお金が入り、健康でいられるからだからね(笑)


 朝からだったのでゆっくりできた。次は知恩院へ。毎日午前に2回法話がある。2回目の法話が始まる10時20分に間に合う様にと向かった。三年坂、二年坂、高台寺前、円山公園内を経由し、20分位で着いた。立派な三門。「空門」、「無相門」、「無願門」の3つを表しているという。


 法話がある法然上人御堂。中に入ったら納骨かなんかの人が奥に呼ばれては「南無阿弥陀仏」とお参りを受けていた。


 今日まで新潟県の僧侶が話し手であった。なお、後日岡崎市の僧侶が話し手の予定に入っていた。時間が来て法話が始まったけど、聴く人は少なかった。20分位の話であった。テーマは2つで、「心と行が一致しなければ、物事はうまく進みませんよ」と「誰でも仏の御心の中に自分を置くことができます。『南無阿弥陀仏』と唱え続けていけば、自然と信仰が増しますよ」という話だった。
 境内を巡った。御影堂は改修中で、廻りにくかった。



 経蔵を通り、勢至堂、御廟の方へ。


 勢至堂。


 御廟。浄土宗開祖・法然上人のご遺骨が納められているそうである。前の建物から眺められる。


 再び法然上人御堂に入り、方丈庭園へ。ここと友禅苑が有料であるが、方丈庭園だけにした。知恩院の七不思議の一部が見れるというが、「大杓子」が分からなかった。


 昼前に境内を出た。



※②に続く



 

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