復路は下り坂の方が多いので楽だった。本港前を過ぎてしばらく進むと、浦島太郎の亀の終焉地とされる場所があった。
じきに下新田地区が見えてきた。
なんか、この地区は人の気配を感じなかったなあ。集落を過ぎ、行き止まりまで。ここでパンを食べた。
そして、いよいよ一番楽しみにしていた城山登山へ。３６０度瀬戸内海を望めるという。旧小学校脇から登山口に向かう。標高が約２２０ｍあるので大変だが、時間もあるし休み休み登った。途中「ル・ポール粟島」の自動販売機で水を買ってきて、乾いた虫除けティッシュを水で濡らして肌に塗ったら、幸い効果があった。
先客の夫婦が屋根がある下の展望台にいた。上の展望台へ。本当に３６０度まるごと瀬戸内ビューだった。これだけ眺めのいい展望台は他に無いだろう。夫婦も来て、話し掛けられた。丸亀から来たそう。荘内半島の紫雲出山は桜と瀬戸内海を眺められる名所だという。
夫婦が去ってからは僕がこの眺めを独り占め♪ ３時間程滞在した。
下山して旧海員学校前を過ぎると、どこかの小学生がコテージに泊まっていた。城山で下から子ども達の声が聞こえてきた。
最後は西浜で夕日を眺めることに。その前に再び武内商店に寄り、お酒と虫除けスプレーを買った。港前の坂道はまだ通ってなかったのでその道を進むと「島迷路」という看板があった。またインターネットでは出てこなかったスポットが。こういうところが粟島って面白い。迷路は結構迷ったよ・・・。
西浜で暮れる頃までのんびりしたが、あまり戻るのが遅いと宿に迷惑掛かるので、適当なところで浜を離れた。
シャワーを浴びて夕食をちょうだいした。がっつりステーキで、にんにくも入ってるという。女将さんが島巡りで疲れただろうからと気を遣って肉料理にしてくれた。島巡りも満喫できたし、美味しくお酒が飲めた。
宿の前の浜は海ほたるが見られるという。僕も勘違いしてたけど、海ほたると夜光虫は違うそう。ご主人に案内してもらって見に行った。ちょっとだけ光る海ほたるを見た。体が結構大きかった。
粟島を満喫でき、幸せな気分で部屋飲みもし、就寝した。
海を眺めながらの朝は大変爽やかだった。明日行く佐柳島も見えた。何隻も船が通っていったが、画像右の方に進む船ばかりだった。
朝食をとり、いざ出発。まずは飲料と昼食のパンを買いに武内商店へ。
レンタサイクルは無人で、女の子の絵の口がお金を投入するところになっているので、そこに１日のレンタル料５００円を入れるシステムである。書いてある番号に電話すれば電動アシスト自転車も借りられる。
まずは上新田地区に向かった。砂洲のところに浜に鳥居がある神社がある。浜や海の中に鳥居がある神社ってあるね。
神社を参拝して境内を出たら、自転車に乗ったおばあさんが猛スピードで目の前を通り過ぎて行ったよ（笑） スピードが出ていたのは、おばあさんとは反対方向で、これから長い上り坂になるためである。途中にもポツリポツリと家があった。やっと上新田港が見えてきた。１日３往復しかない船が発着する光景を見た。
坂を下っていくと、小さな浜に突き当った。
時間に余裕がある場合、行ける道は行きたくなる。浜に向かって左に進んだ。島内のいたるところに地蔵があった。坐像と大漁旗といった布が布団の様に被せられた地蔵があった。この道にあった地蔵群は顔の形が分かり辛くなってしまっていた。
ちょっと進んだら、「ブラジャー観音」という案内板があった。「えっ何それ？」ってなるよね？
ところどころに「ブラジャー観音 あと○○歩」という紙が貼ってあり、２枚貼ってあるところもあって「ブラジャー観音」推しが凄い！（笑）
祠の中に３体あり、真ん中にその像があった。乳の部分が白くなっていた。携帯で調べたら、教育上良くないということで後から加工されたそうである。お母さんみたいに優しく包まれる様な姿である。
高知県じゃないけど「足摺岬」という案内板もあり、「くぐり岩」というものがあるそうで行こうとしたけど、道が分からず断念した。上新田港の方に向かった。「ブイブイガーデン」。「天は二物を与えず～」という長い文章があり、人にはいいところもあれば悪いところもある、人生いい事もあれば悪い事もあるという内容だと感じた。僕も四十うん年生きてきたけど、なんとなく頷ける。蚊が多く、虫除けティッシュを持ってきていたものの乾いていて、効き目が無かった。長居しなかった。
上新田港付近から見た志々島。実は昨日釣りをするつもりだったが、雨の予報で諦めて道具を持ってこなかった。その代わりで昨日志々島に行けばよかったのだが、頭が回らなかった。
下新田地区に向かうことにした。
※②に続く
