なぞの旅人スーのブログ

鉄道、旅行、花祭り、その他日記にしたい事を書いていきます。実際の面識が無い方からのコメント、歓迎。荒らしや誹謗中傷は×。

北海道 2日目

2012-10-20 23:58:01 | 日記

 何故、遠い稚内の方まで北上したかというと、運良ければ利尻富士をバックにして撮影できるのと、サロベツ原野を観光してみたかった。
 まずはサロベツ原野の観光。始発の上り普通列車で、乗客は皆進行方向右手に座っていた。荒れている海の向こうに、まあまあ利尻富士が見えた。


 サロベツ原野は上と下に分かれている。上サロベツ原野の方が観光でメジャーだが、豊富駅から遠いのと、バスの時間が合わない。レンタサイクルの開始時間も遅いし。下サロベツ原野の最寄駅である下沼駅に向かった。豊富駅に停車したら、隣にDE15形が後ろに1両何か繋げて停まっているではないか。なんと、後ろの車両はマヤ34形だった!昨日の「ノースレインボー」といい、珍しい車両には遭遇できるんだけど、撮影し損ねたり、ちゃんと外での撮影ができないのが悔しかった。稚内駅到着後、すぐに折り返してしまうだろう。もちろん、この先のどこかの駅で降りれば折り返しを撮影できるが、せっかく遠い北海道まで来て鉄一色というのはやっぱり嫌だ。予定は変えなかった。

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 下沼駅は秘境駅にランクインしているが、車線のある広い道が繋がっているし、家も数件あった(お寺もあった)ので、秘境駅に当てはまらないと感じた。


 下サロベツ原野の観光のメインは「幌延ビジターセンター」があるところだが、遠いので駅から2キロ程の「パンケ沼」辺りを観光した。駅から歩いてすぐのところに湧水があった。なんだあ、観光にもいいところじゃん。帰りに歩いて乾いたのどを潤すことにし、行きは水を飲まなかった。


 それにしても風が強い。体感温度は氷点下だっただろう。「パンケ沼」に到着。


 水の色は赤茶色である。鉄が含まれていて、それが酸化してこの様な色になるといの事。


 鳥が強風と格闘していた。無理に飛ばなくてもいいのに・・・。


 「幌延ビジターセンター」まで探勝路がある。鉄道の撮影に向かうための下り列車の下沼駅発車時刻からして、「小沼」まで歩く事にした。強風で木道から落ちそうだった・・・。もう花の時期ではないが、こういった殺風景さが原野らしいともいえる。


 ところどころにある解説の板を読みながら、「小沼」に到達。折り返した。


 まだ時間があるので、展望台に行く事にした。展望塔があるらしいのだが、道に案内板が無く、どこにあるか分からなかった。下沼駅に近い「名山台展望公園」に行った。徳満駅近くの「宮の台展望台」の方が眺めが良いらしく、鉄道撮影と兼ねてそちらに行きたかったが、どうも徳満駅近くには適当な撮影ポイントが無さそうだった。北海道は自然豊かなので撮影なんてどこでもできるものと思っていたが、線路とずっと隣合わせの防雪林が障害になっている。でも、意外に眺めが良かった。満足満足。


 下沼駅に戻る途中に牛の牧場があった。


 湧水を飲みに行ったら、隣町に住んでいるという男性が水を汲みに来ており、ちょっと割り込ませてもらった。冷た過ぎず、美味しかった。
 そして、駅舎内へ。


 観光ポスターがいっぱい貼ってあり、手書きの散策マップも貼られていた。秘境駅というより普通に観光でお勧めの下沼駅に是非行ってみませんか。


 下り列車に乗車。行きも帰りも乗降客は僕以外にいなかった。もしかしたら、今日の下沼駅の乗降客は僕1人かもね。北上すると、まだ利尻富士がまあまあ見え、期待した。勇知駅周辺に撮影ポイントが点在するというので、勇知駅で下車。早速、利尻富士をバックに撮影できるポイントに向かった。勇知駅から兜沼駅方向へ。しかし、期待虚しく利尻富士は霞んでいった。「スーパー宗谷1号」。

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 次は上り「サロベツ」を撮影するために、今度は抜海駅側の丘陵地帯に。風景も良かった。


 急速に天候は悪い方向に後戻りし、雨が降ってきた。しかし、今日も本降りにはならず、助かった。遠くからジョイント音が聞こえ始め、途絶えては聞こえてを繰り返し、右手に一旦「サロベツ」が姿を現した。防雪林の後ろに消えた後、目の前に飛び出してきた。

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 再び兜沼駅方向へ行き、上り普通列車を撮影。1両だから斜めで編成写真をと思ったが、線路に近付けるのは踏切位しかない。暗っぽくて駄目だった・・・。

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 これにて撮影終了。稚内に向かう列車までまだ時間があり、最初のポイントに向かう途中にあった「悠遊ファーム」というところが気になったので、携帯で調べてみた。手作りのパン、ドーナツを売っているそうである。入ろうと入口にある橋を渡ろうとしたら、下から「バシャバシャ」という音がするではないか。下にある川を覗き込んでみると、なんと鮭だ!1匹が時々体を横たえていた。産卵している様である。3匹いて、1匹は横入りを企むオスであろう。もう体がボロボロになっていた。産卵を終えたら、じきに生涯を閉じるという。僕は歩いて観光するのが好きである。こういった”気付き”が歩く醍醐味である。旅は歩くべし!


 ところが、敷地に入り、外にいたおばあさんに声を掛けたら、今日は小中学校の「学校祭」で臨時休業だそうで、パン、ドーナツは買えなかった。
 最北の稚内駅に到着。駅舎が新しくなっており、最北端を示す看板はガラス越しに撮影する状態になっていた。


 駅舎内の土産屋で土産を買った後、先に札幌行の夜行バスの切符を購入しておいた。そして、楽しい夜の部に(笑) まずは日帰り温泉「港の湯」に行った。商業複合施設の中にある。市街地の国道を歩いたのに、ほとんど人とすれ違わなかったなあ。お湯の臭いがこれまでに体験した事がない感じだった。名前の通り、露天風呂からは港が見えた。


 あったまった後は、いよいよ飲むぞ~!(笑) すぐ外にあるロシア料理店「ペチカ」に入る事にした。稚内はロシアに近く、ロシアからの船も来る。温泉でもロシア人らしい客を見掛けた。ロシア料理を食べるのも稚内らしいだろう。入口でメニューを見ようとしていたら、おばさんに中に誘導された。店の人かと思ったが、常連さんだそうで。埼玉に住む息子さんと歳が近いから、話し掛けたとの事。北海道の特産品の話などをした。先程の「最北端の線路」の看板のブーイングも互いに言い合った(笑)


 食事は「ペチカセット」を注文した。1300円でピロシキ、ボルシチなどの様々な料理が食べられ、お得である。どれも美味しかったけど、特にサラダが美味しかった。「ヴィニグレット」というそうで、「ビーツ」というカブの仲間が中心である。食感から、赤く染めたジャガイモを細かく刻んだものかと思ったよ(汗) 常連のおばさんがサラダを美味しそうに食べながらコーヒーを飲んでいたのがうなずける。お酒はロシアのビール、ワインで。酔い過ぎるといけないので、ウォッカはやめておいた。


 店主の女性はロシア人とのハーフで、ギターシンガーでもあり、店内でライブもあるそう。時間が早いからか、ライブは聴けなかった。
 まだまだ夜行バスまで時間はある(笑) 次は郷土料理の店「網元」へ。やはり、地魚を食してみたい。「ソイ」というメバルの仲間の刺身を頼んだ。プリプリした食感で美味しかった。


 もう1品、1杯いけるので、「磯辺焼き」を注文したが、もう品切れとの事。肉巻きの串を頼んだ。


 もうこれ以上腹に入らないので、店をあとにし、バスターミナルへと向かった。外は雷雨であった。
   

 

 

コメント (7)
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