◇サラの合羽に 一本刀
罪を被って 兄貴の代り
西へ行こうか 東へ飛ぼか
熊野熊坂 熊五郎
◇いつか晴れると 思っていても
今日も果しの ない旅暮らし
下手な仁義に 命をかけて
馴れぬ渡世を 三度笠
◇可愛い娘に お酒を注がれ
ほろり零した 里心
花の三下 虚勢は張れど
意地が折れそうな 旅鴉
おいら、かっこわりーぃ 旅鴉でござんす。
893というもの、どの時代であろうとも、恰好悪いものである。「任侠」とか、「渡世人」とか呼ばれて、切れ長の目に長い睫毛の粋でいなせな「おあにいさん」を想像するのは、東映映画や松竹映画を観すぎたお年寄りである。カッコイイ侠客とは、映画や浪曲、股旅演歌、お芝居にだけ存在する架空の人間だと猫爺は思っている。
罪を被って 兄貴の代り
西へ行こうか 東へ飛ぼか
熊野熊坂 熊五郎
◇いつか晴れると 思っていても
今日も果しの ない旅暮らし
下手な仁義に 命をかけて
馴れぬ渡世を 三度笠
◇可愛い娘に お酒を注がれ
ほろり零した 里心
花の三下 虚勢は張れど
意地が折れそうな 旅鴉
おいら、かっこわりーぃ 旅鴉でござんす。
893というもの、どの時代であろうとも、恰好悪いものである。「任侠」とか、「渡世人」とか呼ばれて、切れ長の目に長い睫毛の粋でいなせな「おあにいさん」を想像するのは、東映映画や松竹映画を観すぎたお年寄りである。カッコイイ侠客とは、映画や浪曲、股旅演歌、お芝居にだけ存在する架空の人間だと猫爺は思っている。