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◆「下流の宴」林真理子

2011年06月26日 12時40分05秒 | 読書とか

「下流の宴」林真理子 2010毎日新聞社
毎日新聞連載2009年03月01日~12月31日

NHKのドラマ10で全8回放送中

し、しまった!
またドラマの最中に読んでしまった!
ドラマが全部終わってからにしなきゃだめじゃん
ま、読んでしまったのは仕方ない。
原作との相違点を、その必要性と効果があるものと信じて、最終回を楽しみにしよう。

気分のいい結末を迎えますな。
ざまみろ的な。
そして、懲りてない、変わってない。

怖いのは翔ちゃんだよね。
こいつ・・・やっぱり死んでるわ。
生き返るには日本が貧困国になるしかないね。たぶん。
生活に困るようになればそれなりに必要なだけ頑張るだろう。
いや、薄ら笑いを浮かべながら野垂れ死ぬか・・・

「下流の宴」って言う題名は「華の宴」「花柳の宴」なんてものをもじったのだろうかね。
口にするたびに、そのおかしさが増してくる。
いいタイトルだな~


おばあちゃまね、そしておかあちゃん、二人とも下流の人だったんだよね。根が。
その証明として下品な娘と自堕落な息子が育ったと。
おかあちゃんが中途半端な男しか捕まえられなかったのも、上流の人間の品格がなかったからだな。
おばあちゃんがパンツ販売で頑張らなきゃならなかったのも、それで(下流としては)成功したのもそのレベルの人間だったからだよ。上級な人にはそういう仕事はできませんよね。おほほほほっ!
ついでに言ってしまえば、ばあちゃんの旦那だった医者に友人たちはいなかったのかいな。いなかったならこの旦那もたいしたことない下流の人だったのだろうし、もしも友人がいたのに援助が無かったとしたなら、それはやはりばあちゃんの人柄がそれだけのものだったということだ。

上流(お上品)な人たちが一度落ちて立ち直ったという形に見えるけれど、それ以前から実は下流の人たちの集まりだったという作品だったのかもしれない。

 

いやいや、上がろうとあがくことこそが下流の証であり、最低に見える翔ちゃんこそが実は唯一の上流人間だったと・・・(ないか


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