2020年タバコ販売規制。(これはフィクションです)
そのスローガンは、21世紀生まれの日本人はタバコを吸わない。
2010年、街頭から自販機が消え資格者販売のみとなっていく。
ニコチン中毒でタバコをやめられない者は、中毒患者証明を取り購入資格者証を提示することで定期的に一定量の購入が出来る。
ただし、自分のタバコを他人(中毒患者以外)に吸わせたり、他人に譲渡したものは厳罰を受ける。
どちらも新しい喫煙者を増やさないための方策である。
金額は一箱(20本)一万円。
高額であるがゆえに、闇タバコが暴力団の資金源となる可能性が危惧される。
また、タバコによる健康被害が減る事で平均寿命が大幅に伸び、更なる高齢化社会となり、高齢者の社会貢献が叫ばれるようになるだろうと予測される。
国は税収のために長期にわたり国民の健康を害し続けた事を詫び、20世紀生まれの人については、65歳以上の健康保険自己負担を生涯無料と決定した。
2020年現在
喫煙者は全国で約一万人。
自分の家以外はすべてが禁煙地区であるため、外出時には喫煙ボックスを持ち歩く。
2021年、無害タバコが発売されるも、一部の喫煙者が手を伸ばしただけでまるっきり売れず、すぐに販売中止された。
2069年、最後の喫煙者が肺がんにより死亡。
その悪習は、教科書の中で語り継がれるものとなった。(アヘンと同様)