おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

台風直撃

2011-09-22 13:05:10 | Weblog
昨夜は店が臨時休業になった

台風15号が首都圏を直撃して各地に被害が出た

交通網は激しい風雨で運休が続出

山手線もストップし

新宿、渋谷など主要なターミナル駅では

帰宅を足止めされた乗客で溢れた

私はずっとテレビで台風の行方を見守っていたが

渋谷で街路樹が倒れてタクシーの後部を直撃していた

怪我人が居なかったのが不思議なくらいだった


私の住んでいる地方も夕方の4時くらいに風が一段と強くなり

ベランダの窓がガタガタ揺れ始めた

そのうち網戸が外れて窓の外で危険な状態になっていた

慌てて部屋の中へ入れようとするが

激しい雨風に邪魔される

窓際にまで色んな物を積み上げているので

一筋縄では行かないのだ

やっとの思いで室内に入れて事なきを得たが

もし外出していて網戸が外れたままだったら

そのまま風に飛ばされていたかもしれない


この台風で停電した地域も多かった

私の住んでいる町でも一部が停電になっていた

夕方の慌しい時間帯だったので不便をした家庭も多かっただろう

テレビでは交差点でお巡りさんが手旗信号で車を誘導していた

それもない交差点では事故が大いに心配された

まるであの3月11日を髣髴する様な事態に陥ったのだ

前回の台風で奈良、和歌山は大きな被害が出て

大勢の人が亡くなった

その悲しみも癒えない内に次の台風が直撃

大震災を受けた地域にも刃を剥いた

一部の仮設住宅は浸水していたが、原発は大丈夫だったのだろうか


開けて今日は台風一過の秋晴れだ

昨日の事などまるで嘘の様に朝から気温が上がっている

あまりにも天気が良いので慌てて洗濯をした

午後1時過ぎに雨が降ってきたが

昨夕の横殴りに比べたら屁みたいなものだ

天気予報では10月に入ってもまだまだ油断は出来ないとの事

確かにここ近年は10月に台風という事も珍しくない

今度の様な大きな台風が来ない様に祈るばかりである











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マーちゃんの墓参り2

2011-09-21 13:36:19 | Weblog
台風15号はやはり日本列島を縦断で

時おり強い風が窓の向こうで音を立てている

雨は昨夜から強弱をつけながらアスファルトを叩いている

今夜は臨時休業になるかもしれない


昨日の続き…

マーちゃんのお墓参りに行った私とYちゃんを待っていたのは

一匹の猫だった

とても人懐っこく私はしばらくその子を撫でていた

すると脇の通路からスーッと風が吹き込んで来た

まるでエアコンでも入れたかの様な冷気だった

きっとマーちゃんが私たちを歓迎しているのだ


私たちはお坊さんに導かれてお堂に入った

明るくて立派な造りの読経所には誰も居ずガランとしていた

その右側にカーテンで仕切られたスペースがある

カーテンを開けるとお仏壇が並んでいた

事務所で借りた鍵でお骨が収められている下段を開ける

お母さんや、これまでマーちゃんが可愛がってた

愛猫たちのものと一緒に骨壷が収められていた

コンビニで買って来た缶ビールとタバコをお供えして

しばらくYちゃんと懐かしい思い出話をした

きっとマーちゃんも笑いながら聞いてくれただろう

お線香が燃え尽きた頃、私たちは読経所を後にした


1階に下りて再び事務所に向かうと

さっきの猫はまだ其処に寝そべっていた

名残惜しそうにマーちゃんが見送ってくれてる様だった

もう一度その子を撫でて、ついでに写メも撮って

私たちは出口へと向かった

外は相変わらず好天で暑い

時間があったので何処かでお茶でもとYちゃんは車を出した


霊園から車で10分くらいのファミレスに入り

簡単に食事を取ったあと

2人は長いお喋りタイムへと突入

お互いの近況やら愚痴やら話し出したら止まらない

そう言えばさっき霊園に向かっている時に

白いシャツに黒いズボンの団体を何組か目撃した

そのいずれもが短髪でスポーツマンタイプだった

「まあ良い男の群れだわ

 あんなにたくさん何処へ向かっているのかしら?

 て言うより彼らは一体何処かの学生?」

よっぽど写メを撮りたかったが

はしたないのでやめた


自宅に戻って地図を調べたら

近所に航空自衛隊があることが分かった

なるほどみんな凛々しいはずだ

マーちゃんの墓参りに行ったのに

結局はイケメン見られてラッキーって言うのは

いかにも私らしい

Yちゃんも呆れてた












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マーちゃんの墓参り

2011-09-20 12:54:07 | Weblog
昨日は昼から府中の某霊園へ行って来た

昨年の秋に亡くなったマーちゃんが其処に眠っているのだ

前にも書いたがマーちゃんは男と駆け落ちして熊本に飛んだ

しかし周囲の反対を押し切った彼らに幸せは来なかった

マーちゃんは数年後に兵庫のアパートの一室で

近所の人の通報で無残な姿となって発見されたが

衰弱死だった様だが其処に男の姿はなかった


マーちゃんの大親友のYちゃんは

熊本にも何度か行き

その都度世話を焼いてきた

時おり当店に現れては状況を説明していた

マーちゃんは当店にも足繁く通ってくれてたので

スタッフの誰もが駆け落ち後の様子を気にかけていたからだ

熊本は男の実家がある

マーちゃんが最初に男の実家に連れて行かれた時には

随分と冷たい仕打ちを受けた様だ

それでも男を信じてついて行ったが

元々アルコール依存の彼女は益々酒に溺れ

入院しなくてはならない状態にまで陥った


Yちゃんは友情を越えてホントに2人の為に尽くしたが

それにも限界があった

男が味を占めて金の無心をして来る様になったのだ

たとえ用立てたとしても

そのお金は男の遊興費に消えて行ってたらしい

何度かそんな事があってさすがのYちゃんも匙を投げた

その後マーちゃんの訃報を聞き彼女は兵庫に飛んだ

せめて彼女のお骨を東京に持って帰りたい

マーちゃんの肉親は妹さんだけだが

絶縁状態で姉の事など我関せずと言った態度だった

それでも何とか承諾を得て

Yちゃんはマーちゃんのお骨を東京に持ち帰った


本当はお盆に来たかったのだが

タイミングが合わずに断念した

霊園の場所は最寄り駅から遠く

Yちゃんはわざわざ車を出してくれたのだ

台風の影響で午後からは雨になるとの予報だったが

空は晴れて気温もかなり上昇していた

コンビニでお供えの缶ビールとタバコを買い

霊園に向かった


マーちゃんの場合、お墓ではなく

無縁仏の様な状態で霊園横の建物の2階にお仏壇があって

そこにお骨が収められているらしい

事務所に鍵を借りに行った時

猫が寝そべっていた

首輪をしているので飼い猫なのだろう

私が近寄ってもまるで警戒する様子もなく

ニャ~と挨拶するかの様に鳴くのだ

その時、事務所横の通路から涼しい風が吹いて来た

きっとマーちゃんが歓迎してくれているのだろう

何たって彼女は無類の猫好きで

この霊園は基本的にペットや水子がメインだ

マーちゃんも愛猫が亡くなった時に此処へお骨を収めた

いま私の目の前に居る猫は

間違いなく彼女なのだろう

続きは次回…





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結局乱痴気騒ぎ

2011-09-18 21:17:22 | Weblog
日中は蒸し暑いけれど

夜になると開け放した窓のむこうから虫の音が聞こえてくる

少しずつ秋の気配を感じる様になってきた


昨夜は早い時間にトラちゃんが

金曜日も遊びに来てくれたルナ子嬢を伴ってご来店

中野サンプラザで行われたキム・ヨンジャのコンサートの帰りだと言う

トラちゃんは何年か前まで吉祥寺でカウンターバーを経営していた

パンチの効いた風貌だがハートは最高

とても思いやりのある女性なのだ

連休に入っているので店前の通りも静か

トラちゃん達の後に続くお客様は居ない

小一時間で帰るつもりが

あまりにも暇な当店の惨状に同情して延長してくれた


日付が変わる頃、店の電話が鳴って

たまに大勢でご来店のKさんが5人で見えるとの事

やっとスタッフの表情にも活気が…

セッティングをして待つものの

いくら経っても電話予約の主が現れる気配はなし

トラちゃんも「いつになったら来るんだよ

アタシ達が帰れないじゃないか」と心配してくれている

次のお客さんが来た時に店内がノーゲストだと寂しいから

お席を暖めてくれているのである

それにしても暇である


そうこうしている内に男性2人が登場

彼らも久し振りのご来店だ

綺麗になってカムバックしたサナエさんに驚いている

「ホントにサナエ?」

「そうよ、イメチェンしたのよ」

彼らのテーブルで歓談していると女王様から電話

「今から行くんだけど

 タクシーの運転手さんに道を教えて!」

時計の針は2時近くになっている

そして予約のあった5名様も無事にご来店

「やだ~、もう来ないかと思って泣いていたのよ」

更に更にりょうさんからも店に電話があり

「お店混んでる?」

「ガラガラよ~」


一気に店内は賑やかになった

早い時間からずっと居てくれたトラちゃん達も

やっと帰る事が出来ると胸を撫で下ろす

「どうもありがとう存じましたァ~!!!」

スタッフ一同感謝の気持で一杯だ

ルナ子嬢も眠そうだ


更に店の電話が鳴る

サノちゃんである

時間は3時半だ

「今からちょっとだけ良い?」

「もう全然大歓迎よ~!!!」

ソファーでは女王様がりょうさんに興味津々

そう言えば今夜はパーティか何かの帰りだろうか

りょうさんのメイクが華やかだ

タイトなミニドレスからスラリと伸びた足にはセクシーな網タイツ

女王様も負けずに水玉のチュニックを脱いだ

光物が散りばめられたタンクトップに黒いレギンス

エアロビの先生の様な格好だ

りょうさんは疲れているのか

横で女王様が大暴れしているにも拘らず爆水


女王様のターゲットはサノちゃんに移る

ここの所何かと病んでる風な彼に問答無用に襲い掛かる

いかにもゲイバーっぽい乱痴気騒ぎの始まりだ

やっぱ週末はこうでなきゃね

来週はシルバーウイーク

またまた静寂が店を支配するのだろうか







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タミちゃん

2011-09-17 16:43:41 | Weblog
台風の影響で朝から湿気も多く蒸し暑い

肌に纏わりつくベタベタした空気が不快で仕方がない

早く冷房の効いた電車に避難したい

この連休のお天気は荒れ模様らしい

ま、何処へ行く予定もない私には関係ないけれど…


昨夜は連休前と言う事もあって店は賑った

一番乗りはタミちゃんだった

隣の居酒屋の常連で、出て来た所を

キャッチ中の私とトシに捕獲されてしまった

「何だかマスター独りで大変そうだから

 そこそこで引き上げてきたわ」

隣の居酒屋はマスターとママの二人で切り盛りしているが

ママが市の健康診断で引っかかったらしく

検査入院のためお休みしているらしい

月に2回しか定休日がないのに

火、水と連チャンでシャッターが閉まっていたので

気にはしていたのだが

木曜に、はす向かいのスナックのママが

こっそり私に耳打ちした

「どうやらママさん具合悪いらしいよ」

ノーゲストの店を放ったらかして

向かいのオカマと井戸端会議が彼女の日課だ

とにかくお喋りで噂好きなので

近所のお店の最新情報はいつも彼女からもたらされる

さっきも、わざわざ隣の居酒屋に入って行って

マスターにママの様子を尋ねて来た所だ


話を戻してタミちゃんは前回来店した時に

ボーイのトシに会っているが

「この子誰?」

ちょっと興味あるらしい素振りなので

「じゃ中に入ってお喋りしましょ」とドアを開けた

ちょっと気難しい彼女は慎重に対応しなくてはならない

少しでも気分を害したら即刻お会計となってしまう

彼女の興味を引く様な話を探りながら

こちらのペースに持って行けば後はその繰り返しだ

63歳のタミちゃんは最近韓流アイドルにハマっているらしい

彼のブログは常にチェックして情報を収集

韓国でのコンサートにもツアーを組んで何度も行っている

「この間も会場があまりにもヒートして

 後ろのファンに押されて具合悪くなったから

 そのまま会場から出て来たわよ

 日本でチケットを手配したから12000円もしたのよ」

タミちゃんが入れあげているのは「ピ」と言うタレントだ

あまりにも彼に熱中するあまり

ダンナさんも呆れているとか…

「ピ」の話をする彼女の目はキラキラと輝いて

まるで少女のようだ

「とっても素敵なのよ~

 一度彼のダンスを見て~

 絶対ファンになっちゃうから~」

彼女のらくらくホンには

「ピ」の写真を埋め込んだストラップが幾つもぶら下っている


タミちゃんの熱い話を聞いている内にドアが開いた

一気王子だ

金曜日はマヤも出勤しているので

たっぷり飲ませようと遊びに来たのだ

トシもテーブルに駆けつける

ヒデミもしぶしぶ王子の所にお邪魔する

私はタミちゃんがさっきから繰り返す「ピ」の話を聞いている

「それでさァ

 こないだ行ったコンサートでさァ

 後ろのファンに押されて具合悪くなっちゃったのよォ」

王子のテーブルから一気コールが響き渡っている

ヒデミが飲まされたらしく「オエッ!」と

ガマ蛙を踏み潰した様な音が聞こえてくる

こうして昨夜は強烈なスタートを切ったのだった




 


















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