おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

いざとなったら女の武器

2010-09-22 12:59:56 | Weblog
昨夜は久々に速水のパパに呼んで頂いた

タクシーで駆けつけ

遅ればせながらあるお店のママさんの誕生日をお祝いした

その後はいつもの様に何軒かハシゴ

吉祥寺もさすがに連休明けは静かだった

その後はSのマリアちゃんを伴って当店に同伴


ゴマメさんが抜けて少々寂しい当店

ヒデミさんが珍しく饒舌にお客様をお迎えする

あらま、もしかして飲んでるの?

まあこの際愛想がないよりはマシだ


パパはこの日クラブTの女の子と同伴した後

私を呼んで何軒も廻ったので、すでにお疲れモード

さっきからあくびをしている

せっかく当店にも同伴していただいたので

30分やそこらで帰られると困るのだ

何とかパパの好きな飲み屋ゴシップで場をつなぐ


パパのケータイが青い光を点滅させている

早い時間に同伴したクラブTの女の子からだ

店があまり忙しくないので

電車のある内に帰らされたとの事

どうせなら当店に来てみたいと言っている

まあラッキー、たなぼただわ

電話を代わり彼女に当店の場所を教える


数分後タクシーを飛ばしてやって来たのはHちゃん

何度かパパに連れて行って貰ったクラブT

Hちゃんはその度に我々の席に付いてくれる

話が楽しくて座持ちの良い子だ

他のキャストに比べて少しお姉さんだが

その分そつのない接客をしてくれる

水商売の短いマリアちゃんは

彼女から何かを学び取ろうとガン見している


「ところでさっきある店で見たんだけど…」

私はパパがご贔屓にしているあるお店の中での光景を話し始めた

そのお店はこんな不景気でもいつも大勢のお客さんで賑わっている

かなり有名なお店なのだが

そこの常連のオジサマがママさんの身体を触ったり

キスしたりとやりたい放題だったのだ

そのテーブルにはお客さん一人にキャストが4~5人付いているので

売り上げにはなるのだろうが

他の席から見ていて何だか見苦しい感じだった

以前にもその店の若いキャストを強引に横につけて

無理矢理キスしていたが

先輩格のキャストが割って入り

身代わりに色んな事をされていた


他のお客さんがそんな事をしているのは見た事がなかったので

あのオジサンだけ特別なのかなと思っていた

しかしHちゃんによると

「あそこのママさんは店の子に

 お客さんを繋ぎ止めたかったら女の武器を使いなさい」と

言ってるらしいのだ

いざとなったら“やっちまいな”って事?

ええ~???

あのママさんがそんな事を女の子にアドバイスしてるなんて

とてもそんなイメージを感じさせない清潔感溢れるママだ

速水のパパもビックリしている

「オレもさんざ通ってるけど

 そんなチャンスなんか一度もないよ」と何だか悔しそう

さっきまで眠そうだったのが、この話で俄然目が覚めたようだ


だからいつもあんなに流行っているのだろうか

私のような部外者から見れば

Hちゃんの店の方が何となくソッチ系にはおおらかそうに見えるのだが…

今度またパパに呼ばれた時

その店の様子をじっくり観察させてもらおう





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歳を取ると言うこと

2010-09-20 21:37:04 | Weblog
敬老の日

と言っても私の中では9月15日の意識が未だに強い

実は私のお婆ちゃんがその日が誕生日だったのだ

いつからだろう“ハッピーマンデー制度”

祝日を月曜日に移動する事で

週休二日制の会社に勤める人は三連休になると言うものだ

私はこの制度をとても歓迎している

その気になれば日帰り旅行も楽しめるのだ

いつもハッピーマンデーが近付くと

色々と妄想を膨らませているが

結局妄想は妄想で実行に移る事はなく

相変わらずのだらしない生活の延長でしかない

今回もそうだったが

「今の私には休養が必要なの

 自宅でのんびり過ごすのが何よりの薬よ」と

自分に言い聞かせて何処へも行かなかった

ならば部屋の片付けでもすれば良いものの

全くそんな気にもならないのだった

ま、いつもの事か…


ところで敬老の日に因んだのかどうか

泉ピン子主演の2時間ドラマで

あの“いしだあゆみ”が痴呆老人を演じている

確か少し前に公開された映画でも似たような役柄だったような…

病的に痩せ細った彼女は痛々しい

しかも痴呆症の老人の役だ

演技派の彼女が熱演すればするほど

往年のファンには堪らなく辛い


私は物心ついた時にテレビで見た

「ブルーライトヨコハマ」を歌う彼女をとてもよく覚えている

当時私の家にはお婆ちゃんが聴いていた美空ひばりの他に

ピンキーとキラーズや由紀さおりのレコードがあった

それらの曲に慣れ親しんでいた小学生に上がるか上がらないかの私は

いしだあゆみの曲にとても強いインパクトを受けたのだ

ルックスではなくそのメロディーラインにである

幼心にもその調べはぐっと来たのだった

それ以来何度となく歌番組で彼女の活躍を見ただろうが

覚えているのはこの「ブルーライト…」だけなのだ


大人になってからハマった昔の歌謡曲

彼女のレコードも買い漁った

「あなたならどうする」「おもいでの長崎」「さすらいの天使」

「生まれ変われるものならば」「砂漠のような東京で」他多数

筒美京平作品が多い事もあって

いしだあゆみの曲を好きな歌謡曲マニアは多い

ジャケットの彼女はとても美しい

目が大きく優しそうな微笑

そしてスレンダーな体型にはどんなドレスも似合っていた


いしだあゆみが老け込んだイメージはもう10年以上も前からだ

落ち窪んだ目元は既にお婆ちゃんのようだった

歌手時代があまりにも美しかったので

そのギャップには驚愕させられる

見るのも辛い時がある


人は誰でも歳を取る

私だって10年前、20年前と比べれば全く別人だ

時はホントに残酷である

アンチエイジングに精を出す人は多い

いつまでも若々しく瑞々しく居るためには

相当の努力と意志の強さが必要であろう

この先10年、私はどうなって居るだろう

生きて居るのだろうか

今夜のドラマは色んな事を考えさせられた

でもまた明日になれば

いつもの日常が何事もなかったかのように始まるのだ















 

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ゴマメさんが飛んだ

2010-09-19 21:13:06 | Weblog
昨夜はゴマメさんが無断欠勤した

と言うよりバックレたと言う方が正しいだろう

いつもなら入り口付近のソファーでメイクしているはずが

昨日は姿が見えない

遅刻は勿論、休む時は必ずメールを寄越す彼女が

何の連絡もなく休んだのである

私は一瞬で彼女が辞めた事を察知した


水曜日の営業中

遅い時間にルーマニア人のナディアと一緒に来たニコラ

最初にテーブルに付いたゴマメさんの毒舌に拒否反応

「私はアナタとは口をききたくないわ」と拒絶した

確かにニコラはベロンベロンで

ゴマメさんは対応に苦慮したかもしれないが

“面倒臭いわね”と言う態度がありありと伺えた

その後、若い3人組が来店したのでそちらに付いた


キャリアの長いゴマメさんは

青山のお店を皮切りに都心の有名店に在籍していた

その後は地方のお店を転々として現在に至っていたのだ

当店の前は錦糸町のお店を任されていたが

給料が滞り辞めたところだった


古いタイプの典型で

とてもプライドの高い人だった

地元のお客様を前にして

「私、この町好きじゃないわ」と言い放つ

とてもシャレにならない

女装をしないボーイッシュ系で

年齢も60近いとどうしても、その風貌をからかわれる

さらには毒舌に愛がないので

お客さんによっては初回でNGもあった


ある女性のお客さんからは

ゴマメさんに付いてこんな事を聞かされた

「あの人、愚痴しか言わないのよ

 この店は働きづらいとか

 お客さんが合わないとか

 だったら自分で客を呼べば良いのにね」

確かに他のテーブルでも声高に

「他の店があったら紹介して」なんて

冗談めかして言っていたが

何だかガッカリした


たまに連絡をくれるサコ姐も

「あの人、ウチの店にも居たけど

 一日で辞めたわ」

ゴマメさんからもその話は聞いていたが

「あんな店働けないわ」とボロクソだった

ゴマメさんが納得できる店ってどんな店?

今は不景気で店側もかなり条件が厳しい

キャリアの長い人には即戦力としての接客や集客を期待する

しかし口は達者でも実力が伴わない人が多い

私もその内の一人だが…


きっとゴマメさんはお友達の紹介で

当店よりも条件の良い店へ移ったのだと思われる

彼女にとって働きやすい店だったら良いけど…














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時間の有効活用

2010-09-18 16:43:21 | Weblog
ここ2日くらい部屋のエアコンを入れていない

窓を開け放していれば心地良い風が入って来る

少し暑いと感じたら扇風機を回している

朝夕は随分としのぎやすくなった

何時まで続くのかと思われたあの猛暑ともやっとおさらばだ


世間一般は今日から連休で

朝の中央線はかなり混雑していた

こんな不景気でもやはり連休には

何処かへ遊びに行く人が多いのだ

当店は暦通りの営業だから

私も明日、明後日は連休だ

しかし相変わらず部屋でダラダラ過ごすんだろうと思う


出勤時に利用するロマンスカー

一度乗るとあまりにも快適で

ついつい病み付きになってしまう

乗る前に駅のデパ地下で必ずお弁当を購入

同じフロアに成城石井も入っているので

お茶を買うついでにお惣菜を物色したら

美味しそうなものが多い

医者に食べ過ぎを注意されていると言うのに

我慢できずに手に取ってしまうのだ

イカとタコを、みじん切りにしたバジルと

オリーブオイルで和えた惣菜が特にお気に入り


ロマンスカーは全席指定なのだが

敢えて指定とは別の空席に腰掛ける

なるべく8号車か9号車の最後尾

そこなら周囲の席も空いていて

お弁当を遠慮なく広げる事が出来るからだ


時折見かける若い女

彼女はいかにも水商売っぽい

私と同じ出勤なのだろう

席に腰掛けると必ず

ポーチから化粧品を取り出してメイクを始める

それがとても念入りなのだ


若いので肌には自信があるらしく

ファンデーションはオカマのようにこってり塗らない

しかしアイメイクが始まると

デカ目を演出する為にこれでもかとてんこ盛りだ

揺れてる電車内で付けマツゲまで乗せるのだ

デコレーションしたネイルで

あの作業を当たり前のように淡々とこなす彼女

そして電車が新宿に着く頃には

すっかり仕事モードに入ってるようで

ケータイで盛んにメールを打っている

お客さんに営業をかけているのだろう

時間を有効に使うってこういう事を言うのかしら

お弁当なんか食ってる場合じゃないのかもしれない

私も明日から…

うそ、ないない
















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死と言うこと

2010-09-16 16:13:28 | Weblog
昨日、今日と急激に気温が下がり

体調を崩す人も多いのではないか

特に今朝は夕べからの雨が激しくなり

地元に着いた時はアスファルトに叩き付けられた雨が

ジーンズの裾を濡らすほどだった

昨夜の出勤時、部屋の窓を全開にしてきた事を後悔する

この様子だとかなりの湿気が部屋中に侵入している事だろう


ところで昨夜は雨の中

早い時間からお客様が重なり

店前でのキャッチからも開放された

久々に来店のヤス&セイボー

彼らは仲の良いコンビで何年も前からのお客様だ

声も風貌も、ある時期の佐川満男に似たセイボー

ここ1~2年でダイエットに成功して随分と雰囲気が変わった

リバウンドも無いようで顎のラインもスッキリしている

性格も明るい彼が何故かこの日は若干沈んでいるように見えた

話を聞くと少し前にお母様を亡くされたそうだ

結婚しているセイボーは母親とは別の所に住んでいて

発見した時は死後一週間経っていたと言う

今年は特に暑かった

そんな中で一週間も放置されてた亡骸はかなりの状態だったそうだ

「あれを見ちゃうと当分は目を閉じても浮かんでくるよ」

返す言葉もなかった


そう言えば某ショーパブに以前在籍していた美形ニューハーフも

先月亡くなったと聞いた

死因は不明だが、まだ31歳と言う若さだ

彼女はそのショーパブのオープニングスタッフだった

モデルの経験もあるらしく

スタイリッシュで目を惹く美しさだった

ショーパブを辞めた後は自分でお店を開き

JCにも加入し、精力的に活動にも参加していた

彼女のブログは、亡くなったとされる数日前まで更新されていて

添えられた写真の彼女は

美しさに一層の磨きがかかっていたが

かなり痩せた印象だった


人が亡くなると言う事は

その人の歴史が終了するという事だ

そこから先は何もない

昨日までは其処に居た人が

今日を境にもう二度と会う事のない存在になる

何て悲しい事なのだろう

誰でも何れはこの世を去る

それは明日かも一年後かもそれとも…

せめて今日一日を大切に生きたいと思う今日この頃なのだ






















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