おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

歳を取ると言うこと

2010-09-20 21:37:04 | Weblog
敬老の日

と言っても私の中では9月15日の意識が未だに強い

実は私のお婆ちゃんがその日が誕生日だったのだ

いつからだろう“ハッピーマンデー制度”

祝日を月曜日に移動する事で

週休二日制の会社に勤める人は三連休になると言うものだ

私はこの制度をとても歓迎している

その気になれば日帰り旅行も楽しめるのだ

いつもハッピーマンデーが近付くと

色々と妄想を膨らませているが

結局妄想は妄想で実行に移る事はなく

相変わらずのだらしない生活の延長でしかない

今回もそうだったが

「今の私には休養が必要なの

 自宅でのんびり過ごすのが何よりの薬よ」と

自分に言い聞かせて何処へも行かなかった

ならば部屋の片付けでもすれば良いものの

全くそんな気にもならないのだった

ま、いつもの事か…


ところで敬老の日に因んだのかどうか

泉ピン子主演の2時間ドラマで

あの“いしだあゆみ”が痴呆老人を演じている

確か少し前に公開された映画でも似たような役柄だったような…

病的に痩せ細った彼女は痛々しい

しかも痴呆症の老人の役だ

演技派の彼女が熱演すればするほど

往年のファンには堪らなく辛い


私は物心ついた時にテレビで見た

「ブルーライトヨコハマ」を歌う彼女をとてもよく覚えている

当時私の家にはお婆ちゃんが聴いていた美空ひばりの他に

ピンキーとキラーズや由紀さおりのレコードがあった

それらの曲に慣れ親しんでいた小学生に上がるか上がらないかの私は

いしだあゆみの曲にとても強いインパクトを受けたのだ

ルックスではなくそのメロディーラインにである

幼心にもその調べはぐっと来たのだった

それ以来何度となく歌番組で彼女の活躍を見ただろうが

覚えているのはこの「ブルーライト…」だけなのだ


大人になってからハマった昔の歌謡曲

彼女のレコードも買い漁った

「あなたならどうする」「おもいでの長崎」「さすらいの天使」

「生まれ変われるものならば」「砂漠のような東京で」他多数

筒美京平作品が多い事もあって

いしだあゆみの曲を好きな歌謡曲マニアは多い

ジャケットの彼女はとても美しい

目が大きく優しそうな微笑

そしてスレンダーな体型にはどんなドレスも似合っていた


いしだあゆみが老け込んだイメージはもう10年以上も前からだ

落ち窪んだ目元は既にお婆ちゃんのようだった

歌手時代があまりにも美しかったので

そのギャップには驚愕させられる

見るのも辛い時がある


人は誰でも歳を取る

私だって10年前、20年前と比べれば全く別人だ

時はホントに残酷である

アンチエイジングに精を出す人は多い

いつまでも若々しく瑞々しく居るためには

相当の努力と意志の強さが必要であろう

この先10年、私はどうなって居るだろう

生きて居るのだろうか

今夜のドラマは色んな事を考えさせられた

でもまた明日になれば

いつもの日常が何事もなかったかのように始まるのだ















 

コメント
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