おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

ニューハーフ雑誌

2009-05-28 16:27:39 | Weblog
ニューハーフの専門誌がある

「シーメール白書」とか「ニューハーフ倶楽部」とか…

一般の書店では中々お目にかかれないが

ゲイやSM、スワッピング雑誌とかを置いてる店だと

一緒のコーナーに並んでいる場合もある


昨夜来たリンタロウと名乗る男は

この手の雑誌の大ファンだ

「近所の古本屋で安く手に入るんですよ」

彼には妻子もいるが

自室にはニューハーフ本が何冊も隠してあるらしい

「奥さんがお掃除の時に見つけちゃうんじゃないの?」

「でも捨てられないんスよ

 それに気付かれてるかもしれないし…」

テレビにはるな愛が出てくると

つい釘付けになってしまうリンちゃんを

奥さんは何となく不審そうに見るらしい


以前、ウチの店にもニューハーフ誌が置いてあった

ゲイの店に「薔薇族」や「バディ」が常備してあるように

スタッフの誰かが買って来るのである

お客さんに見せると皆珍しそうにグラビアを眺める

中には際どいショットもあって

巨乳の美形ニューハーフの股間に

妖し気に屹立する男性自身が

さり気なく写ってたりするのである

ニューハーフを好きな人にはソコが堪らないらしい


ある時、常連のモリちゃんにその本を見せたら

異常に興味を示したのだ

彼は“アラ還”なのだが

オカマの生態に付いてかなり熱心に研究していた

ニューハーフ誌には刺激的なグラビアだけでなく

読み物も充実している

モリちゃんは薄暗い店内では

小さな字を読むのは困難だと言って

その本を鞄に入れて持って帰ったのだ

きっと自宅でじっくり読みたかったのだろう

ところが書斎の机の引き出しに隠していたのを

奥さんに見つかってしまったらしい

最初は単なるエロ雑誌かと思っていた奥さんも

過激なグラビアのある部分を見て

目がテンになった様だ

「もう大変だったよ!」

モリちゃんの狼狽ぶりが想像できる


ニューハーフ誌にはお店の紹介ページもあって

それがまた楽しいのだ

ある地方のお店には年配のオカマが多数在籍して居て

みんな個性派揃いなのである

きっと若い頃は都心でブイブイ言わせていたのだろう

ショータイムの様子も紹介されていたが

芸達者なのが写真から伝わって来るのだ

その店の女優部門であろうヒバリさんは

こまどり姉妹や清川虹子らと同系列の顔立ちだ

青々とした口の周りは

きっとシックの2枚刃で深剃りしているのだろう

メイクも気合が入っていて

京劇を思わせるビビッドな色使いである


ニューハーフ誌について熱く語るリンタロウちゃんが

ヒデミさんに「今度ぜひ御相手してくださいよ」と

真剣にアプローチしている

「じゃあ今度その古本屋さんで待ち合わせしましょ」

2人で仲良くニューハーフ誌を立ち読みしている画が目に浮かぶ












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