おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

フランク永井

2012-09-07 19:42:12 | Weblog
30年来のゲイ友Rがフランク永井のファンで

昔からよくその魅力について耳にタコが出来るくらい聞かされていた

Rは歌手としてのフランクは元より、そのルックスに男としての好感を持っていた

「いかにも家族を大切にする優しいパパって感じでしょ」

当時21歳の私にはRの言う魅力が今ひとつピンと来なかった

Rは小学生の時に両親が離婚して妹と共に母方に引き取られた

父親に関しては良い思い出がないどころか憎しみさえ抱いていた

なのでテレビで見るフランクの優しそうなイメージに理想の父親像を重ねて

それがそのまま男の好みになっていたのかもしれない


あれから四半世紀以上経ちRはアラ還、私も大台に乗って

当時のフランク永井の歳を越している


日曜日ヤフオクを覗いたら何かのついでにフランクの貴重盤を見つけてしまった

昭和44年度芸術祭参加アルバム「旅情」だ

フランクのファンよりも、むしろコアな筒美京平マニアのマストアイテムである

なぜなら全10曲が筒美作・編曲だから

歌謡曲黄金時代に数々の名曲を残したマエストロ

フランクには「ほんとに好きなのに」「ルイと言う女」の2枚のシングルを提供したが

ヒットには至らなかった

この「旅情」は新聞社に属するカメラマンの男性がヨーロッパを旅する物語になっており

コペンハーゲンを皮切りにジュネーブやリスボンなど訪れた先から

日本で待つ妻に手紙を送る内容となっている

歌の前にナレーションが入るのだが遠く離れた旅先で

妻子を想う優しい男の姿がそこに描かれている

因みにナレーションは小山田宗徳と言う男優で実に巧い

ゲイ友Rはこのアルバムを当時聞いてフランクに思いを馳せていたのだろうか
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