おかまのよろめき

現役おかまのお店日記&趣味のはなし

ゲリラ豪雨②

2009-10-16 17:00:48 | Weblog
昨日の続き…

オオゼキスーパーで買い物を終え

外へ出たら突然のゲリラ豪雨

左手で傘を差し

右手には2リットルのペットボトルが3本入ったビニール袋と

着替えなどの入った鞄

やや大きめの傘にも拘らず

この激しい雨の前ではまるで役立たずだ


スーパーの壁際に身を寄せて雨が小降りになるのを待った

しかし雨は更に強くなり私のズボンは膝までビショビショ…

どうせ濡れるんだから勇気を出して30メートルほど歩けば

屋根のある所へ避難できるのだ

ただ千切れそうな右腕が果たしてそれまで耐えてくれるだろうか

普段なら夕餉の買出しで賑わってるはずなのに

この雨では人っ子一人見当たらない


オオゼキの隣にはセブンイレブンがあって

そこの買い物客も足止めされているようで

入り口付近に人が溜まっている

ビニール傘を買う客も居ないようだ

この激しい雨では何の役にも立たない

恨めしそうに外の様子を眺めなているだけだ


5分は経っただろうか

セブンから一人の男性が出て来た

彼は最初から傘を持って来ていたらしく

足取りも軽やかに私の目の前を通過して行った

短髪でガッチリ型の若い男の子だ

顔も悪くない

「キャー!良いオトコ!!」

この期に及んでも、まだそんな余裕はあるのだ


荷物を持っている手が限界に達している

この際選択肢はひとつである

私は意を決して歩き始めた

獲物を待ってたかのように

雨は容赦なく私に襲い掛かる

手に持った荷物はたちまちビショビショになっている

少し歩くと階段があり

降りれば雨からは逃れられるのだ

私は滑りやすくなっているステップを

慎重に踏みしめながら階下へ降りた

もはや全身ずぶ濡れだが

顔だけは雨が当たらないようにカバーしているのだ

メイクをしているわけでもないのに

「顔だけは勘弁して!」って女優気取りだ


やっとの思いで辿り着いた避難場所のはずが

そこにも大勢の難民が溢れていたのだ

みんな傘など持って居らず

目の前のオバちゃんは上からやって来たずぶぬれの私を見て

「可哀想だけどアナタの雨宿りの場所はなくてよ」

と言うような目で私を見つめるのだ

分ったわよ!結局アタシには安住の地がないって事なのね


こうなりゃ破れかぶれだ

もげそうな腕の事も忘れ

私はそこから店までダッシュした

パンツの中まで雨がしみこんでいる


今週はツイてない様である
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