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加藤和樹、秋山莉奈になら処刑されてもいい!?

2010-07-27 | リッスン・トゥ・ハー
ただし、秋山なりの処刑だがな、と加藤は付け加える。秋山なりの、という言葉が意味する所は何か、専門家はチームを作り調査を開始した。まず秋山の周辺、秋山自身、向こう一ヶ月の天気、人気のスポットなどを念入りに調べた。浮かび上がってきたことは、秋山が通常のピストルで狙撃する、首を絞める、などの処刑をする技術に長けているわけではないということだ。秋山は世間に認知されている女性タレントそれ以上でもなしそれ以下でもなしという女だった。当然加藤もその認識で間違いないだろう。すると、加藤が意味する処刑、秋山なりの処刑とは一体どういう意味か、チームは次に加藤の周辺、加藤自身、向こう一ヶ月の天気、人気のスポットなどを念入りに調べた。今はパワースポットに人が集まるということだ。夕立に注意すべきだが、大きく崩れることはないとのことだ。さらに加藤は、秋山に対して複雑な感情を抱いている可能性が高いとの結果が得られた。詳しく調べると秋山の父親は、加藤の父親と同一人物である可能性が、0.00000008%あるということだ。我々はその可能性にかけた。もしもふたりの父親が同一人物ならば、兄妹で処刑などするはずがない。法律的にも厳しくなる。加藤がそれを知っているとしたら、加藤が言った処刑は、処刑ではなく、戯れる行為、家族としての絆を確認するための行為。チームは慎重に調査を続けた。調べていることを知った加藤は何をするかわからない。怒り狂い、暴徒と化すかもしれない。慎重にならざるを得なかった。にもかかわらず、調査チームの一人、アルバイトの西田くんがやらかした。それは西田くんがメガネ女子おすすめスイーツについて調査をしているとき、偶然、加藤が通りかかった。西田くんは加藤を加藤だと知らずに、自分が今加藤の周辺を調べていることを話した。本人曰くほんの雑談としてしゃべってしまったとのことだ。沈黙が怖かったとも。事実を知った加藤はすぐに秋山に連絡し、ふたりは逃げた。誰も知らない場所に。そこでシアワセに暮らしたとのことである。調査を台無しにした西田くんは、アルバイト代が50円下がったという。


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