リッスン・トゥ・ハー

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SCOTLAND(世界のドア)

2006-10-15 | 若者的字引
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私道から家へ続くアスファルトの階段、両端には手すりとして、黒く細い金属が規則的に何本か連なって埋め込まれている。紫の花、桃色の花、緑色の葉、そういう彩りが白くコンクリートの素材をそのまま活かした壁に栄える。えんじ色のドア-はその中心に構えている。ドア-を囲むようにしてその枠に黒く変色した木材、これも壁と同じく素材をそのまま活かされたような色合いで、互い違いに大きいのと小さいのが埋め込まれている。両隣にある大きな窓枠も同じ木材を使っている。それぞれが完成された配置であり、私の入り込む余地はない、と嘆くありふれた傘立てが、止まった乗用車のトランクの中から溜息をついて。


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