リッスン・トゥ・ハー

春子の日記はこちら

ルーチンワーク

2010-02-05 | 若者的詩作
いっそルーチンワーク
僕は明日座椅子の上で立ち上がる
それがルーチンワーク
すぐに叫ぶんだ君の名前を
じゅげむじゅげむごこうのすりきれすいぎょまかいじゃりすいぎょつかなんかほんわかほんわかほんわか

95億円の歩く男

2010-02-05 | リッスン・トゥ・ハー
誰がいうでもなくみんな知っていた歩く男が95億だということを。歩いているだけなのに、男の価値は95億。掃除や、洗濯、料理に裁縫など全くしないのに95億の男は、自分が95億だと気づいて何もかもあほらしくなったようだ。歩くのさえもやめてしまい、歩いていることが、歩く男が歩く男たる所以なのに、椅子に腰掛けている。椅子も椅子だ。歩く男だと知っていながら、座らせたまま。椅子は座られたなんぼだからそれもまた仕方がない。椅子はばつの悪い顔をしてあさってを向いた。歩く男は座るのにも飽きて立ち上がる。ようやく歩くのを再開するのかと思いきやタクシーを呼んでそれに乗って移動する。95億なんだからタクシーの一台や二台、わけないのはわかるが、どこにいくのかしらと追いかけると、くんじゃねえ、と激怒で石を放ってくる。すごい勢いで飛んでくる石は追ってる車にあたって、がつんがつん、音を上げてヘッコンでいく。そうなればこちらとて意地になり是が非でも歩く男の隠れ家を見つけなければ気が済まない。歩く男を乗せたタクシーは西麻布のある交差点で右折してハザードランプをともし、停車した。そこで歩く男は料金を支払い下りてくる。さあ歩くのか、と注目を浴びていると、男はその場で正座する。町の中、騒々しいまんなかで正座し目を閉じる。人ごみの中で男は静かに息をしながら、瞑想する。もしも自分が95億などではなく、40億ぐらいだったらどうだろうか。タクシーは必ず小型を呼ばなければならないし、今夜のおかずはコロッケ2つ。ソースの香ばしい匂い。男はそれはそれで楽しいかもしれないと思う。確かに楽しいかもしれない。

ガロン/図鑑

2010-02-05 | 若者的図鑑


僕の電波は何ガロン?

知らん、完全に意味ない。投げやりに投げかける疑問文。
ぼわんぼわん鳴っている中でつぶやく疑問文。
何の変哲もない疑問文ですが、阿呆なんじゃないだろうかという繰り返しが、次第に耳に残って困ります。
がーんがーん、とすでにそれは耳鳴りですから、危険ですから、残念!

廃墟でみすぼらしげな何かの機械の残骸があるとして、そいつが急に動き出した時の音、
そいつは動き出してすぐに止まって動き出してを繰り返しているのですが確実にこちらに向かっていて近づいている。
だんだんと怖くなってきてわたしは思わず逃げ出すのです。機械は狂喜し、さらに全力疾走で近づいてきてやがて。

そんな情景が浮かぶってものです。

気はいい奴なんだただ人よりちょっと金属質なだけなんだ。