夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

事故米の詐欺と無責任な人々

2008年09月18日 | Weblog
 昨日、出版社の自分の事しか考えない不誠実な社員に怒りをぶちまけた。そうしたら今朝はフジテレビで農水省の馬鹿役人の批判をしていた。被害者の会社の社長が自殺した。その社長の爪の垢を煎じて農水省の役人どもに飲ませたい。
 二、三日前の新聞に汚染米を使った業者の名前が公表されていた。私は何でこんな事をするのかと非常に不信感を持った。だって、中には知らずに、正常の米と騙されて使った業者も居る。それを一律に発表するとは無謀もいいとこだ。農水省が馬鹿であっても、新聞まで馬鹿が移ってしまっちゃ駄目じゃないか。
 結局、普段から何も勉強をしていない。特にお役人がそうだろう。江戸の川柳にあるじゃないか。「役人の子はにぎにぎをすぐ覚え」と。そしてそれだけで生きて行く。
 人間性が変わらないのは昔からずっと同じ。文化が発達して、ずるさが増した。
 本当に、どうしてこうした馬鹿な大臣を総理は任命しているのか。総理自身、何の勉強もしていない証拠ではないか。今回のリーマン・ブラザーズの破綻で、対処の出来る総理が果たしているのだろうか。今立候補している五人の中にそうした人物は居るのか。
 もちろん、総理一人で何事も処理せよ、などとは言わない。だからこそ、有能な人物を閣僚にするのではないのか。それがほとんど役人におんぶに抱っこ。そして土壇場で醜態をさらす。恥ずかしくはないのだろうか。そうだろうね。面の皮、厚いもの。そうした恥知らずの人間が大臣になりたがるんだろうね。

 今、庶民は懸命に働いている。それでもやっと食べて行けるだけの人々が大勢いる。かく言う私もその一人。だから身に染みて感じている。そして何事にも真剣に当たっている。物を買うのでも真剣。少しでも良い物を安く買いたい。
 農家が丹誠込めて作った農作物は徹底的に使いたい。漁師が海の上で格闘して獲った魚も頭から尻尾まで、食べられる所は全部食べたい。良心的な食品製造業者が作った食品も同じ。だから毎日何百万トンにも及ぶ食品が捨てられている事には怒りを覚える。製造業者、販売業者が捨てるのは、商売が読めていないからだ。余分に作り、余分に仕入れ過ぎている。消費者が捨てているのは、自分の事がまるで分かっていないからだ。食べられもしないのに買う。あるいは間抜けなリスのように、埋めた木の実の場所を忘れてしまう。ホント馬鹿だよね。
 みんな真剣になって自分の仕事に打ち込んでいると言うのに、のほほんと左うちわの人間が居る。経済的な事は言わない。だが、仕事には真剣に立ち向かえよ。それはあんたが神様から与えられた使命なんだよ。

 金儲けが生き甲斐、楽して暮らすのが生き甲斐、そうした人間が増えているからそうなるのだろう。死ぬまで働けなどと言うのではない。苦労をした末に楽が出来るのが当たり前だ。それが苦労をしても楽にならない。反対に苦労をまるでしようともしない人々が居る。それでは人間の道にもとるではないか。と言ったって馬の耳になんとやら。いや、そんな事を言ったら馬が怒る。
 我が家の犬はまだ二歳だが、人間の言葉がよく分かる。気持まで分かってしまう。だからうかつな事は言えないし、うっかりとした事も出来ない。朝、今日は夕方なにしてやろうと思ってるんだ、などと妻に言う。「なにして」は「散歩に連れて行って」なのだが、「さんぽ」の言葉は使えない。すぐに分かってしまうからだ。
 ところが、夕方になると、リードがしまってある所に行き、扉をひっかくのである。散歩は毎日ではないから、不定期で決して習慣にはなっていない。それなのに、朝の言葉をしっかりと覚えている。いや、言葉ではなく、朝の私の気持を覚えている。何事もすっかり読み取られてしまっているらしい。
 風呂が沸いて台所でお知らせのピーピーと言う音が鳴っている。するとすぐにやって来て、おじさん、風呂沸いたよ、と言う。風呂場に入って遊ぶのが大好きだから、今か今かと待っているのである。私がパソコンの電源を落として立ち上がると、一目散に風呂場に駆けて行く。

 犬だって飼い主の言葉や気持を真剣に読み取ろうとしている。それなのに、犬にも劣る人間どもが大勢存在している。確かに犬は飼い主に依存している。だが大勢の人間も他人に依存しなければ生きて行けない。同じではないか。しかし、人間はまるで自分一人で生きて行けるかの如く錯覚している。まあ、それはその人の自由だから他人が口を挟むような事ではない。だが、他人に迷惑を及ぼす事もある以上、そんな勝手は許されないのである。そうした人間は人里離れた所で別荘でも建てて住む事ですね。少なくとも、真剣になって生きている我々の前に姿を現さないで頂きたい。切にお願い申し上げます。