夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

プリンターとファックスの導入で失敗をしたらしい

2010年01月05日 | Weblog
 新しく入れた多機能の機械(インクジェット)で文書の印刷をした。カラーでA3まで使えて、プリンター、コピー、ファックス、スキャナーの複合機だ。印刷は文字だけのモノクロ印刷。新書判スタイルで作成した50ページ分の印刷に約40分も掛かった。データを読み込むのに時間が掛かるのだが、あまりにも掛かり過ぎだ。前からあるレーザープリンターでは4分で済んだ。新しい製品の価格は4分の1だから、その分性能が劣っているのは分かるが、掛かった時間は4倍ではなく10倍なのだ。
 時間が掛かった理由が分かった。書体はオープンタイプフォントを使っているのだが、書体の組み合わせを複雑にしたかららしい。と言うのは私はモリサワのリュウミンの書体が好きではない。無難な書体なので使っているが、全体に縦長で貧弱に見える。そして平仮名が好きではない。特に癖がある訳ではないのだが、何か、そつなく、と言う感じが好きになれない。特に「る」が嫌だ。
 現在、DTPの主流フォントになりつつあるのが、ヒラギノ明朝。ちょっといかついが、私は好きだ。ところが、かぎ括弧の長さが短くて気に入らない。そこでかぎ括弧を含む漢字はリュウミンにして、縦長を是正するために横幅を105%とし、仮名はヒラギノを使うと言う組み合わせにしたのである。
 それで、安物のプリンターは積んでいるメモリーが少ないので、その解析に時間が掛かるらしい。素直に単純な書体だけで組んだ物ではそんなに時間は掛からないのである。

 やっぱり、一つの機械で何もかも、と言うのは無理があるのだろう。ファックスを送るのにも相当な時間が掛かる。A4の60ページ分を、以前のファックスならそれこそ10分くらいで送れたのに、今度の機械では1時間も掛かった。先方は同じ条件なのだから、こちらの機械の性能のせいだろう。
 機械の進歩は著しいから、価格が安くなっても性能は落ちないだろうと高をくくっていたのが悪かった。安い物は安いだけの性能なのだろう。
 この機械を買う前にインターネットで性能に関する使っている人々の意見を色々と読んだ。そこには、時間が掛かり過ぎる、と言うような意見は無かったと思う。多分、大量に印刷したり、送信したりはしないのだろう。どうも、私の考えは甘かったようだ。ブランドで高くなっているのは別として、高い製品にはそれだけの品質の裏打ちがある。