夏木広介の日本語ワールド

駄目な日本語を斬る。いい加減な発言も斬る。文化、科学、芸能、政治、暮しと、目にした物は何でも。文句は過激なくらいがいい。

動物の赤ちゃんはなぜ可愛いのか

2011年05月24日 | 文化
 今、動物園は赤ちゃんラッシュらしい。自然界に餌が豊富になる季節だからだ。そしてなぜ動物の赤ちゃんは可愛らしいのか、と今朝のテレビが取り上げていた。
 その結果は、目が大きくて顔の下から3分の2の所にあり、鼻と口が小さいのだと言う。赤ちゃんはまだ食べたり、活動したりがそんなに活発ではないから、口や鼻が小さくても大丈夫なのだと言う。確かにそうなっている。でもこれは考え方が逆なのではないのか。
 動物の赤ちゃんが可愛いのは生まれてすぐに動きだし、その動作がまことにあどけない。体も小さい。そうしたすべてが可愛らしいと感じる。これはもう理屈抜きである。その赤ちゃんの顔を分析してみたら、上記のような結果になっていた、と言うような話なのではないだろうか。確かにそれは可愛らしさの要素ではあるが、それ以前に赤ちゃんの本来の可愛らしさがあるはずなのだ。そこから分析のような事が可愛らしさの理由だと言う事にもなる、といった話なのではないか。
 だから、大人の動物で顔の造作を赤ちゃん風にしてみれば分かると思う。それで果たして可愛いと感じる事が出来るだろうか。

 何だか鶏が先か卵が先かみたいな話になっているが、これは重要な事だと思う。それが先に挙げた「考え方が逆なのではないか」である。
 逆の発想をそうとは思わずにしている事が意外にも多々ある。結果が先行していて、その結果だけを見ると駄目な事でもすべてが良しとなってしまう。そしてその結果はたまたまなのであって、良しとされた条件が機能しているのではなかったりする。それが政治的な事や経済的な事でやられてしまうと、我々には大きなダメージとなるような事がある。
 赤ちゃんの可愛らしさは具体的に追究出来るから、やってみる価値はあると思う。