伊那人のサッカーぶろぐ

二十年来のアルゼンチンファンである筆者「Menotti」のサッカー観戦記。U12の少年サッカーも応援しています。

赤穂の終戦とアルゼンチンの危機

2017年10月09日 21時41分08秒 | ワールドサッカー
この3連休は、高校サッカー選手権の3回戦が行われるため、前日、雨の中、私Menottiは、
伊那に帰省していました。

土曜は、幸いにも雨は午前中で上がっていたので、試合の行われる14時には、
松本フットボールセンターは日も差してきて、暑いくらいです。

Menotti長男が所属する赤穂高校は、1回戦、強豪の中野西をPK戦の末、下し、2回戦は
我が母校の長野高専を3-0と退けて、3回戦に進んできました。そして3回戦の相手は
駒ヶ根ダービーと言ってもよい、駒ヶ根工業でした。

駒工と対戦するのに、わざわざ松本で?と思うのですが、仕方ありません。
駒工はシード校なので、3回戦からの登場になっているわけです。

ただ、駒工とは高校総体でも対戦し、同点、PK戦の末、勝っています。
しかし、その後、赤穂は3年生の何名かは引退し、選手権には残った3年生と、
2年、1年のチームで臨んでいました。

当然、3年は負けたらそこで高校サッカーは終わりとなってしまいます。
どこまで、この仲間とサッカーが続けられるか、そんな崖っぷちの戦いが続いていました。

ここ、松本フットボールセンターは、Menottiも長男も、いろんな思い出がU12の頃から
あり、それも良くないものが多い、相性の悪い場所です。全少長野県大会、チラベルト杯、
大きな公式大会では、勝ち抜くと、大概、ここのグランドか、近隣の芝グラウンドで、
試合が開催されます。

いつぞやの大会で南箕輪と対戦し、PK戦で長男が外した思い出が脳裏に甦り、一抹の
不安をおぼえたのも事実です。そしてそれが・・・。

試合は自分が見た限りでは、正直、赤穂のペースとは言い難い試合でした。
粘り強い守備で、相手の攻撃を何とかはじき返してはいましたが、如何せん、
セカンドボールをほとんど相手に拾われ、波状攻撃を食らっていました。

開始5分で先制され、苦しい時間が続き、同点に追いついて、こちらのペースになるかと
思われたのですが、追加点が取れず、このまままたPK戦かと思われた終盤に勝ち越し点を
献上してしまい、もうほとんどあきらめかけていたのですが、最後まで選手たちは
あきらめず、最後の最後で1点目も決めた赤穂の10番、K君が起死回生の同点弾を決めて
くれました。

そしてそのままPK戦へ・・・。メンタル的には赤穂有利と思ったのですが、PK戦は
一人目、二人目と赤穂が連続でGKにセーブされ、3人目は決めたのですが、相手は
3人とも決めていました。

4人目に登場はMenott長男でした。最初から嫌な予感はあったのですが、案の定、
甘いコース、スピードも中途半端なシュートで、GKにセーブされてしまい、
その時点で敗戦が決定しました。自分が外して高校サッカーが終了してしまった
ということもあったのか、その場で泣き崩れて、しばらく動けなくなっていました。

よくテレビで見たシーンです。ドイツでの中田ヒデのようでした。

後で長男に家で聞いたのですが、あれがもし、自分だけが外して負けたのであれば、
もっとえらいことになっていたと・・・。同じ3年の仲間が外していたので、
気持ち的には救われた部分もあったようです。

そして、PK戦の時に思ったのは、試合の中でMVP級の活躍だった、K君がPK戦で1番手と
なっていたのは、ちょっと可哀想な感じもしました。順番は決まっていたのかも
知れませんが、自分の認識では、試合の中で点を決めたり、活躍した選手は、PK戦で
決められないケースが結構あると思っていて、例えばW杯のアメリカ大会の時の
イタリア代表、ロベルト・バッジオのように・・・。(結果論かもしれないですが)

ほとんど負け試合と思った試合をPK戦まで持っていった殊勲の選手だったので、余計に
もったいないというか、残念でしたね。まあ、PK戦は運がほとんどということもあるし、
全員が良く頑張ってここまで来れたと思います。お疲れさまと言いたいですね。

駒工は来週、松本第一との対戦です。もちろん、かなりの強敵だと思いますが、赤穂の
分まで頑張ってもらいたいと思います。上伊那、そして南信の躍進を祈っています。


祈るといえば、ロシアW杯に向けた各地の予選ですが、アルゼンチンが大変な事態に
なっています。

南米予選は、いつも大変な激戦なんですが、メッシを擁するアルゼンチンが、最終戦を
残して、現在6位と、プレーオフ圏外に追いやられているのです。

最終戦で、4位、5位のコロンビア、ペルーが直接対決なので、アルゼンチンはエクアドルに
勝てば、プレーオフの5位以上に入れるのですが、エクアドルはアウェー戦、キトでの
対戦です。この高地での対戦は2800mという空気の薄い環境のため、アルゼンチンはこの
16年、キトでの勝利がないのです。

アルゼンチンは過去、W杯での優勝が2回、準優勝が3回という実績と、出場回数も、
ブラジル、ドイツ、イタリアに次いで、4位を誇る伝統国です。
そんなアルゼンチンがロシアW杯にでられず、メッシも、ディ・マリアも、ディバラも、
アグエロも、イグアインもロシアで見れないなんて、ちょっと考えたくもないことです。

試合は明日・・。放送はもちろんありませんが、ネットで朗報を祈りながら待つしかないですね。

とにかくW杯の本戦に出てくれれば、予選で苦労した方が、本戦で良い成績が残せることが
多いので、何とか頑張ってほしいです。

実際、南米予選で断トツ1位だった、2002年の日韓大会では、あっさりグループリーグで
姿を消してしまいました。(ビエルサ率いる魅力的なチームで、優勝の声もあったんですが・・)

メッシが、ロシアで有終の美を飾る姿を想像しながら、アルゼンチンの踏ん張りに期待します。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 近況、様々なサッカー | TOP | アルゼンチン、最終節でロシ... »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | ワールドサッカー