今年から参加できることとなった4年生の大会、マクドナルドカップですが、
TOP伊那にとっては最初から優勝候補の一角、アンテロープさんと同ブロックという
試練が待っていました。3チームのブロック総当たりで、2ブロックの1位チーム
同士が代表決定戦を争い、各会場から代表チームが選出されます。同ブロックの
もう1チームは松本清水さんで、会場の清水中のホームチームでもあります。
これまた厳しい条件です。しかし、新参チームはこれくらいの試練を乗り越えなければ
上は無いと言うことでしょう。選手達にも、その辺はよく言ってありました。
この日、今年一番の猛暑日で、松本市内は36度とのこと。乾いた土の上では
さらに暑さは増すことでしょう。会場には9時過ぎ頃着きましたが、すでにものすごい
暑さでした。おまけにこの大会は5,6年生と同じ、20分ハーフで戦うので、熱中症の
予防も必須となります。
まず、うちの試合の前に、アンテロープ対松本清水の試合を見ました。やはりアンテロープが
主導権を握り、特に右サイドから何度もチャンスを作っていました。鋭いセンタリングから
中央のFWがヘッドで合わせるシーンが見られ、その内、何本かは見事にゴールに突き刺さって
いました。ただ、清水もかなり頑張っていた印象で、思っていたよりも力の差は無いように
思えました。つまり、前情報があまりなかった清水も、決して侮れないチームと言うことが
わかったわけです。
うちの初戦は11:30からでした。前半開始直後は、ほぼ五分五分の滑り出し。この日、利き足を
ずっと負傷しているうちの10番、Y君のこともあって、布陣を少しいじって臨んでいました。
つまりいつもはCFにM君を置いているのですが、この日は右サイドにして、右から確実に突破を
図ろうという作戦です。結果的にはこの作戦は奏功したのですが、実は前半まだ5分くらいの
時間帯に、FKでY君が故障の右足で放ったトーキックのシュートが、うまくゴールに吸い込まれ、
あっさり均衡を破っていて、これでだいぶ気分的に楽に戦えたのではないかと思います。
右からのM君の崩しが効果的で、その後も順調に加点し、終わってみれば6-1の大差で
初戦をモノにしました。実力では点差ほど差はなかったと思いますが、相手は初戦に敗れ、
ほぼ上位進出の目がなく、モチベーション的にもきつかったのかも知れません。
こちらは体力的にもそれほど消耗したようには見えず、控えの選手達も短い時間ながら全員
出せたので、こちらとしてはまずまずの初戦ではありました。しかし、本当の難関は次戦です。
安心してしまわないように、もう一度ミーティングで気合いを入れ直しました。
さて、13時過ぎにアンテロープ戦が始まりました。やはり初戦とは違い、さらに先日、塩尻で
対戦したときのアンテロープとも違う感じでした。あの時と前の方の1,2人が違ったような・・。
左と真ん中に、相当速くて、テクニックもある選手がいました。うちは攻めより守りの方が
若干不安があるので、前半をなんとか凌ぎたいと思っていたのですが、思わぬ形で早々と
先制されてしまいました。ゴール前でY君の手にボールが当たり、もちろん故意ではないのですが、
PKを取られてしまいました。後から聞くと、微妙な判定ではあったようですが、始まったばかりで、
しかも精神的にダメージを受けやすいY君だったので、うちにとっては最悪の出だしとなりました。
その後、アンテロープのスピードと、強い当たりに苦しめられ、中盤の競り合いにことごとく敗れ、
頼みの右サイドは、身体の寄せに対抗するあまり、ファールを何度も取られ、相手のファールも
ありましたが、結局はスピードと技術で完全に抜き去ることはできなかったということです。
一番、感心したのは、DFの裏に飛び出す選手のスピードとタイミング、ペナルティエリア付近でも
綺麗につないでしっかり決める技術の高さでした。(もちろんアンテロープさんの・・・)
テレビ松本杯の圧勝ぶりや、うちも含めて大差の完封勝ちが多い理由がわかりました。
DFもスピードと強さを備えており、後半、何とか1点を取りに行きましたが、一歩及ばず、
最初のPK、途中でゴールキックミスの失点もありましたが、0-6という大差で完敗でした。
おそらくY君の足が完全な状態でも、アンテロープカップの時のような引き分けにさえ
できなかったでしょう。
戦術云々の前に、基本的なドリブルとパスワークから鍛え直さないとだめだな、と思いました。
後は体力の問題もありそうです。
ただ、Sコーチも言ってましたが、このチームと当たって、体験できたことは相当価値があったと
思います。今後の練習への取り組みにプラスになってくれることを願って、負けた悔しさは
我慢することにしました。
さて、もう一つの大会、上伊那3年生大会は次の日だったのですが、ご存じのように、
コパのアルゼンチン敗退、なでしこの奇跡の初優勝を見た後で、朝からすでに疲れが残る
展開でした。しかし、この大会はディフェンディングチャンピオンとして臨む大会。
恥ずかしい試合はもちろんできません。ところが・・・、箕輪の会場に着くと、うちの主力格の
R君が風邪で欠席との連絡。もう一人のFWも地区の行事で遅れるとあって、得点力に悩まされる
懸念が一気に高まりました。なぜ得点力を気にするかというと、この大会、4ブロックで1位のみが
準決勝に進み、2位は上がれません。ところが、ブロックは4チームで、試合は2試合。
当たらないチームがあるので、2勝で並ぶと、得失点差で1位が決まってしまうのです。
うちのブロックはまさにその典型、Bチームが二つ、うちと南箕輪さんが、Aチーム扱いで、対戦が
ありません。順当に行けば2勝しても今度は南箕輪との得失点争いになるわけです。
悪い予感は的中し、南箕輪さんは10-0,6-0の大差で2勝。うちも1試合目は7-0で、
最終戦、伊那少年Bとの試合、9点差以上で勝たないと上がれないことが決定しました。
2試合目はもう一人のFW、TK君が来たのですが、アップもそこそこに出たせいか、早々、軽い
熱中症ですぐ交代となってしまいました。試合はかなり押してはいたのですが、相手の必死の
守りもあって、なかなか点が入りません。前半は0-0で折り返しました。後半10点は
厳しい状況でしたが、勢いがつけばわかりません。選手達は必死に頑張りました。後半、
待望の先制点を挙げると、その後も攻め続けましたが、結局は点はこれだけ、1-0での勝利。
得失点差で南箕輪を上回ることができず、今年は準決勝にも進むことができませんでした。
この日の決勝はその南箕輪対Topstoneでした。両者譲らず、とても良い試合でしたが、
後半、見事なサイドチェンジからきっちり決めた南箕輪が先制。その後、ラッキーなバウンドの
ロングシュートで加点した南箕輪が、優勝を飾りました。Topstoneは残念でしたが、うちの
ブロックから抜けた南箕輪が優勝と言うことで、若干、面目は保てたかな、という感じでした。
マクドナルドもこのままアンテロープが優勝してくれれば、うちとしては良いかなと思うし、
逆にあのアンテロープに勝つチームが果たしてあるのか?この辺も興味深いところです。
夏の大会は、これからも続きます。本当に暑い夏になりそうです。