伊那人のサッカーぶろぐ

二十年来のアルゼンチンファンである筆者「Menotti」のサッカー観戦記。U12の少年サッカーも応援しています。

対東春近とtopstoneダービー

2011年04月18日 23時02分55秒 | 少年サッカー

例年に比べると1週間ほど遅くなっていますが、ようやく桜の季節となってきました。

上伊那6年生リーグも、もう中盤戦、そろそろ順位が気になってくる頃です。昨日は、会場が宮田に移って、初戦で東春近、2試合目が注目のtopstoneダービー、topstone対topstone伊那となっていました。

先週から体調が絶不調のMenottiでしたが、土曜日には何とか練習にも参加でき、走ることはまだできませんが、今回からベンチに入って、選手達にアドバイスしようと張り切っていました。

試合は午後からで、天気も良く、宮田のグランドは土埃が舞い上がるような様相でした。
この時期、花粉がひどいのと相まって、マスクが必須の状態です。グラウンド作りを始めていたtopstone関係者も、6年担当のSコーチを始め、マスクの人が目立ちます。

6年保護者のMコーチには、早速、プレッシャーに弱くて身体壊したらしいね的な軽口を飛ばされ、敢えて否定はしませんでしたが、実際の所、PTA会長のプレッシャーなんてのは、全然たいしたことはなくて、むしろそれと、地区の組長、区議会議員関係と、サッカーコーチの両立、という問題の方が大きくて、まあそれに、先々週からのインフルエンザ騒動が重なったという感じでしょうか。

チームの皆さんにもご心配かけましたが、どうにか復活できました。

さて、初戦の東春近ですが、自分の印象と、今までの戦いぶりから、それほどTOP伊那との差はないと思っていました。4年の頃から目立っていたトレセンの10番の子と比較的前の方にいる9番の子に気を付ければ、何とかなるのではないかと。

何より、現在まで東春近は、対戦相手の関係もありますが、未だ勝利がなく、引き分けがひとつあるだけです。勝つイメージがない状態のはずなので、そこにつけこむというと聞こえは悪いですが、そんな展開にできるのではないかと思いました。

試合が始まってみると、何となくは予想通りで、10番は11人制でいうとボランチの位置、少し引き気味のポジショニングでした。この大会、見ていると3バックのチームが多く、負けない試合に重点を置いているのかわかりませんが、結構同じような感じですね。
序盤から、左サイドからの良い展開が多く見られたのですが、さすがに相手の守備も集中していて、さらにこちらのシュートまでが遅くて、なかなか均衡が破れません。

CFがいまいち機能できず、4年のY君と交代しました。これは良い交代だと思いました。彼のパワフルな運動量と、思い切りの良い出だしとミドルシュートが一気に流れを変えてくれるものと期待したのです。しかし、Y君は先週のイエローカードの後遺症なのか、いつもの積極性とパワーが出ません。どこか遠慮がちで、前を向いても周りにパスを出す選手を探してばかりです。

相手の驚異は、やはり10番が持ち上がってきたときです。前半は2,3回、そういう危ない場面もありましたが、こちらの守備も集中して防ぎきりました。

0-0で前半を終わると、自分からの指示としては、左のスペースが大きく空いているので、中に入れる前に、縦にもっと勝負をかけ、えぐって上げるなり、早めにシュートで終わるなりしてみよう、と左の子にはいいました。後は全体にシュートが少ないので、ショート打てるときに持ちすぎず、早めに打っていこうと言いました。

後半、多少疲れも出たのか、相手が修正したのかも知れませんが、左サイドが使えなくなってしまいました。シュートも言った割には増えず、相変わらず持ちすぎてシュート前に潰されていました。
東春近も守った後、10番を中心に両サイドから攻撃を仕掛けていました。

そんな中、ペナルティエリアのわずか後ろ位で、一瞬、相手をフリーにした時、思い切りよく打たれたボールが、うちのGK、AY君の頭上を見事に抜き、ゴールに吸い込まれました。こちらがやりたかったゴールを、逆に決められた形です。

後半はその後もチャンスはあったのですが、前で点が入る感じは残念ながらしませんでした。

結果、0-1で惜しい星を落としてしまいました。

やはりシュートを打たなくては点は取れない。当たり前の事ですが、それが実感でした。

次戦はいよいよTopstone戦というのに、弾みを付けるどころか、トーンダウンしてしまいました。しかし、子供は立ち直りが早いというか、開き直るというか、大人の思っているほど引きずることはなかったようです。今年の6年は特に宮田と伊那は仲が良いようで、そのせいもあって、今までのように宮田に対しての苦手意識がないようです。宮田にしても、伊那には負けないし負けたくないと思っていると同様、伊那も今年は何としても宮田を食ってやるぞ、という野心に燃えていました。

宮田が連続試合というのも、多少有利に働くのかなと思っていました。
試合前は、とにかく東春近戦の反省として、打てるときに早めにシュートを打つ。K&Y兄弟には、特に東春近にやられたシュートをこっちが決めてやれと、ミドルを意識して打って行けと言いました。ドリブルで抜いて打とうと思っても、宮田のしつこい守りに捕まるだけだから、遠目からでも打つことと、サイドからしっかり崩して中で合わせる、これが重要だと思っていました。

前半のK君の先取点、後半の左サイドを深くえぐってからの、ゴール前のセンタリングに兄弟のアシスト&ゴール。正に思っていた通りの得点に、こっちも身震いするくらいでした。

ディフェンスは、若干ズルズル下がる悪い癖が出たものの、それ以外は集中を途切らせず、しっかり攻撃を遅らせ、良く相手のドリブルをカットしていました。

後半の終わり頃は、全体的に足が止まり始め、マークが外れた所をセンタリングから押し込まれて1点を失いましたが、どうにかこうにかその1点で守りきり、ダービーでの歴史的勝利の笛を聞きました。

TOP伊那の歴史で、初の快挙です。(トップチーム公式戦)

その後、この話は結構盛り上がって、保護者やコーチの間でも話題になったのですが、正直、個人的にはうちと宮田、東春近の3チームは、ほぼ同じ位の実力だと思っていて、どこが勝ってもおかしくない状況だったと思います。
実際、今回の結果も三竦みとなっていて、故に初戦の東春近戦に負けたのは大きいと思うわけです。

Topstoneに勝ってお祝いだとか言う声も聞かれましたが、所詮はこの日1勝1敗で、順位を落としているわけだし、この後の試合で、すべて勝ちきる自信を付けてくれたなら、良いことだと思いますし、そうであってほしいですね。

ともあれ、全員でTopstoneに勝ちきった選手達にはおめでとうと言っておきました。

 

 

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上伊那6年生リーグ

2011年04月10日 18時08分52秒 | 少年サッカー

上伊那6年生リーグは、先週の日曜に開幕しました。

topstone伊那はいつものように、飯島の柏木グランドでの試合が多いのですが、先週は家庭の事情で見に行くことが出来ませんでした。ただ、幸い初戦は高遠に、大量15点を奪っての快勝だったようで、その後の南箕輪Bには惜敗したみたいですが、Bチームの試合は順位に関係ないので、一日目を終わって、1勝0敗と、まずは幸先良いスタートを切ったのでした。

そして今日は2日目、駒ヶ根戦と、飯島戦があります。いずれも1日目に2試合ずつやって、負けのないチームです。特に飯島は2勝して暫定1位です。序盤の正念場と言えるでしょう。初戦の駒ヶ根に勝利して、弾みをつけ、飯島に勝って、一気に上位を狙いたいところです。

しかしそんな時、Menottiは先週からの胃痛が治らず、内視鏡検査の結果、軽く十二指腸潰瘍とか言われてしまい、日曜になっても腹部鈍痛が引かない状態でした。

とはいえ、先週も行けなかったし、是非ともこの目で試合も見たいし・・・。自分の見ている4年生も何人か呼ばれているし、Menotti息子も出ることだし・・・。とりあえずビデオムービーの用意をして、何とか試合には間に合うように、車を飯島に走らせました。

現地に着いてムービーをセットするとすぐに試合は始まりました。

今年から全日本やチラベルトなど、全国的な8人制への移行に沿って、この6年生リーグも8人制での試合となります。交替も自由なフットサル方式です。これが各々のチームにどのように影響するのか・・・。一刻も早くこの目で見ておきたい、そんな気持ちでした。

8人制と言えば、自分が担当する3,4年生は今までもずっと8人制だったので、よりなじみの深いものでもあります。以前も何度か書きましたが、Menottiの推奨しているフォーメーションは、3-1-3なのです。この日、見たtop伊那の布陣も3-1-3という感じになっていたと思います。通常だとセンターバックにMenotti息子が入るのですが、今日は右トップ。朝、行く前から今日は点を取ってやると言う気持ちがあったように思います。

駒ヶ根との初戦、序盤からtop伊那は左からの崩しが効果的で、中央のK君との連携で、次々と良い形を作っていました。何回かのシュートが外れ、右も良いチャンスになる場面もあり、何となくゴールの予感がしてきました。時折、カウンターから抜け出されたりして逆に危ない場面もあったのですが、そこはどうにか防いでいました。そんな前半8分、左からT君がうまく崩したボールを真ん中から右へ繋ぎ、右でボールを受けたMenotti息子が、落ち着いてゴールの左へ突き刺しました。

相手も左と中央をケアしていたために、右が空いており、うまくパスを繋げた綺麗なゴールでした。パスを中央で繋いだのはK君だったように見えましたが、違っていたらごめんなさい。遠くてよく見えなかったのですが、ああいうタイミングでMenotti息子にパスを出すのはK君しかいないと思ったのです。

その後も良い感じでの攻めが続いていたのですが、こちらのディフェンスの裏に抜け出されるケースが多いのには、少し不安がよぎりました。GKのTK君は、以前Menottiは飛び出しと反応の良さでGKを薦めていたのですが、最近はあまりやっていなくて、そこもちょっと不安でした。

しかしそういう不安はだいたい当たってしまうもので、TK君の持ち蹴りのミスから、そのボールにうまく相手が身体を入れて奪い、あっさり前半のうちに同点にされてしまいました。

きっかけは確かに持ち蹴りがミスになってしまったことですが、その前に攻めこまれたこと、ゴールに近い位置に落ちたボールに、いち早く反応してクリアできなかったフィールドの選手にも、もちろん責任はあるでしょう。

前半は1-1で終わり、後半に入りました。

後半、流れは未だtop伊那にあり、開始早々、何度かのビッグチャンスがありました。しかしそれを逃してしまったのが流れを持って行かれた原因かも知れません。前半から何度かやられたカウンターから、必死で守るためのスライディングタックルかと思えたプレーでしたが、非情にも主審はPKのコール。落ち着いて決められ、勝ち越しされてしまいました。

時間はまだたっぷりあり、その後も何度も同点のチャンスはあったのですが、こちらの焦りと、相手の必死の守り、この二つの影響か、ついに同点弾は生まれないまま、終了のホイッスルを聞きました。

内容では上回る惜敗に、ショックは大きかったかも知れません。でもしっかり切り替えて飯島と対戦して欲しいと思いました。

飯島戦も序盤は、一進一退の攻防が続き、我慢比べのような様相でした。ただ、飯島は前の方に、個人技が豊富な、しかも前に相手を抜き去ってシュートまで持っていける選手が、2,3人いました。この試合、センターバックにMenotti息子は戻っていたのですが、両サイドバックが小兵でそれほど俊足ではないタイプだったので、どこから抜かれてもかなり心配な気がしました。

先取点も、追加点も、こちらのDFを翻弄して、うまさを見せつけたゴールだったと思います。GKも必死で反応して頑張っていましたが、点を追加されるごとに、フィールドの選手が集中を切らしていってしまい、終わってみれば0-9という大差での敗戦でした。先週の15-0の逆のような感じだったのではないでしょうか。大量失点するのは、多分にメンタルな部分の影響が関係していると思います。そういうところをしっかり立て直す、精神的支柱となれるキャプテンが必要ではないかと思いました。

結局、本日は2敗に終わり、一歩後退となってしまいましたが、まだリーグは続きます。得失点ではまだ貯金もあることですし、気持ちを切り替えて次週も頑張りましょう。


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千両役者

2011年04月01日 23時06分03秒 | ワールドサッカー

決めたのはカズ、三浦カズ・・・。(この言い回し、わかる人にはわかると思います。某監督への皮肉です。フランスでカズを見たかった・・・)

前回のエントリーで、Menottiが試合前に熱望したゴール後のカズダンス。

2点をリードされた後半、トゥーリオのヘッドからの落としにいち早く反応したカズが、ショートバウンドの上がりはなを、今だったらさながらメッシのように・・・。

GKの動きを見切るかのように広げた手の上をうまく抜くと、ボールはいとも簡単にネットに吸い込まれました。

カズがゴール裏にダッシュした時には、もう涙が溢れてきました。そしてセレソンのような黄色のユニフォームが、力強く舞い、定番の左手股間タッチ抜きで、右手のみ、その分、より堂々と突き上げられました。

本当に久々に見たカズダンス!本当にカズの全盛期を彷彿とさせるような、ワンチャンスを決めきるゴールでした。

カズの決定力。それは当時から見る者を魅了してきました。カズ以降、いろんなFWが現れましたが、いつも日本代表につきまとった言葉は「決定力不足」でした。

カズは本当にここぞと言うときに決めてきたのです。

あの試合後、子供たちの感想を聞いたら、「まあ、あれは決めなきゃだめでしょ」そんな感じでした。確かに現役の代表FWならそうかも知れません。でも44歳の、J2ですらフル出場が厳しい選手です。そして未だに代表をあきらめていないと言います。

あきらめない心。「被災した人達に届いたと思います」とカズは言っていましたが、昔からカズを見てきた人であれば、必ず届いたと思います。

それにしても、Menottiの予言はほぼ的中ですね。俊輔のアシストではなかったけど、涙ものの感動を日本全土に与えるようなファインゴールと、カズダンスでした。

後半、カズが出てきて、最初のうちこそなかなかボールに触れない時間が続いたのですが、次第にボールにさわる回数が増え、俊輔らもカズに回しているのがわかりました。そしてダイレクトで何本か繋いだりして、あれ?これ、まじでいけるんじゃない?と思った矢先の出来事でした。

ザッケローニの試合後のインタビューも粋でしたね。「ゴールを決められてうれしかったのは初めてだ」

ワールドカップに一度も出たことのない、日本の元代表選手に、最大限の敬意を払っているようでした。カズが日本でキングと呼ばれていることを知っていたのでしょうか。

試合の内容については特に多くは書きませんが、ザックJAPANの3-4-3が見られたことも収穫の一つでした。そしてそれも比較的成功していたように見えました。特にサイドの選手はほぼこれで行けそうな雰囲気ですね。ちょっと不満はセンターFWかな。やはりビアホフみたいなでっかいストライカーが欲しいところでしょうか。

個人的にはザックの3-4-3のセンターFWには、平山相太がいいんじゃないかと思っています。この希望というか予言も、当たってくれると良いんですが。

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