例年に比べると1週間ほど遅くなっていますが、ようやく桜の季節となってきました。
上伊那6年生リーグも、もう中盤戦、そろそろ順位が気になってくる頃です。昨日は、会場が宮田に移って、初戦で東春近、2試合目が注目のtopstoneダービー、topstone対topstone伊那となっていました。
先週から体調が絶不調のMenottiでしたが、土曜日には何とか練習にも参加でき、走ることはまだできませんが、今回からベンチに入って、選手達にアドバイスしようと張り切っていました。
試合は午後からで、天気も良く、宮田のグランドは土埃が舞い上がるような様相でした。
この時期、花粉がひどいのと相まって、マスクが必須の状態です。グラウンド作りを始めていたtopstone関係者も、6年担当のSコーチを始め、マスクの人が目立ちます。
6年保護者のMコーチには、早速、プレッシャーに弱くて身体壊したらしいね的な軽口を飛ばされ、敢えて否定はしませんでしたが、実際の所、PTA会長のプレッシャーなんてのは、全然たいしたことはなくて、むしろそれと、地区の組長、区議会議員関係と、サッカーコーチの両立、という問題の方が大きくて、まあそれに、先々週からのインフルエンザ騒動が重なったという感じでしょうか。
チームの皆さんにもご心配かけましたが、どうにか復活できました。
さて、初戦の東春近ですが、自分の印象と、今までの戦いぶりから、それほどTOP伊那との差はないと思っていました。4年の頃から目立っていたトレセンの10番の子と比較的前の方にいる9番の子に気を付ければ、何とかなるのではないかと。
何より、現在まで東春近は、対戦相手の関係もありますが、未だ勝利がなく、引き分けがひとつあるだけです。勝つイメージがない状態のはずなので、そこにつけこむというと聞こえは悪いですが、そんな展開にできるのではないかと思いました。
試合が始まってみると、何となくは予想通りで、10番は11人制でいうとボランチの位置、少し引き気味のポジショニングでした。この大会、見ていると3バックのチームが多く、負けない試合に重点を置いているのかわかりませんが、結構同じような感じですね。
序盤から、左サイドからの良い展開が多く見られたのですが、さすがに相手の守備も集中していて、さらにこちらのシュートまでが遅くて、なかなか均衡が破れません。
CFがいまいち機能できず、4年のY君と交代しました。これは良い交代だと思いました。彼のパワフルな運動量と、思い切りの良い出だしとミドルシュートが一気に流れを変えてくれるものと期待したのです。しかし、Y君は先週のイエローカードの後遺症なのか、いつもの積極性とパワーが出ません。どこか遠慮がちで、前を向いても周りにパスを出す選手を探してばかりです。
相手の驚異は、やはり10番が持ち上がってきたときです。前半は2,3回、そういう危ない場面もありましたが、こちらの守備も集中して防ぎきりました。
0-0で前半を終わると、自分からの指示としては、左のスペースが大きく空いているので、中に入れる前に、縦にもっと勝負をかけ、えぐって上げるなり、早めにシュートで終わるなりしてみよう、と左の子にはいいました。後は全体にシュートが少ないので、ショート打てるときに持ちすぎず、早めに打っていこうと言いました。
後半、多少疲れも出たのか、相手が修正したのかも知れませんが、左サイドが使えなくなってしまいました。シュートも言った割には増えず、相変わらず持ちすぎてシュート前に潰されていました。
東春近も守った後、10番を中心に両サイドから攻撃を仕掛けていました。
そんな中、ペナルティエリアのわずか後ろ位で、一瞬、相手をフリーにした時、思い切りよく打たれたボールが、うちのGK、AY君の頭上を見事に抜き、ゴールに吸い込まれました。こちらがやりたかったゴールを、逆に決められた形です。
後半はその後もチャンスはあったのですが、前で点が入る感じは残念ながらしませんでした。
結果、0-1で惜しい星を落としてしまいました。
やはりシュートを打たなくては点は取れない。当たり前の事ですが、それが実感でした。
次戦はいよいよTopstone戦というのに、弾みを付けるどころか、トーンダウンしてしまいました。しかし、子供は立ち直りが早いというか、開き直るというか、大人の思っているほど引きずることはなかったようです。今年の6年は特に宮田と伊那は仲が良いようで、そのせいもあって、今までのように宮田に対しての苦手意識がないようです。宮田にしても、伊那には負けないし負けたくないと思っていると同様、伊那も今年は何としても宮田を食ってやるぞ、という野心に燃えていました。
宮田が連続試合というのも、多少有利に働くのかなと思っていました。
試合前は、とにかく東春近戦の反省として、打てるときに早めにシュートを打つ。K&Y兄弟には、特に東春近にやられたシュートをこっちが決めてやれと、ミドルを意識して打って行けと言いました。ドリブルで抜いて打とうと思っても、宮田のしつこい守りに捕まるだけだから、遠目からでも打つことと、サイドからしっかり崩して中で合わせる、これが重要だと思っていました。
前半のK君の先取点、後半の左サイドを深くえぐってからの、ゴール前のセンタリングに兄弟のアシスト&ゴール。正に思っていた通りの得点に、こっちも身震いするくらいでした。
ディフェンスは、若干ズルズル下がる悪い癖が出たものの、それ以外は集中を途切らせず、しっかり攻撃を遅らせ、良く相手のドリブルをカットしていました。
後半の終わり頃は、全体的に足が止まり始め、マークが外れた所をセンタリングから押し込まれて1点を失いましたが、どうにかこうにかその1点で守りきり、ダービーでの歴史的勝利の笛を聞きました。
TOP伊那の歴史で、初の快挙です。(トップチーム公式戦)
その後、この話は結構盛り上がって、保護者やコーチの間でも話題になったのですが、正直、個人的にはうちと宮田、東春近の3チームは、ほぼ同じ位の実力だと思っていて、どこが勝ってもおかしくない状況だったと思います。
実際、今回の結果も三竦みとなっていて、故に初戦の東春近戦に負けたのは大きいと思うわけです。
Topstoneに勝ってお祝いだとか言う声も聞かれましたが、所詮はこの日1勝1敗で、順位を落としているわけだし、この後の試合で、すべて勝ちきる自信を付けてくれたなら、良いことだと思いますし、そうであってほしいですね。
ともあれ、全員でTopstoneに勝ちきった選手達にはおめでとうと言っておきました。