伊那人のサッカーぶろぐ

二十年来のアルゼンチンファンである筆者「Menotti」のサッカー観戦記。U12の少年サッカーも応援しています。

最後の大会、最後の試合

2014年03月25日 19時34分53秒 | 少年サッカー
先週の土曜日、現在の6年生、TOP伊那での最後の大会となる高遠杯が、行われました。
昨年の年末から、急遽、6年生も担当することになり、正直なところ、4,5,6年
全部となると人数も多いし、冬の間は体育館での練習がメインになるので、いろいろと
大変でした。6年の事はだいたいわかってはいたものの、難しいチームと言うことは
確かで、ただ、この高遠杯を目指して頑張るんだと、いつも言ってきました。

選手達は、当時は実感もなく、まだ1ヶ月以上も先じゃん、などと言ってましたが、
一月を切って、前の週に飯田で練習試合を組んだ頃から、ようやく意識してきた位です。

高遠杯の後にちょうどチームの修了式(卒団式)があって、その時にも触れたのですが、
この学年は、Menottiが担当していた3年の時にTOP伊那としては初めて上伊那3年生
大会を制し、将来有望なチームと言われてきました。その後、県トレにも進んだM君、
N君兄弟が軽井沢に移籍し、何人かがやめたりしながら、昨年6年としての成績は、
全少、チラベルト、共に1回戦敗退。上伊那での成績も振るわず、CATV杯も予選敗退。

個人ではポテンシャルが高いと言われ続けてのこの結果です。

昨年末、このチームを任されてからは、4,5年もいるので難しいながらも、原点に
戻って、走力の強化、体幹、その後ドリブル塾をメインにやってきました。

1ヶ月前からはポジションをある程度決めた上での連携、最後はロングシュートの意識付け、
くさびからの戻しに走り込んでのシュートなどをやりました。

飯田でのテストマッチでは格上の相手に、とても良い準備ができたと思いました。
連続での25分ハーフの試合に、へばった選手もいましたが、これがなければ、本番で
あれだけの試合はできなかったと思います。

さて、この高遠杯ですが、今回は3チーム総当たりで予選ブロックを戦い、4ブロックの
1位のみが準決勝へと進みます。ブロックの3チームがどこになるかと、試合順が問題で、
2チームは連続試合となります。第一、第三試合になるのがベストですが、初戦、第二
となるのが一番厳しいのかも知れません。うちはまさにそれでした。朝一の試合が
苦手と言いながら、初戦の相手は優勝候補の一角、南箕輪でした。この年の南箕輪は
圧倒的な強さはないものの、毎年、しっかりしたチームを作ってくる所だし、スタミナも
十分で、もしかすると一番嫌な所と、しかも朝一初戦で当たったのかも知れません。

しかし、うちの目標は優勝ですから、どこが来ても勝つしかないのです。前日、CATV杯
で、南箕輪にTOPSTONEが勝った試合をDVDで鑑賞し、対策を練りました。

高遠杯での戦略は、どのチームも知っての通りです。大人用のゴール、この時期の
グランドの悪さ。今年は2,3日前に雨が降り、さらに悪条件でした。

その中でシンプルなサッカーをして、ロングシュートを狙っていく・・・。はずでした。
が、南箕輪戦が始まってみると、両チームともロングシュートどころか、シュートまでも
いけない状況でした。こちらも守備は集中していました。中盤要のY君の動きが悪いのが
気になりましたが・・・。

序盤、一瞬の守備のミスを突かれ、相手FWの突破を許してしまい、それをうまく流し
込まれ、先制されました。ただ、流れはこちらに来ていて、ほとんど相手陣内で試合は
進んでいます。この流れのうちに同点に追いつきたい。そんな時間が長く感じました。

結局前半は0-1で折り返しましたが、この流れをそのままに、早く同点にしようと、
メンバーを変えずに後半へと突入しました。

幸い後半もこちらのペースで入り、CKからこの日、左のMFをやっていたキャプテンのJ君
が押し込み、後半早々に待望の同点弾です。

この勢いで逆転までしたいところでした。ところがY君の運動量はさらに落ちたように
見え、中盤でのポゼションができません。ロングシュートも影をひそめ、打ってもGK
正面が何度か続きました。朝、膝が痛いとか頭が痛いとか言ってたのが、泣き言かと
思ったのですが、本当に膝が痛いのかと思ってしまいました。ハーフタイムには特に
できないほど痛いわけでは無いとの事でしたが・・・。

そんな中、Y君のクリアと思われるキックが当たりそこね、回転がかかって相手FWへの
スルーパスになってしまいました。慌ててGKも飛び出してかわされ、無人のゴールに
逆転ゴールを流し込まれました。

この時点でまだ時間はあったと思うのですが、チームの要のミスに、本人だけでなく、
周りも動揺の色を隠せず、本人もそこから必死で頑張っていましたが、前のめりに
なったところを、最後の最後に突かれ、1-3となり、初戦でほぼ、夢は絶たれて
しまいました。

続けて第二戦は喬木アレグリとの対戦です。このチームとは一昨年、下伊那フェスで
対戦し、負けた記憶があります。確かこの時、たまたまMenottiが連れて行ったので。

初戦でドロドロのピッチで消耗し、続けての第二戦、心配していたのですが、意外にも
良い動きで、むしろ相手がドロピッチに慣れていない分、こちらが支配していました。

早々と先制すると、押し気味に進んで追加点。Y君のミドルもようやく出て、前半で
ほぼ試合は決まってしまいました。後半も攻撃の手を緩めず、結局、11-0(多分)で
勝ちました。初戦で出せなかったメンバーも全員出せて、最後の試合は気分良く終われた
のではないかと思います。個人的にはこの日のMVPは3人。右サイドの二人、DFの
H君、MFのT君、そして左MFのJ君ですね。

これで2試合終わって1勝1敗となりましたが、実はまだ終わったわけではありません。
第三戦、南箕輪VS喬木で、喬木が僅差で勝って三つどもえとなり、得失点差になれば、
うちが準決勝に進める可能性もあるわけです。まあ、普通に考えると無理なのですが、
試合を見ていると、なんと喬木が先制、さらに追加とリードしているではないですか?

どうやら南箕輪は控え選手を出しているようです。余裕というか、何というか・・・。
それで前半、4-0で喬木がリードしています。このまま行けばうちが上がれる!?

子供たちも騒ぎ始めていました。
後半はやはり南箕輪はベストメンバーを出してきました。前の選手のテクニックと
スピードでまず一点返すと、じりじりと加点して迫っていきます。10分残して、
かろうじて喬木が1点リードだったのですが、程なくついに同点とされ、このまま
引き分けではダメなのです。ここから喬木は粘って頑張り、ただ勝ち越しはできずに、
結果引き分けとなりました。1点に泣いた、と言うか、その前にうちが勝てないのが
問題なので・・・。一時の夢物語でしたね。

こうしてこのブロック1位は南箕輪、準決勝ではなんと、TOPSTONEとの対戦です。
南箕輪はCATVのリベンジもあるでしょう。喬木戦で主力を半分温存したアドバンテージは
あまり関係ないでしょうが、やはり、南箕輪は全員が集中していたように感じました。

先取点は南箕輪、前半にTOPSTONEもすかさず同点に追いつき、なおも攻め続けます。
中盤には先日、南粕谷にも行っていたM君。右サイドはいつものFY君。前線にCATVでも
得点していたT君など、TOPSTONEはベストなメンバーだったと思います。何度もゴールに
迫っていました。ただ、ピッチは相変わらず悪かったので、パスワークや個人技は
あまり見せられなかったと思います。後半、一進一退の中で、南箕輪が勝ち越すと、
その後、怒濤の攻撃を、全員の必死の守りで凌ぎ、南箕輪が2-1で勝ちました。

もう片方の準決勝は東春近と伊那少年。いつものような顔ぶれですが、ここは優勝候補
、諏訪を破った伊那少年がその勢いもあってか、東春近を破ったようでした。

決勝は修了式の関係で見れませんでしたが、聞いた話しで、南箕輪が優勝したそうです。
おめでとうございます。

自分としては、何とか最後にTOP伊那としての誇りを取り戻すために、結果が欲しかったの
ですが、及びませんでした。自分も含め、すべてで力不足ということでしょう。
もっと分析して、何が足りないのか考えて、次に進んでいきたいと思います。

6年生はこれからもサッカー人生は続きます。やめる人もいるようですが、まだまだ先は
長いし、自分の道を突き進んでもらいたいですね。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする