1年の中で、Menottiの監督としてのお仕事を一番意識させてくれる大会の一つが、
昨日の日曜日に開催された、TOPSTONEのママさんサッカー大会です。
TOP伊那として初めて参加した一昨年の低学年で、よもやの初優勝を達成してしまい、
初めて味わった優勝監督というよりも、なかなか動きづらい身体ながらも自分の
指示を忠実に守ろうとしてくれるママさん達に感動したことを憶えています。
伊那の場合は特に、出場してくれる選手集めと、チーム分けが重要な仕事となります。
Tコーチの号令の元、何週間か前から練習をさせてもらっているわけですが、
宮田開催と言うこともあり、伊那からの参加者はごくわずかです。当日ぶっつけ本番
という選手も多く、まずはケガをしないように、というところから入ります。
今年もやっとの事で2チームできそうな状況でしたが、遅れてくる選手もいて、
集合時間にはまだ人が足りません。そして当然チーム分けも未定。一応、
高学年、低学年にはなっているものの、兄弟で入っているママさんが多く、
まずはチーム分けで悩んでしまいました。
最初は、前日土曜日の上新田グランドで、3年生相手に練習試合した4名の
ママさんで1チームにしようかと思ったのですが、高低学年に分けると、そういう
感じでもないし、初めての人もいてバランス良くした方がいいのかなど・・・。
一昨年の優勝メンバーもいるし、3年生担当だから低学年の方を担当しようかなー、
なんて低学年の後ろにいたら、どこからか自分の嫁含め、高学年を見てもらいたいなー、
なんて声が聞こえてきたので、うーん、じゃあ、低学年はAコーチに任せて、Menottiは、
高学年を担当することになったのです。
予選リーグの初戦は、宮田5年生が相手でした。我々のグループは5年Mコーチ率いる
5年生チーム、Kコーチの3年生チームと強豪揃いでした。予選2試合で3年生チームとは
当たりませんでしたが、2年生チームもかなり強く、結果的には2勝で1位通過したのですが、
なかなか楽に勝てる試合はありませんでした。
今回、うちのチームのニューフェイスは、4年M君のおかあさん。M君はスピード溢れる右サイド
として、高学年に混じって売り出し中の選手です。でもおかあさんのサッカーは初めてだし、
とりあえず様子を見る意味で、DFからお願いしました。
ところが、このMさん(おかあさんもMさん)の出来が今日のうちのチームの鍵を握っていたような気がします。初めてとは思えないDFとしての危険予知と寄せの早さで、相手選手の突破を許しません。そして時折見せる効果的な上がり。
そうです。TOP伊那の高学年は、決勝トーナメントも2勝(準決勝はPK戦)して、あれよと言う間に、優勝してしまったのです。私としては低学年に続いて2年ぶり2度目になるわけですが、高学年は初優勝です。
まさかこのチームでここまでこれるとは思っていなかったのですが、決勝トーナメントに進んだ頃から、6年生のT君のおかあさん(通称、姉さん)の最後の大会ということで、是非とも姉さんにメダルを・・・、と一丸となって頑張ってくれたようです。
うちのポイントゲッターのK君のおかあさんは、プレースタイルもK君とよく似ていて、前半は身体も切れてフェイントを見せたり、切り返したり、強豪相手に得点を重ねてくれました。後半は多少息切れしましたが、去年の教訓でGKになってもらったり、GKとしても良い反応をしていましたね。
T君のおかあさんはこれまた子供に似て、長い手足で必死にボールを追ってくれました。トップで張ってもらう役目をお願いしましたが、前線からのディフェンスも頑張っていました。
そして唯一の6年生T君のおかあさん、姉さん。以前はGKをやってくれましたが、今回は前で何とか点を取ってもらおうと送り出しました。得点はできませんでしたが、良く動いてボールをもらってくれました。
Menotti嫁は、自分の身内なので書きにくいのですが、いつもながらの体育会系、声を出してチームを鼓舞していました。気合のあまり、つい昔の回転レシーブが飛び出していましたが・・・。
終わってみれば、全勝、無失点での優勝、素晴らしいことだと思います。子供たちに是非見てもらいたかったですね。(決勝の最後に、キックインから初失点か!というシーンもありましたが・・・。)
勝ち負けはともかく、おかあさん達が実際に子供が頑張っているサッカーに触れると言うことはとても良いことだと思います。守備にしっかり戻れと言っても、自分は戻れなかったり、力んでシュートを外したり、言うのは簡単だけど、自分でやると難しさもわかるでしょう。
そして、一昨年と変わったと感じられたのは、昔のようにTOP伊那がお客様のように、若干、疎外感を持ってやっていたのが、今年はもうだいぶ宮田のおかあさん達とも顔見知りが増えて、試合の前後や合間にも、仲良く談笑している姿が見られたと言うことです。今後も、このようなイベントや、試合などを通じて、伊那も宮田も協力してできれば良いと思いました。
今後は伊那も、もう少しチームを増やして、学年で1チーム目指して参加できたらいいなと思います。