霧島家日誌

もう何が何だかわからないよろず日誌だ。

ドミナント

2007年03月08日 23時57分10秒 | アニメ、ゲーム、映画等
(今回はアーマード・コア ラストレイヴンのネタバレ話であるから注意されたい)




何か昨日の記事を見ようと思ったら、載っておらぬ。確かに投稿したつもりだったのだが。…ふむ。久しぶりに投稿に失敗したらしいな。ここのところ一回も失敗しておらなんだから確認してなかった。そんな訳で今日はガンダム無双のレビューはスルーである。昨日書いたからな。消えたけど。

さて、ここのところガンダム無双はやっておらん。先日ジャックの話をしたのと、2chACwikiのMAD保管庫の『RAVEN PHANTOM』なる動画を見てしまったせいで旧ACがやりたくなり、ラストレイヴンをやっておる。

これもPS3のお陰だ。ラストレイヴンはローディング周りの性能が絶望的に酷いACシリーズ(と言うかフロムソフトウェア製ゲーム)の中でも1、2を争う絶望的なローディング性能であり、PS3の処理速度が無かったら既に5回はPS2を殴っておるところである。

何せミッション失敗(ゲームオーバー)からリトライ画面に行くまでにミッション開始時ぐらいのロードがあるからな。大体のロードの流れとしては、

ゲーム開始(ロードゲーム)→ロード→ガレージ画面→ミッション選択→ロード→ミッション実行→ロード→ガレージorリトライ画面(リトライ選択時→ロード→ガレージ)

という感じで、全てのロードが等しく気の遠くなる長さな為、PS2でやった当時は全ミッションをやり遂げる事など思いもよらなかった。つうか、PS2メモカからデータ消えてた。余程キレたらしいな。


んで実際やってみて、取り敢えず、最終侵攻☆レビヤたんルートとジャック討伐ルートをクリアし、現在エヴァンジェ隊長と殴り合い宇宙中である。隊長強いよ隊長。

ところで今回やるにあたって、どういうストーリーなのかネットで調べてみた。以前やった際はどういう話かさっぱりだったからな。やった当時わかった事と言えば、

・ネクサスの続編(半年後)
・ネクサスラストの『旧世界の遺産』特攻兵器で世界が壊滅
・ゲーム開始時点で生き残ったレイヴンは22人のみ
・ネクサス時に世界を支配していた3大企業が合同して『アライアンス』を設立
・ジャックが突如「レイヴンによる世界秩序の創出」を掲げる
・ジャックはその為『バーテックス』を立ち上げ、24時間後の総攻撃を布告

というゲームの説明書にも載ってる事と、

・中盤以降パルヴァライザーという謎の兵器が出てくる
・パルヴァライザーは特攻兵器と同じ旧世界の遺産らしい
・両者共に『インターネサイン』という場所で生産されてるらしい

と、これだけでは何が何だか全く判らない断片的情報だけだった。エヴァンジェ隊長がしつこく言ってくる『ドミナント』とやらに至っては一体何なのかてんで判らぬ次第である。


んで、調べてみたら判った。まず何も知らぬ人の為に言っておくと、ネクサス時代(割合平和だった時代)はそれ以前に一回『大破壊』と呼ばれる何かによって世界中が荒廃している。その大破壊が何かは明らかにされておらぬが、3みたいな惑星規模の災害か、特攻兵器の襲来か何かであろう。

で、ネクサス時代には国家が既に消滅しており、企業が世界を支配しておる。主にクレスト、ミラージュ、そしてキサラギである。更にネクサス時代になってナービスという企業も台頭してきている。んで企業が世界を管理しておるから、自分がクレストに所属しておればクレスト人、お隣さんでもミラージュに勤めておればミラージュ人、といった具合である。

それでネクサスよりも前から戦争の主役になっておったのがACとレイヴンである。取り敢えずACは『地上最強のロボット兵器』という設定であり、ACの前では同じロボットのMTだろうが戦車だろうが戦闘機だろうがことごとく鉄屑もしくは鉄の棺桶という具合であり、これを駆る者がレイヴンである。

レイヴンは基本的にレイヴンズアークと呼ばれる独立企業に所属しており、企業に所属したり、企業と専属契約を結んだりはしない。と言うか、レイヴンズアークがこれを禁じておる。何でって、企業が直接レイヴンが使ったらすぐ戦争になるのは明白だからである。よってアークがレイヴンを管理し、レイヴンによる小規模な代理戦争が行われる程度、といった具合だ。

ところが、実際は企業と専属契約しているレイヴンがいたり、アーク上層部が権力を求めて企業と癒着したりしてネクサス時代には崩壊してしまう。この崩壊に拍車をかけたのが特攻兵器の襲来である。


特攻兵器というのは旧世界の遺産で、簡単に言うと完全自動のミサイルである。一度放ってしまえば、後は自己の判断で行動し、敵を発見したら突撃、という、生産工場から放てばいいだけという大変便利なミサイルだ。

で、ナービスという企業がこれを発掘するのだが、起動した生産工場が世界中の企業やらレイヴンやらを全て敵と認識した為、特攻兵器祭になって世界中があぼーんしてしまう訳だ。起動が不完全だったのか特攻兵器の襲来はある程度時が経てば止むが、大企業連中ですらマトモな力を残しておらず、ナービスに至っては組織そのものが消滅していた。この為、三大企業は合同して統治機構『アライアンス』を設立する。


それで、例のジャックは偶然、旧ナービス領サークシティの地下にて偶然にも特攻兵器生産工場『インターネサイン』を発見する。しかも今は何故か休眠状態にあるものの、いつまた起動してもおかしくないという大変ヤバい状態だった。

これは何があっても破壊せねばならん。という訳でジャックはインターネサイン破壊に乗り出すのだが、どうにもこうにも不可能だったらしい。まぁルートにもよるが、インターネサインの中は特攻兵器から防衛兵器パルヴァライザー(無人ACみたいなもん)からレーザーから大量の防衛機能が装備されており、ジャック単独では無理だったのだろう。

いや、ジャック単独どころか大量のレイヴンを所有するバーテックスですらこのインターネサイン破壊を完遂できそうな人材はいなかったらしい。とは言え、アライアンスに話を持ち込んでも駄目だ。旧企業は旧世界の遺産(=インターネサイン)を自分のものにしようとネクサスで争いを繰り返し、挙句特攻兵器起動であぼーんした訳で、インターネサインを破壊せず接収しようとするのは明らかである。

じゃあどうするかとという事で、ジャックがすがったのがドミナント仮説である。ドミナントというのは先天的な何らかの因子によって生み出される非常に強力なレイヴン、まぁ身も蓋もなく言えば超強いレイヴンだ。

生き残った22人のレイヴンの内誰がドミナントに相応しいか。誰かがドミナントの筈だが、休眠状態でまだドミナントとして覚醒していない可能性もある。そこでジャックは悩んだ末、バーテックスを設立する。表向きはアライアンスに対抗する勢力だが、その実際はドミナントを選び出す為の組織である。無論その事を知っておるのはジャックだけであり、他の連中は全員ジャックの唱える『レイヴンによる新たな世界秩序の創出』を信じておる訳で、大変に哀れである。


で、実際はどうやってドミナントを選出するかって言うと、簡単である。ジャックを除く生き残った全レイヴン、つまり21人のレイヴンを2人か1人ぐらいになるまで殺し合わせるのだ。レイヴンの中にはアライアンス所属もいればバーテックス所属もおり、ジナイーダやムームの様に独立勢力を率いておる奴もいる。これを全員殺し合わせる訳である。

中盤、明らかに裏切った気配の無いバーテックス所属レイヴンをジャックが抹殺する様依頼してくるのはこれが理由だ。ライウン抹殺に至っては、「まさか貴様が裏切るとはな」とか言われてライウンは裏切ってないよアピールと言うか、むしろこっちが裏切り者?みたいな空気なのはこういう訳だ。

ジャックにとっては、バーテックス所属レイヴンすら『ドミナント』を選別する為の試金石に過ぎぬ訳である。いやまぁバーテックス所属レイヴンからドミナントが出現すればそれはそれで別なのだろうが、結局、ドミナントとして覚醒するのは主人公とジナイーダのみ(エヴァンジェ隊長はエヴァンジェルートでのみ半覚する)な訳で、バーテックス所属レイヴンからはついに一人も出なかった。結局全員ジャックに裏切られる訳で、可哀想だ。


ちなみに、主人公、ジャック、エヴァンジェ、ジナイーダといった主役クラスの中で一番キャラが変わるのがエヴァンジェである。ルートによって、空気同然の脇役、噛ませ犬、ヘタレラスボス、戦友ところころ変わる。ちなみに中の人はラリー・フォルクゆえ、F-15かモルガンに乗ればドミナントだったかもしれん。

んでこのエヴァンジェ隊長、アライアンス実働部隊のアライアンス戦術部隊を率いておるのだが、序盤で離反、バーテックスに寝返る。ただこれは純粋に内偵調査で、ジャックの所在を突き止める為の行動だった。

ところが、寝返った際にジャックからインターネサインとドミナントの話を聞いたエヴァンジェ隊長は「俺こそドミナントだぜ!」とよくわからない確信を抱くのだ。ジャック討伐ルート以外。

で、確信を抱いたはいいがそのまま行方不明になったり(多分インターネサインに突入して死んだ)、「俺がドミナントだぜ! 格の違いを見せてやる!」とばかりにいろんなレイヴンに挑んだはいいが、ジナイーダに負け、主人公に負け、挙句ジャックに見捨てられ(最後は仕方ないが)、ウワァァンジャックにも見捨てられたよーという事でインターネサインに突入し、「ついに私はこいつと一体になった」とばかりに何故かパルヴァライザーと融合したりする訳である。

後者は2脚パルエンドという奴で、例のジャックの「見ろ…策を弄した者の哀れな末路だ…」はここで聞ける。どうやらこのルートのジャックはエヴァンジェの暴走を止められなかったらしい。腐ってもドミナント候補だからな、エヴァンジェ。設定で既に『レイヴンとしては最早一線級ではない』と言われておるジャックよか強い訳だ。

んでエヴァンジェを止められずエヴァンジェがインターネサインと融合した結果、特攻兵器は再起動するわパルヴァライザーは超強化されるわといった具合でどうしようもなくなったところに何とか主人公が間に合い、ジャック最後の頼みを聞きとげた主人公がエヴァンジェパルヴァライザーをブッ壊してインターネサインを停止させるのだな。


ちなみに、今私が詰まってるエヴァンジェルートだとエヴァンジェ隊長はまだ主人公にもジナイーダにも負けておらず、ドミナント候補のままである。ジャックもちゃんとメールで「全ては君と彼という二人を選び出す為だった」とか言ってくる。

んでインターネサインに行ってみると、エヴァンジェ隊長が「何をしに現れた? ここはただのレイヴンが来るべき場所ではない! 私が、ドミナントである私がやり遂げねばならん事なのだ」となんかかっこいい事を言ってきた後、では本当のドミナントはどちらなのか、実力勝負で決めようじゃないかという訳で戦う訳だ。

主人公が勝った場合、「笑わせる…偽者は私の方だったか」とか言い出すのだが、よりによってそこにパルちゃん襲来。負けたエヴァンジェのACは当然爆発寸前でプスプス言っており、主人公のACだって無傷ではない。で、テラヤバスとなっておるとエヴァンジェ隊長がパルヴァライザーに攻撃。

「お前ならばやり遂げるかもしれん」「後は頼んだぞ、レイヴン!」と言ってパルヴァライザーに挑みかかり、散ってしまうのである(散るのは主人公のインターネサイン最奥部突入後だが)。まさに戦友。戦後生きておったら、ビデオの前で「よう相棒、まだ生きてるか?」とか言ってくれるに違いない。


で、隊長のそのカッコいいシーンをまた見たくてエヴァンジェ隊長に挑んでおるのだが、長い間やっておらなんだせいでむしろこっちが偽者であり、毎回毎回「やはりお前では役不足だ」「後は私に任せておけ」という具合で、勝てぬ訳である。

エヴァンジェ隊長強いよドミナントだよ…(´・ω・`)

まぁ、この調子だとジナイーダルートのラストジナイーダとか絶対勝てないのだが。マスターオブアリーナのナインボール・セラフに迫る強さだからな。ピーピーボボボボボカーンで終了である。