金属中毒

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プロポーズ小作戦94

2009-08-14 18:11:33 | コードギアス
プロポーズ小作戦94

話は少しさかのぼる。
天子がナナリーに相談したのは、『好きな人がご飯を食べてくれないの。
ナナリー様から頂いた本に書いてあったの。
好きな人の手料理ならなんでもおいしいって。
それでね、…私も星刻に手料理を作りたいの。』
天子は気が付いていない。2つの文章に分かれているが、≪星刻が好き≫と言っていることを。
『それなら、以前私が体調を崩した時の・・・』
ナナリーは亡き兄が作ってくれたたくさんの料理を思い出し、その中から一番簡単に作れそうなスープを天子に教えた。たぶん、野菜を煮込むだけのそのスープなら天子でも作れる・・・失敗していても星刻ならそれを指摘することはないだろう。

 
星刻の体調不調をナナリーは天子に聞く前から知っていた。ブリタニアの情報網は世界中に張り巡らされている。
まわりに気づかれないよう、星刻が細心の注意を払っていることもナナリーは知っている。
しかし、天子は気がついた。
それだけ悪いということだろう。



ナナリーの視点から見ると星刻という存在は、亡き兄が残した世界平和の為の柱。
それが、揺らいでいる。

『この戦いは早く終わらせます』
ナナリーはチェス盤を前にひとり語る。
チェス盤にはただ一つの駒。
黒のキングだけがいた。


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