心の中のBYJと共に!

ようこそ!老年期まっしぐらのハルの韓国旅行時々国内旅行の記録です。最近は旅には出ても、報告アップが滞りがちですが…

ソウル城郭歩きー老いの踏ん張りで彰義門から粛靖門へ

2016-05-01 | ソウル散歩
4月28日のプアムドン歩きからの続きです。

遅いお昼をとった後、住民センター方面へ引き返します。
この辺りはドラマに登場するお家やカフエが多いと言うので歩いていると、
該当するカフェは何処に~と、つい辺りをキョロキョロしてしまいます。
この街の雰囲気は、私がご厄介になっている新村とはちょっと違い端正な
感じです。



今日も何か撮影をしているようです。交通整理をしていたお兄さんに何の
撮影か聞いたら、短編映画だそうです。セーラー服姿の小さな少女が主役
なのか、彼女を中心にカメラが回っていました。



どうせなら知っているイケメン俳優さんの撮影に出くわしたかったですが・・・・^^;

バカなことを言ってないで城壁を探しましょう。
イラストマップを見ながらセンター前を更に南の方へ少し上った辺りに
城壁がみえたので、手前で左へ入り、門へ通じる道を探そうとしばらく
行ってみました。少し離れてはいますが城壁沿いに上っていった積りです。
いい加減あってもよさそうな程歩いても、門へ通じるらしき道が無いので
迷ったら引き返す原則通り、戻ることにしました。

トボトボ引き返し掛けたら、欧米系のお兄さんがどうしました?と
韓国語で聞いてきました。彰義門を探しているのだと言うと、う~ンと
戻って、この道へ入ってすぐの道を、右に曲がるのだと教えてくれました。
韓国で道を教えてもらうのは、初めての経験でした。この日会った親切な
人の第一号です。無駄足を慰めるかのように名残の桜の花も見つけました。



門はすぐ見つかって、そこを入るとすぐ城壁探訪案内所がありました。



必ずここで申請書を出さねばなりません。その時身分確認の為パスポートの
チェックがあります。申請書を書きいざ提出の時、山登りはもう30年近く
していない私は、登りきれるか少し不安になり、案内所に居た若い女性
職員に聞いてみました。私はご覧の通り若くないですが、登れますか?

休みながら行けば大丈夫ですよ!の言葉に勇気凛々出発!
まずは彰義門の上の見学です。楼閣には有名な儒者の扁額などが
内部に掲げられていたりしますが、ここは首都警備の要衝の地だった
せいか、そうしたものありませんでした。





階段の柵の下には可憐な花が応援してくれてます。





探訪路には何箇所か休憩所が設けられています。最初の休憩所到着の
前に既に階段の端に座って息を整えていた私、反対方向から来た女性
グループの一人が、こんなところで根を挙げていたら、この先ず~っと
登りばかりなのにどうするんだ!なんて慰めとも嘲りともつかぬ言葉を
発してすれ違っていきました。

目を挙げて先を見ると



ほんとに傾斜はどんどん険しくなっています。

途端に行けるかどうか不安になりました。腰を上げる前に考えます。
ずっと階段なわけだから、目の前の数段だけを考えれば行けるはず。
疲れたら、休み休み行けばいいし~、兎に角、まだ登り始めたばかり
だから戻るにしても、もう少し歩いてからにしよう!

本当にどれだけ途中で休んだでしょう!かなり上の方まで来てどうにも
貧血も起きそうで、気持ちが悪くなった時がありました。連れ合いは
戻ることをすすめましたが、後悔の嫌いな私、この急傾斜は戻るにも
きっと大変に違いありません。ならば、かなり上って来たこの後は、下り
が多く、戻るより楽かもしれない!

予想通り程なく頂上、記念に見かける度に少し緊張を強いたお兄さん
達の一人に、シャッターをお願いして、記念写真をとりました。



後は時折緩い上りはあるものの、ほとんど下りばかりで、余裕も出てきました。


通路脇には盛りを過ぎたとはいえ、まだまだ綺麗なつつじが咲いていて、
ひょっとしたら、これは去年ぺヨンジュンが一時期インスタグラムを
やった時にアップした、チョルチュクというツツジではないか、と思う
と撮りたい一心、花だけだからと断って撮らせてもらおうと、お兄さん
たちと攻防戦を繰り返しました。

この地域の城郭は大統領府が近いこと、過去に北との関係で銃撃戦が繰り
広げられたこともあり、国防上の理由で城郭から南方へ向けて景色を
撮ることは禁止されていました。案内書にも書かれ、要所要所に看板で
表示もあります。ところが看板の表示が不十分で、当初看板だけで判断
して、景色を写さなければOKだと勝手に解釈した私と、許可された場所
以外での一切の撮影を禁じようとする警備の人との間で・・・



やっと撮らせてもらって嬉々として降りて行ったら、こんなにたくさん!
あの攻防は何だったの!


そして無事次の案内所近くの粛靖門に到着しました。

さてここから帰るにはどこへ出るのが良いか?確か三清公園に出られる
はずだし、マルバウィの方からなら成均館大後門の方に出られそうな
どなたかのブログ記事が会ったような気がしました。
彰義門から粛靖門へ、何とか老いの踏ん張りで歩き通しましたが、もう
よれよれ、ちょっとの余分な距離も歩きたくない思いで一杯でした。

でもどこかの案内所に通行証を返納して、出口に向かわなければなりません。
警備の人に粛靖門案内所トマルバウィ案内所のどちらが近いか聞くと
マルバウィの方が近いと教えてくれました。この時、もっと違う聞き方を
しなければなりませんでした。案内所から道路に出てバスなりタクシーなり
のれる場所が近い方はどちらか!?

マルバウィの方が近いと聞いて、案内所で通行証を返納、私たちが一番
最後だったらしく、出ると同時に出入り口が閉鎖されました。

案内所で手洗いを借りたついでに出口までの経路を尋ねると、どうも
ソンボク洞近くの臥竜公園しかないようで、そこまでは4・50分さらに
かかるようです。反対に案内所までは遠い方へ出れば、早く道路に出
られると分かりました。

通行証をさっき返したばかりだから、それをもどしてもらって、粛靖門の
方へ行かせてもらえないかと話してみました。最初に話した男性職員は、
どうしようもないと、木で鼻を括った対応でしたが、後で代わって対応
してくれた女性は、じゃあ私たちも今勤務が終わって帰りますから、
関係者ということで通行証を出してあげますから、三清閣の近くに
ある出口まで一緒に行きましょうと言ってくれたのです。

なんていい子なんだろう!にこにこ笑いながらおしゃべりして山を降りる
10数分~20分、多分足はもつれそうになりながらも楽しく降りて、途中で
見つけた記念碑のある場所で写真を一緒に撮らせてもらいました。



諦めず歩きとおしたおかげで、最後に親切な良いお嬢さんにも出会えて
本当に良い日、良い体験をしました。
年寄りの冷や水も、たまにはするものかもしれません^^

今回歩いた場所は↓水色で囲んだ丸印の間(オレンジの線の部分)