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俺の翼に乗らないか?

スターフォックスの一ファンのブログ

本を読もう。それも面白い本を。

2012年01月12日 23時06分18秒 | おすすめの本
 「本を読まない人は、人生を損している」
・・・・とか言うつもりはない。
 私は酒が飲めないが、だからといって人生を損しているとは思わない。
 酒の代わりに、日本茶の美味さを知ってもいる。

 私が本を読むのは、そうしないと人生を損するからではなく、自分が好きだから読む。それだけの話。
 しかし、あまりにも面白い本に出会うと、それを誰かに教えたいし、共有したいと思うのも事実。
 「本を読まない人は人生を損している」という言葉は、読書家が他人と読書の喜びを共有したいがために、あえて言う嘘なのでありましょう。

 今回もまた、面白い本のご紹介。
 気になったら、書名と出版社をメモして本屋・図書館に探しにいくとか、Amazonで検索して買うとかすればいいと思うな。


◆『魔法飛行』加納朋子(創元推理文庫)
 大学生の女の子が主人公の、推理小説。
 推理小説とは言っても、事件が起きて、主人公が探偵役をつとめて……という定型的な推理物ではない。
 主人公は、日常生活で出会った不可解な謎を、物語につづる。その物語を、近況報告のようにして知人に送ると、知人からの返事には、謎と思われたことの真相が解き明かされている……という構成。
 連作の短編、という形をとっているけど、実はそれらは繋がっているらしい。
 私もまだ最後まで読んでいないのだ。ワクワク。早く読みたいような、もう少し浸っていたいような、不思議な気分になる。
 しかも、これと同じ主人公のシリーズがあと数冊あるらしいぞ。しばらくワクワクできそうだ。

◆『魚舟・獣舟』上田早夕里(光文社文庫)
 「このSFがすごい!」という本を買ってみたら、名前が載っていたので読んでみた。
 ほとんどの陸地が水没した未来、人類は陸で暮らす民と水上の民に分かれていて……という表題作。これは、同名の長編が書かれているそうで、それが完成すれば、科学と生命、人間とは何かという命題が凝縮し練りこまれた傑作になるのではと感じさせる。
 ……って、それは2011年のベストSF『華竜の宮』になったのか!! それも読まねばなるまい。
 他に収められた「くさびらの道」「饗応」も、頭の中にイメージを鮮烈に残す話だった。
 SFが読みたい方はぜひどうぞ。

◆『MM9(エムエムナイン)』山本弘(創元SF文庫)
 地震や台風のように、自然災害の一種として襲来する“怪獣”から日本列島を守るため、気象庁に設置された怪獣対策のスペシャリスト『気特隊』が奔走する!
 ……この設定を聞くだけでおもしろそうでしょ。
 最初は、怪獣災害と闘う姿を描いた人間ドラマ、なのだが、それにとどまらず、終盤からはハードSFの様相を呈してくる。
 怪獣、特撮、SF好きなら読んで損はないよ。


 一冊でも面白い本を読むことができれば、今度は同じ作者の本、似たテーマの本、作者が参考文献として使った本……というように、どんどん次に読みたい本が浮上してくる。
 読んでいるうちに知識も、語彙力も、知的好奇心も増していく。
 果てには、自分で何か書いてみようかという気にまでなってくる。

 本を読まないことで人生を損するかどうかはわからない。だが、本を読むことで人生を得することは間違いないな。

ミサイルマン

2010年03月17日 14時11分45秒 | おすすめの本
 スタフォとは関係ない話。

 週間少年ジャンプで連載されている、あるいは休載されているマンガ、『HUNTER×HUNTER』を、毎週楽しみにしています。長期休載は勘弁してほしいです。

 これに出てくる念能力の名前って、他の作品の題名を借りたものが多いよね。
 ネフェルピトーの『玩具修理者』は、同名のホラー小説がある。図書館で借りて読みました。

 ウェルフィンの能力、『卵男(ミサイルマン)』は、平山夢明さんの小説『ミサイルマン』と『卵男(エッグマン)』からとったものだろう。

 この小説『ミサイルマン』が収められた同名の短編集を読みました。
 が、しんどかった。
 なぜしんどかったかというと、内容が凄惨を極めるから。
 「残酷」という2文字などでは到底表現できない、むごたらしくおぞましい場面が精緻に描写され、書いている人間の正気を疑うほどです。
 いや、正気でなければこんな作品を書けないのはわかっているのですが。

 おもしろいか面白くないか、と聞かれれば「面白い」ほうに分類されるんでしょうけど。怖いながらも最後まで読みましたからね。
 「この本面白いですよ!」と大っぴらに薦められない感じがします。

 ……。
 まあ私が薦めようが薦めまいが、読む人は読むし読まない人は読みませんよね!
 というわけで『ミサイルマン』おすすめですよ。

ガダラの豚

2010年01月13日 01時57分46秒 | おすすめの本
 遠藤周作だったか北杜夫だったか忘れてしまったけど、何かの本でこんなことを書いていたね。曰く、人間は、自分が読むべき書物は、読むべきときがくれば必ず読むようにできていると。

 今なにかそんな気がしているよ。縁のある本とはいずれ必ずめぐり会うようにできている。読めば「あぁ、これは自分が読むべき本だったのだ」ということが解る。

 中島らもの『ガダラの豚』を読んだらそんなふうに思えてきた。
 この小説は「呪術」とかそういうことがテーマらしいんだけど、読んでいるうちに自分も呪術にかけられているような気分になってくる。
 それに加えて、おそらく中島らも自身の実体験が盛り込まれている。おもにアルコール中毒と、ドラッグの面で。
 酒とクスリと呪術がミックスされてこっちの脳を襲ってくる。こわいね。ぜひご一読いただきたい本です。

 ……『ガダラの豚』は3分冊です。まず一冊めを読んで、おもしろくなければそこでやめたら良いでしょう。しかしおそらくは、すぐに二冊目を読みたくなると思います。

最近読んだもの

2009年12月08日 13時50分27秒 | おすすめの本
 ストーリーを作るには、まず世の中から色んなものを材料として吸収しないといけない……。
 ここ半年くらいの間に読んだ本(小説)を、思い出せるだけ書いておきます。

『空の中』有川浩
『海の底』有川浩
『六番目の小夜子』恩田陸
『夜のピクニック』恩田陸
『楽園』鈴木光司
『リング』鈴木光司
『らせん』鈴木光司
『ループ』鈴木光司
『パラサイト・イヴ』瀬名秀明
『家族八景』筒井康隆

 ・・あんまり読んでないなあ。ヒマがないというのもあるけど。
 読んでも、面白かったものしか思い出せないのかもしれない。
 しかし思い出せるということは、これらはかなり面白い本であるということです。読まれていない方はぜひご一読を。

読書たいむ

2009年07月05日 22時01分19秒 | おすすめの本
 本を読んでいます。
 『星を継ぐもの』は読み終わった。おもしろかった。SFというよりミステリのようだった。

 さらに桜庭一樹『少女には向かない職業』(創元推理文庫)を読みました。
 欝になりますね。何ですかこれは。
 間違いなくおもしろいんだけれども。「面白い」と言うよりは、ものすごいエネルギーの塊をどかんとぶっつけられてくたくたになった、「圧倒された」という感じ。
 桜庭一樹、という人は年間400冊本を読むんだとか。おそろしい人やな。

>HAL-64さん
 なるほど……それで名前に『HAL』が入っているんですね。
 『2001年宇宙の旅』シリーズは、いったい何冊くらいあるんでしょうか……?

 スリッピーのイラストは、3回描き直してやっと見られるものになりました。
 練習すれば上手くなるものなんですな。何事も練習ですね。