いつも、大会の車検の時には「レスキュー車検シート」というのを、大会の当日に配布して、それに記入して車検を受けさせます。
この車検シートは、競技の時にチームが持ってきて、審判が「車検を通っている」ことを確認したら、チームに返すのですが、今回は集めました。
で、あらためて全ての車検シートを見てみると・・・
全然書いて無いチームや、細かく書いているチーム
特徴をうまくまとめているチーム
ありきたりのことしか書いていないチーム
様々です。
世界大会では日本チームはプレゼン(インタビュー含む)が下手と、言われています。
これは、競技会の主旨、目的がはっきりしていないのも問題なのかもしれません。
RoboCupJunior の活動には3種類の表現があると考えます。
①実際の競技
②プレゼンポスター
③インタビュー
当たり前のことですが、大会での順位や選抜は①のみで実施されます。 もちろん、プレゼンポスターを提出しなかったり、インタビューに参加しなければ、実際の競技にも参加できないかもしれませんが、いまのところそのようなチームは聞いたことがありません。
でも、プレゼンポスターやインタビューでの結果は順位や選抜には反映されません。
このことから・・・「①の実際の競技」にだけ重きを置くチームが居ても不思議ではないです。
というか、ほとんどのチームが、競技で良い成績をとること「だけ」を頑張っていて、プレゼンポスターやインタビューは、競技会のおまけ的なもののように考えているのではないでしょうかねぇ。
はい、M&Yも参戦一年目は、そのように考えていました。(笑)
もし、RoboCupJunior の競技会が単なる競技会なのであれば、「実際の競技」の結果だけで良いのです。 それは、水泳の大会だとか、テニスの大会でも、体操の競技会やダンスの大会でも・・・試合の結果で選抜されますよね。
そこには、どれだけ練習してきたか、どれだけ新しい技術を研究してきたか・・・そんなものは関係ありません。 1,000時間練習しようが、毎日毎日練習しようが、競技会での得点で勝敗が決まってしまいます。
しかし、RoboCupJunior の競技会が活動の発表の場なのだとしたら、どれだけ努力をしてきたのか・・・というのも重要になってきます。 活動や技術の研究発表として、プレゼンポスターやインタビューが、チームのアピールの手段として役に立ちます。
しかし、現状では、プレゼンポスターやインタビューは、選抜には関係ありません。
RoboCupJunior では唯一、ダンス競技だけは、インタビューが得点になります。
レスキューも(サッカーも!?)、こうしていかないと・・・競技の結果だけで一喜一憂するチームばかりになってしまうのではないでしょうか。
話が大きくズレましたが・・・
プレゼンポスターやインタビューを軽視した結果が、この「車検シート」に出ているように思います。
でも・・・きちんと書いてあるチームも勿論あるし、素晴しいポスターを作成してくれたチームもあります。
総じて、ちゃんと活動報告や研究発表をしてくれているチームは、競技の成績も良い、という結果につながっていると感じます。