ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

うつせがひ

2017-10-10 04:19:41 | 短歌





うつせがひ なき身のうれひ 深くして 人をくひては わがみとなしぬ





*これはわたしの作です。ツイッターでは大火の歌が走っていて、わたしのは目立ちませんが、けっこういいことを詠っていますよ。

彼のうたははやくてうまい。適度に激しく辛くて、痛いところを的確過ぎる言い方で言いぬいている。しかも簡単で覚えやすいものですから、ツイッターでも人気があるのです。

表向き、反応はほとんどありませんがね、わたしたちがいい歌を入れると、画像から湧くような反応があるんですよ。大火のおもしろい歌など入れた時、読者が笑いこけているのがわかります。

「うつせがひ(空貝)」とはもちろん身のない貝のことです。「実なし」「むなし」などを導く序詞によく使われるそうですが、ここでもそうしていますね。「なき身」は、自分がないという意味にできます。

身のない貝のように、自分がないという人間の憂いはとても深く、それゆえに他人を食ってはそれを自分の身にするのだと。

よく言われることです。自分を馬鹿だと思っている人間は、自分をよくする努力などしようとしない。ただ、自分より他人の方がいいと思い込んでいますから、他人をうらやましげに見ては、いいと思うものを他人から盗んで、自分につけるのです。

そして自分をことさらによいものに見せたがる。

勉強もまだしていないのに、勉強の進んだとても高い美しい人に、自分を見せたがるのです。そういう人はよくいますね。

何も知らず、感覚も伸びていなかった昔なら、そういう人によく騙されていたが、今はもうだませない。みな、目を見ればその人の本当の姿がわかるようになった。

真実がどんどん暴かれる時代になってみると、自分を馬鹿にして、人のまねばかりしてきて、何もやって来なかった人間が、どんなものになってしまったか、わかったのです。

悪魔というものは、自分をそれは高く美しく力あるものに見せていたが、その本当の正体は、トカゲのように小さく醜く、何も知らない馬鹿なのだと。

身のないかに見える貝にも、本当は小さな実がある。それを大事にして育てていけばよかったのに、あまりの小ささに絶望して、何もかもを馬鹿にして、人を食うことばかりのために生きてきた。

どうしようもない馬鹿の正体がばれれば、耐えられないほどの恥ずかしさが生じた。

ここを耐えて乗り越えていかねば、人間としての未来はありません。

余談ですが、この時代、女性の馬鹿がたくさん人間を落ちました。遠い昔から、かわいい顔を人から盗んで、男をだますという人生ばかりやってきて、何も勉強してこなかった女性たちです。ゾスマはそういう女性たちをみな落とすそうです。

男が落ちる数の方が少ないなんて、男性は奢ってはいけませんよ。男のきつい馬鹿は、もうとっくに落ちている。女性がようやくそれに追いついただけです。






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