ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

しじみてふ

2021-09-28 15:04:58 | 





はかなきと 身をな語りそ しじみてふ     夢詩香




*わたしは、蝶々という生き物は、神の愛の証ではないかと考えます。

蝶は、その生き方そのものが、まるで魂の進化の直喩であるかのようなすがたをしているからです。

卵から芋虫へ、芋虫からさなぎへ、さなぎから蝶へ。

その変容の様は、みごとに人間の魂の進化に歩調を合わせている。

人間が自分の魂の進化を感じるとき、まるで蝶が羽化するかのようだと、表現することができる。蝶という生き物がいるからこそ、人間は魂の成長の姿を深く知ることができるのです。

まさしく蝶々は、神が人間に魂の進化の道筋を教えるために創られたのだとしか、思えないのです。

はるかな昔から、蝶はその生き方を繰り返してきた。神の言うとおりの生を素直に生きてきた。

その生きざまを見せることで、神は人間に魂の成長の仕方を教えるのです。

それが蝶という生き物の一つの使命であり、あらゆる魂への神の愛の証なのではないか。

たかがはかない虫だと、自分を語ってはいけない、シジミチョウよ。あなたは神が創った自分を素直に生きることで、すべての魂のためにとても大事なことを教えているのだから。





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秋桜

2021-09-26 15:32:34 | 





秋桜 揺れてより来る 風の波     夢詩香





*残念ながら、コスモスのいい写真がないので、キバナコスモスで代用です。本当は野一面に群れ咲いているコスモスの写真が欲しいところですが。

言うまでもないことですが、秋桜とはコスモスのことですね。

表題の作は実際にコスモスの波を見て詠んだわけではなく、記憶の中にあるコスモスの大群落のイメージを思い浮かべながら詠みました。

長男が赤ちゃんの頃ですから、もう何十年も昔になりますが、家族で遠出して、コスモスの花の名所を訪れたことがあったのです。

それはみごとでね。広野に一面コスモスが咲き群れている。それが風に揺れて、波のように揺れている。

美しい花の風景に感動して帰ったものですが。

後年、コスモスという花が、ただきれいなだけの存在ではないということを学びました。

花にも魂があり、いろいろな思いを抱いて活動している。

その中で、コスモスという花は実はとても男性的で、人間に強い怒りを抱いていることがわかりました。

コスモスは人間の嘘が嫌なのです。だからいつも人間に訴えている。嘘はやめろと。

野一面のコスモスが波のように揺れてより来るさまは、まるで人間の心に押し寄せる真実の波のようだ。

花はきれいだけれど、本当はとても痛いことをしているのですよ。




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露草の

2021-09-13 08:13:23 | 





露草の 野にちらほらと 咲きにけり    夢詩香




*いつもの散歩コースには、露草ばかりが咲いています。

空のかけらを切り取ってきたかのようなその青がいとおしく、写真をたくさん撮ってしまいます。

緑の野に、小さな青がちらほらと散っている様子を詠んでみたいと思ったのですが、難しいですね。

これのほかに、

露草の ちらほらと咲く 青さかな

などというのも詠んでみたのですが、今一つ響かない。やはり17文字というのは難しすぎる。

露草の青い色を、もっと美しく表現するには、ことばがまだ必要な気がします。

写真も難しいですね。目で見る露草の青はもっと鮮やかで生き生きしているのに。写真に撮ると今ひとつだ。

どんなにがんばっても、神の技にはかなわないということかもしれない。

でも、またがんばってみましょう。追いかけていれば、もっとよくあの青い色を表現できるかもしれない。




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蝉は鳴く

2021-09-07 07:35:42 | 





いづれ去る ものにはあれど 蝉は鳴く     夢詩香





*これも朝の散歩の折に思いつきました。

九月に入って間もないが、もう蝉の声が聞こえなくなりましたね。

目をやれば道の隅などに、命を終えた蝉が転がっている。

毎年見る光景だが、見るたびに深い感慨を覚えます。

夏の盛りには焦るほどに鳴き騒いでいた蝉が、すべての使命を終えて静かに眠っている。

たった七日の命にすべてをかけて、彼らは命の勝負をするのだ。

そんなに騒いでもいずれは死ぬものなのにと、達観を気取ったりしない。

次の世代に命をつないで、永遠に蝉の歌は続いていく。蝉の使命は、夏を盛り立てることです。

神の定めた生き方を、彼らは純粋に守っていくのです。




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赤落ちて

2021-09-04 07:49:04 | 





赤落ちて 土に色塗る 百日紅     夢詩香





*久しぶりに何か書きましょう。

これは朝の散歩の折に、見かけた百日紅(さるすべり)の情景について詠んだものです。

百日紅の根元に、赤い花びらが散り落ちていて、まるで土に色を塗ったようでした。

それが鮮やかに美しかったのです。

こういう句を思いついて、そのまま捨てるのも惜しいと思い、ここに書き留めた次第です。

今はいろいろと邪魔されて、なかなか書くことができませんが、これからは時々思いついた句や歌を簡単に書き留めていきましょう。





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