ムジカの写真帳

世界はキラキラおもちゃ箱・写真館
写真に俳句や短歌を添えてつづります。

深きまよひの

2023-09-27 04:50:47 | 短歌





夏草の 深きまよひの 道に落ち いつはりの世を うたふ馬鹿かな




*今週もいくつか詠めました。あまり気に入ったものはできませんが、それでもだんだんとスランプの壁が薄くなってきているような気がします。邪魔をしている馬鹿の霊たちも、だんだんと変わってきているのでしょうか。

「夏草の」 は「深き」を呼ぶ枕詞ですから、特に訳しません。「うたふ」は「謳ふ」ですね。辞書をみると、「主張する」とか「言い立てる」とかの意味が書かれていますが、ここでは「謳歌する」というくらいの意味で使っています。

深い迷いの道に落ち、嘘ばかりの人生を、謳歌している馬鹿であることよ。

嘘と盗みで作り上げた人生を生きている人は、一見とても幸せそうに見えます。美しい顔姿を得、名声や財産にも恵まれ、明るい日の下を歩いているように見える。でもその心は深い迷いの中にある。何も良いことは勉強していないのに、ずるで自分の人生をよくしていることが、そんなことを自分がしているということが、苦しいのです。

しかし嘘で得た幸せを捨てることもできない。そんなことをすれば、陰で嫌なことばかりしてきた自分の、醜い本当の姿が出てくるからです。せっかく作った名声も財産も、すべてが消えてしまうからです。

嘘と盗みで、見栄えばかりよくした幸せの中に、本当の愛はありません。なぜならみな、嘘で作った偽物の自分を見てはくれても、その奥にある本当の自分を愛してはくれないからです。ずるで作った偽物の自分の奥で、本当の自分は愛に飢えて苦しんでいる。それでも、嘘の幸せを捨てることができない。迷いの中にいる魂には、それが黄金のように大事なものに思えるからです。

見栄えのいい黄金の幸せを謳歌しているように見えるその人の陰で、本当の自分がうじうじと孤独に悩んでいる。嘘の自分と本当の自分の間を、くるくると迷っている魂の苦しみがある。それが本当に幸せなのか。

本当に幸せになりたいなら、嘘はすべて捨てるべきです。本当の自分の姿に戻り、すべてをやり直していくべきなのです。そうすれば、愛が見つかる。自分の中に、すべてを愛していこうとする、すばらしく美しい心が見つかるのです。

ですが馬鹿者は、いつまでたっても嘘の人生から出てきません。どうしても見栄えのいい嘘の幸福が惜しいのです。その人生を最後まで生きてしまえば、最もつらい不幸が待っているというのに。

馬鹿者は、深い迷いの闇の苦しみの中に、いつまでも浸っているかのようです。





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ひとすぢの

2023-09-20 04:34:51 | 短歌





ひとすぢの 道行く君の かほをまね 道をならはぬ 馬鹿女かな




*今週もいくつか詠めました。まだまだトンネルの出口は見えないが、少しずつ状態がよくなってきている気がします。あまり気に入った作品はできないのですがね、歌が詠めるということに喜びを見出しましょう。詠めないときは、頭をがちがちに固められて、何にもできなかったのですから。

一筋の道をゆく、美しい人の顔ばかりをまねて、その生き方を学ばぬ、馬鹿女であることよ。

馬鹿な人たちは、ただ美しくなりたくて、単純にその人の顔ばかりをまねして、美人になれたつもりで歩いていますがね、それは全然美しくない。なぜなら陰でずるいことばかりしているからです。他人の美貌を盗んで自分を美人にするなんてことは、ひどく汚いことなんですよ。他人の努力のたまものを、平気で盗むことだからです。

あの人があれだけ美しくなるために、どれだけ努力をしてきたと思っているのか。人類を救うために、いくつもの人生を命をかけて懸命に生きてきた。まことの道をまっすぐに生き、世のため人のため神のために、ただ愛だけで、すばらしい行動をしてきた。たとえそれが誰にも理解されず、虫のようにつぶされ殺されても、あきらめずにやってきた。その心が美しいからこそ、あの人はあのように美しかったのです。

本当に美しくなりたいなら、その生き方を学ぶべきだ。汚い嘘の皮を脱ぎ捨て、本当の自分に戻り、そこからあの人のようにまっすぐに美しく生きていくべきなのです。

ですが馬鹿女というものは、今まで盗みばかりで楽をして美人になってきたものですから、そんな苦労など何もしたくはないのです。心の勉強などしたくはない。ただ表面だけ美しくしていれば、また簡単に男がひっかかって、いい目が見られると思っている。

馬鹿は自分のことしか考えていないのです。他人の顔をまねして、かたちだけはひどくきれいにしていますがね、心の内側を見れば、いまだに猿のような動物的エゴがどっかりと座っているのです。愛が何もわからない。

そんな人が美しいわけがないのです。




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馬鹿者の闇

2023-09-13 05:03:25 | 短歌





たまちはふ 神の心の 去りゆきて まだおひもせぬ 馬鹿者の闇




*今週は5首ほど詠めましたか。調子がいいとは言えませんが、少し復調してきたような気もします。このままだんだんと良いほうに行ってくれればいいんですが、さあどうか。馬鹿の妨害はまだ続いています。

「たまちはふ」は「神」につながる枕詞ですね。だから特に訳しません。神の心が自分から去っていったのに、まだそれを追うこともしない、馬鹿者の闇であることよ。

この時代、馬鹿な人たちは、神の忍耐の限界を超えるようなことをしてしまい、神の愛を失ってしまいました。神がもう、馬鹿な人たちを愛するのが嫌だとおっしゃるのです。それほど、馬鹿な人たちはひどいことをしたのです。

彼らは本当の自分を嫌がり、他者からいいものを盗んできて自分に飾り付け、まったく違う人間に化けています。そして完璧に愛のふりをして人をだまし、自分のいやらしいエゴを満足させようとするのです。愛ではないものが、愛のふりをして、人をだます。それは神が最も嫌うことなのです。

神は馬鹿な人たちに、悔い改めて本当の自分に帰れと、何度もいさめてくださいましたが、馬鹿な人たちは従いませんでした。そしてとうとう神の忍耐の限界を超え、神に嫌われてしまったのです。

そうなったらもうおしまいなのですよ。神に嫌われてしまったら、神がもう何もしてくれなくなる。空気も水も光も食べ物も、神が与えてくださるものみんな嫌なことになってしまう。馬鹿な人たちは、息をするたびに、水を飲むたびに、光を浴びるたびに、それを神から盗んでいることになり、痛い罪を犯していることになるのです。

だから神に嫌われてしまったら、大急ぎで神に謝り、嘘を捨てて、すべてをやり直していかねばなりません。だのに馬鹿な人たちは、なかなかそれをやりません。嘘で作り上げた美貌や幸せを失うのが嫌なのです。それはひとから盗んできたもので、本当は自分のものではないのに、それを返すのがつらいのです。

馬鹿者の闇とは、黒々とした動物的エゴに支配された、心の闇のことでしょう。自分さえよければいい。他人のことなどどうでもいい。だから盗んだ幸せを離したくない。

苦しいですね。そのまま嘘の人生を生ききれば、すべてを失って、愛が何もない寒い地獄に落ちねばならないのです。それでも馬鹿は、今の自分の幸福にこだわる。

浅薄な偽物の幸せを惜しむばかりに、彼らは永遠の不幸の国に、吸い込まれてゆくのです。






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神を失ふ

2023-09-06 04:37:40 | 短歌





逃ぐること かなはぬわれを 逃げ捨てて 迷ひの果てに 神を失ふ




*今週は2首ほど詠めましたか。相変わらず調子が悪いですが、せっかく詠めたので、そのうちの一つを取り上げましょう。

人間、本当の自分から逃げることなど、できるはずがないのですがね、そういうことをする人が、世の中にはよほどたくさんいるのです。人の顔や姿を盗み、まったく違う人になりすまして、自分をごまかしている人が、相当にたくさんいる。

彼らは自分が嫌なのです。その自分は、いやらしいことばかりして、自分だけを得させようとしている、汚いやつだからです。悪いことばかりしているから、相当に醜くなっている。そんな自分より、あっちのきれいな自分のほうがいいと、単純に思い込み、人のものを盗んで自分に飾り付け、まったく自分とは違う自分を、偽造している。

姿かたちをきれいにして、それなりに痛いことをしていれば、良い人間になれるとでも思っているのか。そのために、盗みばかりふんだんにやって、人様に迷惑ばかりかけているのに、自分はまっすぐな良い人間だと言い張るつもりなのか。

そんな風に、人の幸せを食うて、この世に苦悩を振りまく、馬鹿な人たちは、もうこの時代で、神に見切りをつけられるのです。

本当の自分を嫌がり、他人の自分を盗んで生きるものが、一人でもいれば、この世に苦しみが絶えない。だから神は、いつまでも偽物の自分にこだわって、本当の自分を生きない馬鹿者を、見捨てることになさったのです。

逃げることはできない自分を逃げ捨てて、迷い迷った果てに、神の愛を失う。

いつまでもいつまでも、偽物の自分にこだわって、本当の自分から逃げていると、もう神が逃げていきますよ。二度とは愛してくれなくなる。そうなれば、大変なことになる。

神に嫌われたら、人間はもうおしまいなのです。

だからそうなる前に、嘘の自分を捨てて、本当の自分に戻りなさい。それがたとえ、どんな醜い顔をしていても、すべて受け入れ、すべてをやり直すのです。




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